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2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
 今日の話題3

「嫌韓嫌中」問題」(3)

   今回転載するのは9月14日に「こちら特報部に掲載された論説なのですが、またまたヘマをして、前半のページを失くしてしまいました。後半の半分だけですが、一応転載しておきます。

ヘイト過激化 「空想の中の憎悪」

日本社会に希望持てない

テレビで女性暴行肯定発言 慰安婦重なった

ストレスはけ口 相手の気持ち考えてない

    「韓国の女性なら暴力を振るってもいいと肯定する思考が怖い。慰安婦の問題に重なった」。
     在日三世で大学講師の三十代女性=東京都1がぽつりと語りだした。

    先月下旬、テレビ番組で男性コメンテーターが「韓国女性が入ってきたら暴行しないといけない」と発言した。
    韓国を訪れた日本人女性が暴行を受けた事件を話題にした際の言葉に、身震いがした。
    女性は父が在日二世、母は日本人。日本名を使って小学校から日本の学校に通い、「ルーズソックス」など女子高生カルチャーにも浸った。
    子ども時代を過ごした一九九〇年代は「多文化共生」が叫ばれた時代でもあり、露骨な差別を受けた経験はなかった。
    「朝鮮人であることを嫌だと思ったことはなかった、体が大きく朝鮮人として誇りを持っている父が、日本人の前では遠慮がちなのを見て不思議に思ってはいたけど」
    ただ、自分の出自を積極的には語らなかった。どんな反応を返されるか心配だったからだ。実際、差別を意識させられることは何度もあった。友だちが人気俳優やタレントを「あの人、在日だって」と話しているのを聞いた。役所の窓口では、朝鮮籍と知った職員に「あんた、かわいそうに。苦労するよ」と言われて戸惑った。
   だから、朝鮮名を名乗るようになったのは大字入学後。
   学生時代こ韓流プームが起きた。朝鮮が植民地にされた歴史などを学んで自分のルーツを改めて知り、自分は在日朝鮮人だと心底肯定できたという。

     最近は、過激になる一方のコリアンヘイトにがくぜんとする。在日コリアンの存在をきちんと伝える役割を担いたくて研究職に就いたのに「日本社会に希望持てないなと思うこともある」と顔を曇らせる。

   数年前、新宿で「在日特権を許さない市民の会(在特会)」のデモを見た時も驚いたが、今のような嫌韓は想像できなかった。「生身の人間に対するものではなく、虚構の中での憎悪。『朝鮮人臭い』と言うから朝鮮人に会ったのかと言えば、違う。直接知りもせず、好き勝手にヘイトの言葉を投げている。私たちの世代は空想の世界で嫌われているんです」

   在日三世の金洋武(キムヤンム)さん(二六)=埼玉県川口市=は嫌韓、特にテレビのワイドショーのコメンテーターの発言に、こう思う。
   「普段の生活で感じるストレスのはけ口として、日韓、日朝問題を捉えている。攻撃できる対象を探しているような…。言われる相手の気持ちを考えていない」

   祖父母は朝鮮半島東部出身。南北に分かれる前の四〇年代に日本に来たので、金さん自身、自分の出身が北なのか南なのか気にしていない。幼稚園から高校まで愛知県内の朝鮮学校に通った。朝鮮学校は各種学校として扱われるため、高校卒業資格を取得して県内の私立大に進んだ。
   自立した生き方をと税理士を目指し、今月から都内の税理士事務所で働いている。常に本名を名乗り、友人たちは自分の出自を知った上で、普通に付き合ってきた。だからこそ、最近の日本政府の排他的な動きに「悲しくなる」という。「報復外交、制裁外交じゃないですか」

   差別や偏見を隠すこともない、口汚いヘイトの前に在日の若い世代は苦悩している。FBを荒らされた文さんは言う。
  「戦争前夜みたい。関東大震災の時の朝鮮人大虐殺が、今の世の中で起きてもおかしくなと思えてくる」



 【デスクメモ】
   在日コリアンが多く住み、ヘイトデモが繰り返されてきた川崎市は、ヘイトスピーチに罰則刑を科す全国初の条例制定を目指している。表現の自由との兼ね合いで罰則には反対意見も多いものの、ヘイトを止めるには他に方法はないと指摘する専門家は多い。同市の動きに注目したい。(千) 2019・9・14


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