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今日の話題3

続「安倍政権6年間の悪行・愚行」(64)

   前回、安倍政権の「桜を見る会」をめぐる不祥事を取り上げていた東京新聞(2019年11月26日付)の「こちら特報部」の記事を紹介しましたが、2019年12月1日付の東京新聞に編集局次長の金井辰樹さんが『日本の岐路 11月をつづる』という表題でその問題についての論文を発表していました。今回はその論文を転載します。
  なお、「2019年11月に起きた主なニュース」と題した表が添付されていますので、それを転載してから、本文に入ることにします。


日本の岐路 11月をつづる


2019年11月に起きた主なニュース

 1日
   ・大学入学共通テストへの英語民間検定試験の来年度からの導入が見送りに
 2日
   ・ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会で南アフリカが優勝
 8日
   ・香港で続くデモで、駐車場から転落してけがをした男子大学生が死亡
13日
   ・安倍晋≡首相は「桜を見る会」を来年は中止すると表明
14日
   ・天皇陛下の即位に伴う祭祀「大嘗祭」の中心儀式「大嘗宮の儀」が始まる
16日
   ・警視庁が俳優の沢尻エリカ容疑者を麻薬取締法違反の疑いで逮捕
20日
   ・安倍首相の通算在職日数が桂太郎を抜き憲政史上1位に
22日
   ・韓国政府が日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄通告の効力停止を発表
23日
   ・ローマ教皇フランシスコが来日。24日には長崎、広島で演説
29日
   ・国鉄の分割・民営化などを手がけた中曽根康弘元首相が死去。101歳

(本文)
夫人、友人、大臣…お本人

 十一月の政治は「桜」一色だった。「桜を見る会」の問題が国会で本格的に追及され始めたのは十一月八日。しかし当初は、安倍晋三首相や首相官邸サイドのこの間題に対する危機感は乏しかった。焦りを感じ始めたのは十三日、来年の「桜を見る会」の開催中止を発表したのに逆風が止まる気配がないと気づいたころだろう。

 首相が政権復帰後、七年に及ぶ長期政権を築いてきた秘訣は、政治判断のダブルスタンダード(二重基準)を確立しているからだ。安倍首相は特定秘密保護法、安全保障関連法、「共謀罪」の趣旨を含む改正組織犯罪処罰法など、自身がこだわりを持つ課題は、支持率の低下を覚悟の上で成立させてきた。

 一方、それ以外の課題については柔軟だ。工費が膨れ上がり批判が高まった新国立競技場の建設計画を白紙にしたり、消費税増税を二度にわたって見送ったりしたのがその典型。その結果、傷口が広がるのを防ぎ、支持も回復してきた。最近では、大学入学共通テストへの英語民間試験の導入を見送った。この公式に当てはめれば「桜を見る会」問題は来年の開催中止で、沈静化するはずだった。

 しかし、今回はそうならない。火の手は広がり、宮邸前では市民らが怒りの声をあげる。その理由は、安倍政権がこれまで指摘されていた問題点が「桜を見る会」に凝縮されているからではないか。

 安倍政権下では、多くの閣僚らが「政治とカネ」にからむ凝感を突きつけられ、説明責任を果たさずに退場していった。「森友」「加計」や「自衛隊日報」問題などでは、文書の隠蔽、改ざん、破棄の疑いが持たれた。そして長期政権になるにつれて官僚たちの忖度は顕著になり「安倍一強」が進んだ。

 「桜を見る会」では、前夜に行われた懇親会を巡り公職選挙法や政治資金規正法に関わる疑いの目が安倍首相側に注がれている。

 政府は招待者名簿を破棄したと説明するが、国会で追及を受ける前に隠蔽したのではないかという疑念は消えない。菅義偉官房長官らは名簿を「遅滞なく破棄している」というが、この表現自体、公文書に対する政権の意識を疑わざるを得ない。

 そして大勢の支援者を「首相枠」や妻昭恵氏の「夫人枠」で招き、税金を使いもてなす「桜を見る会」は、まさに「安倍一強」の象徴に映る。

 もう一つ。これまで安倍政権下で発覚した問題と決定的に違うことがある。今回は安倍首相自身が批判の対象となっているのだ。「森友」では、妻・昭恵氏が批判にさらされ「加計」では腹心の友・加計孝太郎氏が疑惑の中心となった。今国会召集後には菅原一秀経済産業相、河井克行法相が相次いで辞任した。

「夫人、友人、大臣」ときて「本人」にたどり着いたことで野党は色めき立つ。

 先月、安倍首相の通算在職日数は憲政史上最長に到達した。記念すべき月にスキャンダル対応に追われることは不本意だろうが「桜を見る会」で国民が納得できる説明ができるかどうかは、長期政権そのものの評価につながる。説明責任は十二月、国会が閉幕しても続く。

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