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2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。

今日の話題3

米国の属国・日本(21)

 ご無沙汰しました。溜まっていた資料を整理しているうちに一週間が過ぎていました。「米国の属国・日本」を続けます。

 東京新聞の企画記事『税を追う』が「辺野古埋め立て強行」と題する記事を〈上中下:2月22日~2月24日〉と三回に亘って掲載しました。読んでいるとアベコベ軽薄姑息うそつきカルト首相にこびへつらった官僚たちの嘘と誤魔化しの論法を恥じない破廉恥な姿勢にうんざりしてきます。
 その記事の「上・中」の転載から始めます。


    【辺野古埋め立て強行(上)】

軟弱地盤伏せ土砂投入

《住民憤り「国 いつも門外後出し」》
  エメラルドグリーンの美(ちゅ)ら海に、赤茶けた土砂の投入が始まって一カ月以上がたっていた。
  一月三十日、衆院本会議。安倍晋三首相はこう力説した。
   「地盤改良工事は必要であるものの、一般的で施工実績が豊富な工法で工事は可能だと確認された」

  沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設で、埋め立て海域にある軟弱地盤の存在を政府が初めて認めた瞬間だった。
   「何を今更。政府のやっていることは偽装だらけに見える。故郷がズタズタにされるようで悲しい」。
  名護市出身で、今は那覇市で暮らす横田真利子さん(六六)は吐き捨てるように言った。
   「辺野古の海に厚さ四十㍍の軟弱地盤が広がっている」… 一年前に地元紙が報じていた。

  暴いたのは、基地建設に反対する沖縄平和市民連絡会の北上田毅(きたうえだ つよし)さん(七三)。
  昨年三月、防衛省沖縄防衛局から開示された文書を見て目を疑った。埋め立て予定地の複数の地点で、海底の地盤の固さを  示す「N値」がゼロとなっていた。
  勝手に杭が地中に沈んでしまうほど軟らかい地盤。長年、役所で公共事業に関わってきた土木技術者だったからこそ見抜けた  欠陥だった。
    「豆腐のような地盤の上に基地を造るなんてありえない」。 慌てて県やマスコミに伝えた。

  防衛局は当初、軟弱地盤の存在を想定していなかった。基地を造るには地盤改良が必要で、大幅な設計変更は避けられない。工費も工期も莫大にかかる。
 県が昨年八月に埋め立ての承認撤回の理由に挙げたほど、軟弱地盤は基地建設の帰趨を握る重大な問題だった。それでも防衛省は県に伝えていなかった。
 驚くのは、北上田さんが情報開示請求する二年前の二〇一六年三月、地盤を調べた業者から防衛局に調査結果が出ていたことだ。防衛局は一四年度から海底ポーリング調査をしており、県によると、以前から防衛局に調査結果を求めていたという。
   「隠していたわけではない。調査結果は行政文書なので、行政手続きに則って対応するだけ」
     と平然と答える防衛省。昨年六月になって調査結果を県に示したのは、県の開示請求を受けてのことだった。
   建設が危ぶまれるほどのリスクを抱えながら防衛省の態度は頑なだった。

   「N値0」が公然の事実となっても、
    「総合的に判断しないと分からない」「土によって強度を持つ可能性がある」
     と、軟弱地盤の存在を認めようとしない。工事をいったん中断して計画を再検討するどころか、昨年十二月に埋め立て区域への土砂投入を強行した。
  しかし、その裏で防衛省は、軟弱地盤を改良するための大掛かりな工事をひそかに検討していた。

  本紙は防衛省の委託業者が今年一月にまとめた「地盤に係る設計・施工の検討結果」という百七十四㌻の内部報告書を入手した。 そこには軟弱地盤は最深部で海面から九十㍍の深さまで達しているとあった。世界でも地盤改良の実績がない深さで、七万本以上の砂の杭を地中に打ち込む強化策を想定しているが、杭は最大で深さ七十㍍程度で完全には改良できない。
  「実績が豊富」という首相答弁を覆すような内容。報告書に関する記事が出ると、岩屋毅防衛相は「報道は臆測の域を出ない」と否定。防衛省も沈黙を貫く。
  首長や県議として辺野古問題に二十年以上かかわり、現在は県政策調整監の吉田勝廣氏(74)には、政府の狙いが透けて見える。
  「都合の悪いことは、後戻りできなくなってから明らかにする。国のやり方は、いつも後出しなわけさ」

