危うい 今日の日本ファシズム
我が内なるファシズム
今年に入ってファシズムを主題にした新聞記事に私の関心が引き付けられてきました。メモしておいた記事を時系列で紹介すると次の通りです。
〈記事1〉 2019/03/30 東京新聞・・・【考える広場】『我が内なるファシズム』
〈記事2〉 2019/04/28 日刊ゲンダイDIGITAL …【巻頭特集】『国民はファシストを望むのか 令和で民主主義は消滅の危機』
〈記事3〉 2019/05/20 日刊ゲンダイDIGITAL・・・【注目の人 直撃インタビュー】『日本は“束ねられる”ファシズム化が進んでいる』
〈記事4〉 2019/05/24 日刊ゲンダイDIGITAL・・・【巻頭特集】『気づいたらこんな惨状〈「令和」を覆う安倍・菅ファシズム 〉』
これらの記事を並べていると、当然のことながら私の念頭には、かつて日本を席捲し満州事変→日中戦争→太平洋戦争への道を主導して行った戦前日本のファシズムが浮かんでくる。
同時にその頃ファシズムが席捲したのは日本だけではなく全世界に及んでいた。<記事1>はこの問題から説き起こし、ファシズムの意味を確認している。まずは<記事1>を読むことにします。
<記事1>は三人の記者さんが聞き手となってそれぞれ別々の有識者の話を纏めるという形態で書かれています。記事を(前書き)・(1)・(2)・(3)と分けて転載していきましょう。
(前書き)
(1)
談話者・甲南大教授・田野大輔さん:(聞き手・大森雅弥さん)
<たの・だいすけ> 1970年、東京都生まれ。専門は歴史社会学。博士(文学)。著書に『愛と欲望のナチズム』(講談社)、『魅惑する帝国-政治の美学化とナチズム』(名古屋大学出版会)など。
(2)
談話者・作家・深緑野分さん :(聞き手・越智俊至さん)
<ふかみどり・のわき> 1983年、神奈川県生まれ。書店に勤めながら執筆し2013年に『オーブランの少女』でデビュー。『戦場のコックたち』『ベルリンは晴れているか』が直木賞候補に。
(3)
談話者・慶応大教授・片山杜秀さん :(聞き手・谷岡聖史さん)
<かたやま・もりひで> 1963年、宮城県生まれ。専門は近代政治思想史、音楽評論。著書に『未完のファシズム』、『現代に生きるファシズム』(佐藤優氏との共著、近刊予定)など。
次回から<記事2>~<記事4>を読んで、安倍政治で準備されたファシズムによる日本席捲を阻止するための手だてを考えることにしましょう。
スポンサーサイト