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第746回 2007/03/07(水)

《滝村国家論より》:政治とは何か(1)
「広義の政治」と「狭義の政治」


 「政治」という言葉は日常的に広く使われていますが、かなり幅の 広い概念です。これを『歴史的=現実的な事象それ自体を直接検 討することによって、』把握し直すことが今回のテーマです。 教科書は『アジア的国家と革命』所収の「<政治>概念の深化のために」 です。

 さて、滝村さんはこの論稿のモチーフを、自らの文章を引用して 次のように述べている。


 私は厳正に学問的な方法により、すでに<政治>概念を次の如く 規定しておいた。

 ……<政治>と呼ばれる過程的構造について、……正確にいえば、 現実的な特殊利害に対応した<特殊意志>の幻想的「共同」意志へ の転化および支配の過程ということであって、簡単にいえば、<特殊 意志>の幻想的「共同」支配過程に他ならない。これをさらに別言 すれば、<政治>という過程構造は、幻想的「共同」意志の形成・ 支配過程を指しており、この幻想的「共同」意志を<国家意志>に 限定すれば、<狭義>の・厳密な意味における<政治>概念が成立 し、それを<政治的意志>一般にまで拡張すれば、<広義>の<政治 >概念が得られる。(『増補マルクス主義国家論』三一書房、所収「社会構成の歴史と論理」)

 私が本稿で果たしたいと考えていることは、かかる<政治>概念 規定の正当性を、具体的な構造論のレヴェルにおいて証示する点に ある。


 ポイントをまとめると、滝村さんは<政治>を次のように定義し ている。

『<政治>とは、現実的な特殊利害にもとづく<特殊意志>を幻 想的な<共同意志>へと転化して支配を貫徹していく過程である。』

 そして、この幻想的な<共同意志>を <国家意志> に限定したと きの<政治>概念を<狭義の政治>と呼んでいる。つまり、 <狭義の政治>論とは、対象はあくまでも国家であり、 <国家意志>の形成・支配過程に直接関わる歴史的=現実的な 事象を正面にすえてそれを具体的に論じることである。いわば 「統治形態論」 の歴史的=現実的基底の検討ということができよう。

 また、幻想的な<共同意志>を<政治的意志>一般に拡張する、 つまり対象を国家に限定せず、各種団体や組合やサークルなどにま で対象を拡張したときの政治概念を<広義の政治>と呼んでいる。

注:
 上で<国家意志>と「統治形態論」をリンク付けにしましたが、 必要に応じて復習できるようにしたものです。クリックすると 該当の関連記事にリンクします。以降、滝村国家論特有の概念には このようなリンク付けをしておきます。


今日の話題

(お休みです。)

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