        ◇

  二十四日に辺野古埋め立ての賛否を問う沖縄県民投票が行われる。政府は「沖縄の気持ちに寄り添う」と言いながら、昨秋の知事選で示された民意を置き去りに工事を強行する。論点をずらし、不都合な事実を隠そうとする権力の暴走を追う。                                                   (中沢誠、望月衣塑子が担当します)


   【辺野古埋め立て強行(中)】

赤土疑惑 論点ずらす

《「法的根拠示せ」 立ち入り拒む政府》
  モニターに映る土砂は、確かに赤茶けていた。
   「埋め立てに使う岩ズリは本来もっと黒っぽい。明らかに違いますよ」。隣でドローンを操作していた土木技術者の奥間政則さん(五二)はつぶやく。
  二月始め、沖縄県名護市の安和桟橋では、辺野古の埋め立て用土砂の積み出しが行われていた。ドローンの映像からは、ベルトコンべヤーで運搬船に土砂が積み込まれていく様子がくっきりと見える。船内の土砂は、二カ月前、辺野古の海に投入された土砂の色そのものだった。 大量の「赤土」が混じっている疑いがあるとして、県はこれまで再三にわたり、防衛省沖縄防衛局に立ち入り検査を求めてきた。赤土は粘土性で、水に溶けるとヘドロ状になり、サンゴなどの自然環境に悪影響を及ぼすからだ。

  県によると、そもそも埋め立て土砂の検査は、防衛局が「まだ購入先が決まっていない」と言うので、購入時に確認する」という約束で、六年前に埋めl止てを承認した経緯があった。
  しかし、その約束は反故にされた。

  昨年十二月十四日朝、防衛局は県庁に、土砂投入を電話で通知てきた。県の担当者は電話口で防衛局職員に問いただした。
    「埋め立てに使う土砂の性状検査はしたのか」。検査結果がメールで届いたのは、その日の午後五時のことだった。
  県の担当者はあぜんとした。一年半~二年半も前の検査だったからだ。しかも届いた検査結果では、赤土を示す粘土分がほとんど計測されておらず、テレビに映っていた赤茶けた土砂とは似つかないものだった。
    「投入した土砂と検査した土砂が違うのでは」。現場への立ち入り調査を求めた県に防衛局は
    「(立ち入りの)法的根拠を示せ」と居直った。

  年が明け、防衛局は「投入している土砂のデータ」を県に提出した。だが、検査は土砂の粒度と有害物質の有無を調べたもの。どのくらい赤土を含むのか、県は土砂の品質を尋ねているのに、防衛局は赤土には一切触れず、「問題となるような汚濁はない」と切り返す。まるで「ご飯論法」だ。

   (管理人注:「ごはん論法」…初めて出会った言葉なのでネット検索で調べました。
     〈言い逃れ答弁の論法で、「朝ごはんを食べましたか?」という質問に「(朝、パンは食べたけど、ごはん=米飯は)食べていない」と答えるようなやり方。安倍政権に共通する感覚であると漫画評・書評サイト「紙屋研究所」管理人の紙屋高雪は指摘している。〉


  揚げ句の果てには土砂の検査とは異なる目的で、県が埋め立て現場に立ち入った事実を持ち出し、あたかも県の要求に応じたかのように取り繕う。県海岸防災課の永山正課長は
   「県には埋め立て承認権者としての監督権限がある。やましくなければ検査させればいい。」
  と不満を漏らす。

  今月二十一日の野党議員懇談会では、はぐらかすような回筈を繰り返す防衛省の相当者に、本多平直衆院議員が怒りをあらわにした。
    「県は、防衛局の監査が疑わしいから立ち入りを求めている。それが理由じゃだめなんですか」
  埋め立て土砂に使う「岩ズリ」の規格を巡っても、防衛省は論点をずらす。
  当初、県には粘土など細粒分の割合を「10%程度」と説明していたのが、工事を発注するときになって無断で「40%以下」に変更していた。この事実を本紙が報じると,岩屋毅防衛相は
   「護岸で囲まれた閉鎖的な水域なので問題ない」 と開き直った。
 「埋め立て土砂に赤土が混っているように見えませんか」。ある夜、辺野古工事に土砂を納入している琉球セメントの社員に疑問をぶつけた。
  「どちらかと言えば、見えなくもないてすけど…」
 奥歯にものが挟まったような口ぶりが印象的だった。

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