2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
444 「正義論」は「現実」とどう切り結ぶか(3)
同性愛(1)
2006年2月27日(月)


(昨日このシリーズの中断を決めたばかりなのに、もうチョッとだけ続けることにしました。)
 今日の朝刊(朝日新聞)に『「同性愛」告白されたら?』という小さな囲み記事があった。
 『最近は、同性愛者自身の支援グループは少しずつ増え、自分が同性愛者であることを公にする人も増えてきた。だが、家族や友人、恋人などに正しい知識を教える場がなく、告白に戸惑ってパニックを起こし、事態を悪化させてしまう例が問題になってきた。』
 そのような人たちへの悩みに答える無料電話相談のスタートを紹介する記事だ。

 その電話相談を始めた方(かじよしみさん)の肩書きはカミングアウト・コンサルタントという。恥ずかしながら「カミングアウト」という言葉を私は知らなかった。

 研究社版「新英和大辞典」によると「(若い女性の)社交界へのデビュー」とある。これじゃ意味が合わない。きっと新しい用法なんだな。ならインターネットだ。
 インターネットは便利ですね。「はてなダイアリー」によると「自分が,社会一般に誤解や偏見を受けている少数派の主義・立場であることを公表すること。」これこれ、これならピッタリだ。
 (この段落は余分ごとでしたかな。)

 さて、上の記事が最近ケーブルテレビで見たトム・ファンクス主演の「フィラデルフィア」(1993年)という映画と結びついた。

 同性愛者でエイズに侵された弁護士ベケットが勤務先の事務所を解雇される。直接の解雇理由は重要書類を紛失するという失態である。しかしその失態は仕組まれたものであり、真の理由は「同性愛者でエイズ」に対する偏見だ。ベケットはその解雇の不当性を裁判に訴え、ある裁判での係争相手だった弁護士ミラーに裁判の弁護を依頼する。
 法廷での一場面。

 ミラーがそれまでとは略脈のない質問を証人にいきなり激しい口調で浴びせかける。
 「あなたはオカマか?クイーン?フェアリー?かま掘り? あなたはゲイか!」

 当然相手弁護人から「異議あり」の声が上がる。
 「証人の性の問題は本件に関係ありません。」

裁判官「何を考えているのか説明してくれんかね。まるで私には見当がつかない。」
ミラー「裁判長!この法廷の人々は性のことが頭から離れない。性的な興味がだ。(中略)ならはっきりさせたほうがいいのだ、隠さずに。話はエイズだけじゃない。本当のことを話すべきだ。我々の中に嫌悪、恐怖。同性愛へのだ。その嫌悪と恐怖の気持ちが、この同性愛者の解雇にどうつながったか。ベケット氏の解雇にです。」
裁判官「この法廷では正義だけを考え、人種も、宗教も、肌の色も、個人の性の趣向も、いっさい関係ありません。」
ミラー「しかし我々の社会は、法廷の中とは違います。」

 「正義論/自由論」の第6章は「セックスとリベラリズム」。

(というわけで、「正義論」に戻った言い訳でした。)

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