2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
455 進歩がないですね、大国民さん。
2006年3月19日(日)


 一年前(第225回・2005年3月28日)、「大真面目に狂気の請願」と題して「大東亜戦争」中の大人たちの狂気振りを、その当時の「請願」を通して振り返ってみました。そこでは私は次のようなことを書きました。
 『大日本帝国の大人の国民を「大国民」と呼ぶことにします。
 少国民たちは国定教科書によってしっかりと練成されました。一方、大国民たちの教科書はラジオ・新聞などのマスコミです。大国民たちが狂気のイデオロギー(虚偽意識)に絡め取られていく様相を、その末期症状の段階を診断することによって検証してみようと思います。現今のマスコミもほとんどが権力をまともに批判できない体たらくです。中には大政翼賛化して権力のちょうちん持ちに成り下がっているメディアもあります。よりソフトな手口ではありますが、現在の国民も巧みに国家主義の方向に導かれつつある現在、そのイデオロギー(虚偽意識)に対する免疫をつくるためにも「大国民」を振り返ることは意義あることと考えます。

 国家権力のプロパガンダがもう既に狂気の沙汰でした。その狂気のプロパガンダ用語をキーワードにして空疎なイデオロギー(虚偽意識)に酔っています。つい吹き出してしまうようなものもありますが、全体には読んでいるうちにゾゾッと寒気がしてきます。
 これは決して過去だけの問題ではありません。現在だって、例えば「君が代を声量豊かに歌わせることに関する請願」とか「国民の祝日において日の丸の掲揚を義務付けることに関する請願」とかを大真面目に提出すような手合いはごまんといるのではないでしょうか。あるいはもうそのような請願が県や市町村レベルでは出されているかもしれません。』

 次の記事は「大東亜戦争」中の出来事ではありません。今年1月のことです。

 1月18日、鎌倉市教育委員会が「入学式・卒業式で児童生徒に国歌を斉唱させるよう求める請願」を採択しました。提出したのは「鎌倉市の学校教育を考える会」という団体です。請願理由として、学校名まであげて、次のようなことを列記しています。

伴奏のテープが流されただけで児童生徒の斉唱なし(2校)
歌声がほとんど聞こえず(6校)
2~3割しか歌っていない(6校)

 このように『正気のままで(ヽヽヽヽヽヽ)狂気』になれるのはどのような人たちなのでしょう。
 「第225回・大真面目に狂気の投書(2005年3月29日)」では私は次のように書きました。

 『これらの投書をした人たちはどういう階層の人たちだったのでしょうか。
 「政府のPR誌」など読まないし、自分の考えを文章にすることもない圧倒的多数の一般的な大衆がこれほど狂っていたとは思えません。自らの無関心が凶暴な圧制を許し、その圧制に正面切った抵抗はせず、首をすくめて嵐が通り過ぎるのを待つほか術をもたない人たちです。しかし、例えば「第67回」(2004年10月20日)や「第78回」(2004年10月31日)で紹介したような生活思想がその一般的な大衆の本音ではないでしょうか。この面従腹背への批判は今はおきます。ただし、私も大衆の一人ですし、単純に非難・裁断すれば済む問題ではないとだけは言っておきたいと思います。

 ともあれ上記の投書者たちのように狂気を積極的に担った者の多くはやはり「神官、僧侶、予備・退役軍人(在郷軍人)、町内会・青壮年団等各種報国団体役員・国民学校教師たち」だったのではないかと推測します。そしてこれらの人たちがいわゆる知識人たちの言説の影響を受けて、それをさらに過激な言説にして「忠誠競争」に奔走しているのだと思います。「大国民」の次には当時の「知識人」の言説を検証する必要がありそうです。』

 「神官、僧侶、予備・退役軍人(在郷軍人)、町内会・青壮年団等各種報国団体役員・国民学校教師たち」。このような人たちを「自分の考えを文章にすることもない圧倒的多数の一般的な大衆」と区別して、私は「擬似知識人」あるいは「亜知識人」と呼んでいます。一番熱心に権力のお先棒を担ぐ人たちです。

 私は自分を「擬似知識人」であると自己認識しています。しかし「被支配者」であるという当たり前といえば当たり前の確固とした(?)自己認識もあり、その立場で少しは自己研鑽をしてきましたので権力の阿諛追従者に落ちぶれずにすんでいます。

 次のような団体はまさに狂気におちいった「擬似知識人」の見本です。もちろんご本人たちは狂気ゆえに自らを狂気とは認識しえません。

 団体名:地域教育懇談会「東京都教育研究連盟」
 2月11日に、東京虎ノ門・日本財団会議所で結成大会を挙行。メンバーとして教職員だけではなく、校長・副校長、学識経験者、保護者や一般都民、教育委員、行政関係者などを対象にしています。

 その基本理念は「美しい日本人の心を育てる」だそうです。空疎な言葉に酔っている空疎な精神。いい加減うんざりしてきますね。

 発起人と来賓を記録しておきましょう。そのメンバーを見れば、もうこの団体について多くを語る必要はないでしょう。

発起人
持田浩志 文京区立誠之小学校校長
 国立市での「日の丸」掲揚をめぐる教職員の大量処分時(2000年)の指導課長
吉野勇次 世田谷区立船橋小学校長
川島信雄 国立市立国立第二小学校校長
河合明雄 新宿区立四谷中学校長
齊藤 進 荒川区立尾久八幡中学校長
今井文男 国立市立国立第一中学校長
長澤直臣 東京都立日比谷高等学校長
坂本悟郎 東京都立港養護学校長
三苫由起雄東京都立高島養護学校長
石井昌浩 前国立市教育長・拓殖大学客員教授
 国立市での「日の丸」掲揚をめぐる教職員の大量処分時(2000年)の教育長

来賓
東京都選出国会議員 自民党 萩生田光一
首都大学東京学長 西澤潤一
東京都教育委員会教育長 中村正彦
全日本教職員連盟委員長 三好祐司

講演
東京都教育委員 米長邦雄

スポンサーサイト
 コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
 トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック