2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
614 イシハラに鉄槌くだる
予防訴訟・全面勝訴!!
2006年9月21日(木)


 今日は予防訴訟(国歌斉唱義務不存在確認等と損害賠償を求めた訴訟)の判 決日。行ってきました。しかし残念ながら、傍聴券47枚に286人が参集、私は くじに外れて直接判決を聞くことができませんでした。裁判所の前での思 いがけない勝訴の報告を聞いてひとしきりわいた後、弁護士会館の記者会見に参加しました。

 記者会見の会場で配られた「声明」を掲載します。(読みやすいように、段落は私が設けました。)


声明

 本日、東京地方裁判所民事第36部(難波裁判長)は、都立学校の教職員らが原 告となって、東京都と都教育委員会(都教委)を被告として、国歌斉唱義務不存 在確認等と損害賠償を求めた訴訟(いわゆる「予防訴訟」)について、原告らの 訴えを全面的に認め、10・23通達を違法とし、

①原告らに卒業式等における国歌斉唱の際に、起立・斉唱・ピアノ伴奏の義務が ないこと

を確認し、

②起立・斉唱・ピアノ伴奏をしないことを理由にいかなる処分もしてはならない

とし、

③10・23通達によって原告らが被った精神的損害に対する慰謝料の支払いを命ず る、

極めて画期的な判決を言い渡した。

 本件は、都教委が2003年10月23日付けで、卒業式、入学式等の学校行事に おいて、教職員に対し「国旗に向かって起立し、国歌を斉唱する」ことを命じ、 それに違反した場合は、懲戒処分を科すとした全国的にみても異常ともいえる 「国旗・国歌」を事実上強制する通達(「10・23通達」)を出したことに起因す る。原告ら教職員は、教育現場での「国旗・国歌」の一律の強制は、教職員一 人一人の思想・良心の自由、教育の自由等を侵害することになるとともに、生徒 の思想、良心の自由をも侵害することになるとの思いから提訴に至ったのであ る。

 判決は、義務不存在確認請求、処分差止請求に訴えの利益が認められることを 前提に、10・23通達の内容が、過去の歴史的事実から、国民の間にさまざまな見 解が存する「日の丸・君が代」を教職員に対して一律に職務命令や懲戒処分等の 手段をもって強制するものであって、 憲法19条の保障する思想・良心の自由を侵 害するものであると明確に判示した。

 また、都教委による10・23通達とその後の校長らに対する指導名目の締め付け が、卒業式や入学式について、各学校の現場における創造的かつ弾力的な教育の 余地を残さないものであることなどを理由に、 教育基本法10条1項で禁止される 「不当な支配」にあたるとした。さらに、判決は、都教委の「不当な支配」の下 で裁量の余地なく出された校長の職務命令は、教職員の思想・良心の自由を侵害 する「重大かつ明白な瑕疵」があり、違法なものであることを認めた。

 今回の判決は、憲法で保障された思想・良心の自由の重要性を正面からうたい あげたもので、わが国の憲法訴訟上、画期的なものである。

 また、判決は、今まさに改悪の危機にさらされている現行教育基本法の趣旨を 正しくとらえ、行政権力による教育への不当・不要な介入を厳に戒めたものであ り、教育基本法改悪の流れにも強く歯止めをかけるものといえる。

 都教委は、判決に従い、違法な10・23通達を直ちに撤回し、教育現場での 「日の丸・君が代」の強制をやめるとともに、生徒や教職員の自主性、教育の 自由を侵害するような教育政策を直ちに改めなければならない。

 この判決を機会に、われわれの訴えに対し、国民の皆様のご支援をぜひとも いただきたく、広く呼びかける次第である。

2006(平成18)年9月21日
      国歌斉唱義務不存在確認等請求訴訟原告団・弁護団
      「日の丸・君が代」強制反対予防訴訟をすすめる会



 イシハラの教育支配と闘っている人たちの訴訟は、これまで全部敗訴でした。 私は、この国の裁判官は法の番人ではなく権力の番犬に成り下がったのか、と なじってきました。今日も重い思いを引きずって出かけましたが、行ってよかった。 なんと、憲法の精神をしっかりとわきまえた裁判官が健在でした。全面勝訴を 聞いたときは思わず涙が出てしまいました。この国にはまだ、まやかしの 「美しい国」などではなく、まともな美しい国に成長できる確かな根が残って いた。あきらめるのは早い、とつくづく感じました。

 イシハラは、命がけで憲法を破ると嘯いているのだから、憲法違反と判決されて さぞ本望でしょう。しかし、卑怯なヤツ、例によって裁判官を口汚く貶めたりのの しったりするに違いない。そして、憲法を破っておきながら、控訴して法にお墨付 きをおねだりする矛盾を犯すだろう。あるいは今回の判決を徹底的に無視して あいかわらず憲法違反を続け、初心を貫徹するだろうか。見ものです。

 闘いはこれからです。われながら歯がゆいほどの非力ですが、闘いの末尾に くっついていこうと、改めて思っています。「9・21判決」はこの国始まって 以来の画期的な判決です。「10・23」を「9・21」で塗り換えていこう!
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