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459 リバータリアン社会主義(2)
2006年3月24日(金)


An Anarchist FAQ(http://www.ne.jp/asahi/anarchy/anarchy/index.html)
という英文サイトがある。私にとって格好の「アナーキズム入門書」となりそうだが、私の貧弱な英語力ではとても読みきれない。ところが、幸いにもこれを翻訳している人たちがいた。

アナーキ・イン・ニッポン(http://www.ne.jp/asahi/anarchy/anarchy/index.html)


 以下アナーキズムについての記述の多くはここからの受け売りになる。「Anarchist FAQ」(以下、略して「FAQ」とする。)の作成者と翻訳者に敬意と感謝を込めて紹介しておく。

 さて「リバータリアン党」は、アナキストは「リバータリアン」の看板を盗んだという。「リバータリアン思想」に「社会主義」という「反リバータリアン」思想を結びつけて「社会主義」思想を受け入れ易くしようとしている、とアナーキストを非難している。

 これに対して「FAQ」は言う。
 アナキストは自らの思想を表現するために、1850年代から「リバータリアン」という言葉を「リバータリアン社会主義者」を短縮したものと、つまり「アナキスト」の同義語として使っている。そして、北米の右派リバータリアン(「FAQ」では「the pro-free market right」と呼んでいる。)とアナーキズムが言うリバータリアンとは本質的に異なる。どう異なるのか。

 前回述べたように右も左もおおかたは、「社会主義」を国家所有と国家による生産手段の管理であると誤解している。
 生産手段を国家が所有し管理してもそれは「資本」の本質は変わらない。国家が労働者を雇用したからといって「賃金労働」の本質も変わらない。アナキストは、資本の国家所有は全く社会主義的ではない、と認識している。それは『資本主義に反対する傾向ではなく、資本主義内部の傾向なのである。』
 「賃金奴隷の終焉」を目的とする社会主義にとって、国有化は、国家官僚を除いて、全ての人をプロレタリアにしてしまったことにすぎない。ソ連がそうであったように、国有化はすぐさま国家統制と官僚階級の特権を生み出す。官僚階級は、旧体制の支配者たち以上に労働者を搾取し、抑圧する。

 アナーキストがいう社会主義は次のようである。
 真の社会主義社会は労働者による生産手段・労働・生産物の自主管理を基盤にしたものである。これは、階級なき反権威・反権力社会を意味している。そこでは民衆が、個人としても集団の一員としても、自分自身に関わることを自分自身で管理する。つまり、労働も含めて人生を全面にわたって自主管理する。したがって真の社会主義が個人の思想・行動の自由を支持するのは必然である。
 真の社会主義者は、リバータリアンでなければならない。個人の自由を尊重するのならば、その自由を制限する権力の不平等に反対しなければならない。リバータリアン社会主義という言葉になんら矛盾はない。

 以上、「FAQ」による「リバータリアン社会主義」の定義は次のようになる。
 『 自由な意志による思考と行動の自由を尊重し、生産者が政治権力と生産手段・流通手段の両方を所有する社会システムを目指す思想。』

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