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2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
今日の話題3

「嫌韓嫌中」問題」(2)

   今回転載するのは9月13日に「こちら特報部『ニュースの追跡』」欄に掲載された論説です。

ヘイトは日本むしばむ

「嫌韓」あおり 敵視が当然の風潮

NGO4団体声明 親日・反日の二分法は危険

 【前文】
  一連の「嫌韓」あおりは、在日コリアンをはじめ、日本に暮らす移民やマイノリティーの人権と尊厳を脅かしているとして、「外国人人権法連絡会」などのNGOが12日、記者会見して声明を発表した。
  「嫌韓」だけでなく、特定の国や民族に対する憎悪が肯定される状況は、日本社会そのものをむしばむことにならないか。
   NGO関係者や識者は警鐘を鳴らす。  (佐藤直子)

   四団体がまとめた声明によると、新日鉄住金(当時)に対し徴用工への賠償を命じた昨年十月の韓国大法院判決の後、日本国内では「嫌韓感情」が急速に悪化。在日コリアンら朝鮮半島をルーツに持つ人びとが日常生活において差別的言動に傷つけられていると指摘した。 その上で
    「国と国の対立の問題としてばかり取り扱われることで、十分な事実理解を伴わない感情的な反応が生み出され特定の国民・民族を貶め、差別を煽るヘイトスピーチ、ヘイトクライムとして表出されている」として、日本政府や日本社会がこうした事態を終わらせるよう求めている。

    四団体の一つ外国人人権法連絡会の師岡唐子弁護士によると、今回の声明は、九月二日に韓国大使館に八月、銃弾一発と、「韓国人出て行け」と書かれた封書が送付された事件が発覚したように、ヘイトクライム発生の恐れが具体化し在日社会に不安が広がっているため、緊急に必要だったとする。
    「不特定多数に自分が在日だと知られるのを恐れ、受付で名前を呼ばれる病院に行けなくなったとか、電車に乗れなくなったと言う人もいる」

   会見に出席した川崎市在住の在日二世金秀一さん(五七)も
   「自分を隠さずに生きたいと四十年前に日本の通名を使うのをやめ、それからは本名で生きてきた。日本の人と在日コリアンが仲良くすべきと願ってきたが、今は四十年前と同じような息苦しさがある」
と不安を口にした。

   一方で、声明では
     「『親日/反日』のような単純な二分法で『日本』に忠誠を迫る言説は、それ以外のマイノリティーにも生きにくさを感じさせている」 として、
   在日コリアンだけの問題ではない点も指摘している。このような二分法的な考え方が広まることは、日本社会自体をむしばむことにはならないのか。

    師岡氏は、今回の嫌韓を考えるキーワードとして「反日」を挙げる。
    「韓国人が日本政府を批判したときに、韓国人に『反日』のレッテルを貼る傾向があるが、それは危険だ。国家と個人は別なのに、一体化した感覚に陥っているからだ。それは『お上意識』となり、国への批判を許さないというムードにつながる。実際、戦時中には国家を批判した人は『非国民』となじられた」
    ひいては、戦後築いてきた民主主義の崩壊にもつながると危ぶむ。
   「属性や民族を十把ひとからげにして敵とみなし、攻撃することが今まさに起きている。ヘイトスピーチ対策法ではそれをしてはいけないと定めている。国がまず先頭に立ってこの風潮に対して批判すべきだ」

    一方、「移住者と連帯する全国ネットワーク」の烏井一平代表理事は徴用工問題について、
      「徴用工問題は日本の労働問題に直結する話だ」 と指摘。
      「戦時下に日本の戦争のために、朝鮮の人たちの労働力だけを切り取って使い捨てた。その人たちが個人として企業に賠償を請求する権利を否定することは、日本の労働者が企業(の不法行為)に対してモノを言う権利を否定することにつながってしまうのではないか」 と警鐘を鳴らした。

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読ませていただきました。
2019/10/05(土) 14:50 | URL | 菱沼裕介 #GWMyNl/.[ 編集]
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