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2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
天皇制問題(2)

 前回の終わりに「次回は…中嶋啓明さんの論述『平和天皇の内実』を転載します。」と予告しましたが、その論述はかなり長く、ブログ用のデータとしての活字化に手間取っています。やっと半分ほど終わりました。
 ところが昨日、その論述の論旨を見事に纏めている舘崎正二((たてざきしょうじ)という方の論説『中島啓明がきびしい明仁天皇批判』 に出会いました。これを転載させていただくことにします。


中島啓明がきびしい明仁天皇批判
  週刊金曜日1月11日号で中島啓明が「平和天皇の内幕」として、きびしい明仁天皇批判を書いている。中島の論旨を紹介しておこう。

  2016年8月の「おことば」から生前退位に至る道程は、天皇の発議で法制度が変更されるという、あからさまな解釈改憲であるにもかかわらず、そうした事態に対する危機感は日本社会にはほとんど見られない。
  それどころか、天皇明仁を護憲・平和の担い手として追従・称賛する声が、左派やリベラル主導で垂れ流されている。

  新天皇の即位関連費用は総額166億円にのぼる。
  秋篠宮が大嘗祭への国費投入に懸念を示し、「内定費」による実施を訴えたことが公表された。あからさまな政治発言だが、これも左派・リベラルから歓迎の声が相次いだ。ウンザリだ。   多額の税金で生活を保障されているくせに、なぜ憲法にしばられないのか。秋篠宮は「大嘗祭は絶対にすべきもの」だと強調した。だが「内定費」自体、まぎれもない税金だ。

  明仁は植民地支配と裕仁の戦争責任を曖昧なまま清算することに終始力を注いできた。同時に裕仁の「遺訓」を継承することに躍起になってきた。「遺訓」とは対米従属である。対米従属は明仁の代になってより強化された。2001年9月の「同時多発テロ」で明仁は、駐日米大使に「弔意」を伝えた。 異例のことである。

  「対テロ」を掲げて行われたアフガニスタンへのアメリカの侵略戦争では、タリバンからの「解放」を歓迎した。2004年、訪日した米副大統領チェイニーとの会見では、 「自衛隊がイラクの人々の幸せに貢献することを願っている」と述べ、イラク派兵を追認した。

  日本の海外派兵は「平成」時代になって始まった。世界各地に派遣された自衛隊員を、明仁は毎年皇居に招いて慰労している。2018年12月の誕生日を前にした記者会見で明仁は、
   「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵している」と語った。
  だが、自衛隊が後方支援するアメリカの「対テロ戦争」は各地で殺戮を繰り返している。
  2005年のサイパン訪問以来、明仁は「慰霊の旅」と称して海外の戦跡地を巡った。そのたびに明仁は戦争をあたかも天災のごとく表現し、戦争犠牲者や遺族らを上から目線で慰撫して回った。そして、天皇制国家の加害の事実から目を背けさせ、日本の功績を強調して日本人のナショナリズムをくすぐり続けた。
  最近は特に政府の外交を権威づける「皇室外交」が露骨さを増している。
  ベトナム・フィリピン・インドなど、安倍政権が躍起になって繰り広げる対中包囲網の構築に併走し、それ追認している。 国内「巡行」も同様だ。
  その狙いは「遠隔の地」など国家から置き去りにされていると感じている地域の民衆に、改めて天皇制下の国民であると再認識させることだ。
  明仁は昨年3月、日本最西端の与那国島を訪問した。与那国入りしたのは、2年前に開設された陸上自衛隊与那国駐屯地の沿岸監視隊の編成記念日だった。   5か月後には北海道最北部の利尻島を訪れた。天皇制の版図を再確認するかのような地方「巡行」だった。
  災害被災地への訪問は国土開発の失政など人災の側面から目を背けさせ、復興政策に対する不満を回収し、被災者らの批判の矛先が国家に向かわないよう、耐えることを強いる効果を生み出す。
  2012年10月、明仁は福島県川内村の除染現場を視察に訪れた。 原発事故後全村避難した川内村では、同年1月、村長の帰村宣言で住民の意見が分かれ、除染の効果も疑問視されていた。 そんな中での訪問が、脱原発の世論を沈静化させたい政府のネライに沿った行動であるのは明らかだ。

  1910年の大逆事件の大量処刑は、明治から大正の代替わりを目前に、「非国民」を排除して体制を引き締め直すことが目的だった。昨年のオウム真理教への大量処刑も同様の意図があったのだろうか。
まつろわぬ民に対しては「非国民」として右翼をけしかけて排除する。それが「平成」天皇制国家の原理だ。

以上が中嶋の文章の論旨だ。私もこの間の天皇賛美報道を苦々しく思ってきた。よくぞ書いてくれたと思う。

 
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