FC2ブログ
2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
今日の話題3

続「安倍政権6年間の悪行・愚行」(60)

   久しぶりに、東京新聞((2019年11月1日付)の『日々論々』欄に記録しておきたい論説が掲載されました。
  筆者は名桜大非常勤講師・与那覇((よなは)恵子さんです。今回はこの論説を転載させていただきます。

  視点  沖縄から

米国隷属のままで良いのか

酷似する原発と基地問題

   私自身がいつごろから原発と基地問題の酷似を認識し始めたかは定かでないが、似ているとの指摘を聞いたのは十五年以上前だ。米国、日本、沖縄、の大学生が基地問題を討議する集会に参加した際、原発を抱える地方の大学生が「基地は誰もが嫌がるものを地元に押しっけている点で原発と似ている」と発言した。
   今や誰もがその酷似を認識しているだろうが、当時は被害者のみが感じ得る本質を突いた発言が新鮮で、強く共感したのだった。

   原発を抱える福井県高浜町の元助役から関西電力役員への金品譲渡が世間を騒がせた。その見返りか、元助役が関連する業者が関電側の工事を大量受注したという。利権を巡る癒着問題は、沖縄の辺野古新基地に関しても豊富だ。鶴保庸介・元沖縄北方担当相は、新基地工事参入を希望する業者からの選挙支援や、後援会長に対する不透明な資金提供の問題が報じられた。

   選挙に中央政府が介入する点でも、原発と基地は酷似する。昨年二月の沖縄県名護市長選では、閣僚や自民党国会議員が現市長の事務所を足しげく訪れ、出所不明のカネの噂が市民間に広がった。

   鶴保氏は、米軍施設建設に抗議する沖縄住民への機動員の「土人」発言を、差別かどうか判断できないと述べたことでも知られる。ネット上では、福島第一原発事故の被災者を「福島土人」と侮辱する言葉も飛び交うと聞く。酷似はここにもあった。

   原発と基地は、ともに米国が絡む政府の重点政策であり、戦後一貫して「米国占領下」にある日本を代表する二大問題となっている。

   憲法より上位の日米地位協定によって国民より米軍人の権利が勝る事実を示し続ける基地。日米原子力協定によって米国が関連政策決定に関与する原発。ノンフィクション作家の矢部宏冶氏は著書「日本はなぜ、墓地』と『原発』を止められないのか」(集英社インターナショナル)で、日本にはその存立に重大な関係を持つ問題を巡り「(米国が)自由に治外法権状態を設定できる法的構造」があると指摘している。

   原発も基地も、地域だけでなく国民全体の命や環境への最大の脅威になり得ることは明らかだ。原発事故は,放射性物質飛散の恐怖を全国民に植え付けた。日米安保体制下で基地を置くことは、米軍絡みの事件・事故発生だけでなく、米国の戦争への参加を許す安全保障関連法施行にもつながっている。

   しかし、 自身の問題と考えぬ国民は、美しい海の埋め立てに痛みを感じることもなく膨大な税金を投入して新基地建設を強行し、重大事故の責任も取らずに原発再稼働を進める政権を支持する。

   「代案はないか」。今こそエネルギーや安全保障の幻想を捨てて問うべきときだ。それは独立国日本の幻想を捨て「米国隷属日本で良いのか」を問うことでもある。


スポンサーサイト



 コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
 トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://adat.blog3.fc2.com/tb.php/2766-0c77ddd7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック