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2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
今日の話題3

99%の生き方、そして闘い。

 99%の私たちは、日々1%が刳り出してくる腹立たしかったり心が痛むばかりの出来事に苛まれていますが、99%の中では心温まる営みや果敢な闘いが日々刳り出されています。今日は今朝出会った心温まる営みと果敢な闘いを紹介します。

 東京新聞は毎月一度『暮らすめいと』という生活情報紙を発刊していますが、第一面に「町の唄」というコラム欄があります。私が出会った心温まる営みは2018年11月号の『暮らすめいと』の「町の唄」で取り上げられた次のお話です。

 彼女は五十代の主婦ライター。
 家事と仕事をこなす一方、七年前から町内のお年寄りの買い物ボランティアを続けている。

 足の悪いおばあちゃんの買い物を代行し喜ばれたのがきっかけで、その善意が口コミで広がり高齢の方から次々と頼まれるようになったという。

「買い物は週一回土曜日で依頼は数人から多い時は十二人にも。主に食料や日用品で、自転車に満載し家々に届けています。時には何往復もすることも…」

 今では街を歩けば「いつもありがとう」と感謝の声を掛けられ、時には野菜やお菓子の差し入れも。入院した時は幾人も見舞いに来てくれた。

「小さなお手伝いですが今や私の大切な生きがい。多くの絆も生まれて日々が本当に楽しい。逆に私が皆さんに感謝しています」
 お年寄りの喜ぶ顔を思い浮かべ、元気な限り頑張りたいと思っている。 (哲)


『暮らすめいと』(2018年11月号)に、もう一つ取り上げたい記事があります。果敢な闘いの記事です。
「この人と1時間」というインタビュー記事で、インタビューを受けるのは東京新聞社会部記者の望月衣塑子(みちづき いそこ)さんです。森友問題(学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る問題)に関係した記事を担当していた記者のお一人として私の記憶に残っていた方です。

 <前書き>

この人と1時間

 現代の新聞記者は戦士だ。ネットメディアとの競争が強まる一方、政治家や官僚らの疑惑・不祥事の隠ペいは悪質さを増し、真相解明には会社挙げての総力戦が求められる。政権を批判すれば「フェイク(虚偽)ニュース」と逆切れされ、命に危険が及ぶことも。
 そこで東京新聞(中日新聞東京本社)社会部記者の望月衣塑子さんに、取材現場の実態と現政権の本質、そして一市民としての思いを聞いた。


 <インタビュー本文>

 「これまでの歩みを」

 事件取材が多く、千葉県鎌ヶ谷市長汚職事件や、日本歯科医師連盟(日歯連)のヤミ献金問題などを手がけました。
 今は遊軍で税の使途などを調べています。

 結婚と出産を経て経済部に復帰した2014年4月、安倍晋三内閣は「防衛装備移転三原則」を閣議決定しました。
 戦後、憲法九条の下で歩んできた平和国家が大転換した。これを機に政治に強く関心を持つようになりました。

 □ ■

  「菅義偉官房長官への質問が注目されました」

  昨年5月、加計学園の獣医学部新設で「総理のご意向」の内部文書が明らかになり、文科省の前川喜平元事務次官も「確実に存在していた」と発言。
  ところが菅官房長官は「怪文書みたいな文書」と言い放ち、再調査に乗り出さなかった。

  居ても立ってもいられず、会見に出ました。
  「出所不明だから調べられない」という菅氏に
  「実名告発が出れば、告発者を保護した上で話を聞くか」と聞いても
  「仮定の話。文科省で判断する」と逃げ続ける。
  そこで
  「きちんとした回答をいただいているとは思わないので、繰り返して聞いています」と畳みかけたのです。

  「よくぞ聞いてくれた」と反響は大きかったですが、私としては自分が問いただすべきことを聞いただけ。
  励ましの声が届く一方、会社に「望月、出せや!」と脅しの電話が入るなど、バッシングもひどかった。

 □ ■

「よく通る声が印象的でした」

   小学生のころ地元の練馬児童劇団に入り、ミュージカル「アニー」の主役を演じて声を鍛えました。
 恥ずかしいですが「女優になります」と卒業文集に書いたほど(苦笑)

 □ ■

 「安倍政権目指す国の姿とは?」

  13年に「特定秘密保護法」、
  14年に集団的自衛権行使容認の憲法解釈変更の閣議決定、
  15年に安全保障関連法、
  17年には「共謀罪」法
   を成立させました。
  国会での徹底議論なしに平和主義を放棄し、米国の言うままに戦争のできる国になったら、国民は本当に幸せでしょうか。
  ある官僚は、現政権の外交・安全保障政策は「積極的対米従属主義」と嘆いています。

 □ ■

「憲法改正も目指しています」

   その時に何が起こるのでしょうか。
 防衛省は少子化対策として、自衛隊員の募集年齢の上限を26歳から30歳に引き上げることを検討中です。
 米国では学資ローンの返済に苦しむ学生が兵役に就く「経済的徴兵制」の実態がある。日本でも同じことが起こる可能性が大きいと思います。

 □ ■

「新聞記者の役割は重いですね」

   「安倍一強」が続き、メディア支配が強まる今こそ、新聞記者は権力のチェック、特に政治の私物化や人権侵害などに対して、より厳しく追及する姿勢が求められています。
 本当はメディアが結束して批判の声を上げることが大事なのですが…。メディアのトップが首相と会食を繰り返していると、現場の記者は萎縮します。苦しんでいます。

 □ ■

「この仕事を選んだ理由は?」

   業界紙記者ながら権力への反骨精神を持ち続けた父の影響と、フォトジャーナリストの吉田ルイ子さんの著書を私に与え、ジャーナリストへの道を示してくれた母の存在が大きかった。
 二人ともすでに他界しましたが、今でも感謝しています。

 □ ■

       「家庭ではどんな存在ですか」

 先日、娘から「もっと背筋を伸ばして」とか「ゆっくり話そう」などとダメ出しされたことがありました。
 同業の夫は冷静で、焦りがちな私を支えてくれています。
 子どもたちが安心して暮らせる社会の実現を目指して、これからも質問しペンを執りたいと思います。

聞き手 大沢 賢  写真  宇田 稔

  (望月さんのプロフィールも転載しておきましょう。)
 1975年東京都生まれ。
2000年慶応義塾大学法学部卒業。  同年中日新聞社入社後、東京本社(東京新聞)管内の千葉、横浜、さいたま各支局及び整理部、経済部を経て、
 16年から社会部勤務。著書に「新聞記者」(角川新書)、「武器輸出と日本企業」〔同)など。
 夫と子ども二人と暮らす。趣味は温泉巡り。


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