2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
永遠の不服従のために(49)

アフガニスタンにおけるアメリカの戦争犯罪(5)

 『アメリカの5つの戦争犯罪…』序文に従って、本文の内容を5項目に分けて紹介したが[4]飢餓戦略と結合されて行われてきた空爆による全被害の実態」は[1]~[3]までに記載された事も含めて、箇条書きでまとめられている。そして、
「アメリカは空爆の形でできる残虐行為をすべて行った。」
と書き始めている。

 上の二つのどちらの文からも[5]「アフガニスタンを非人道的な新型兵器の実験場にしてきたという問題」は[4]の関連事項として扱うのが妥当と判断した。[4]と[5]をまとめて転載することにする。

破壊と殺戮

①10/7から爆撃による子どもの被害が報道され続けている。

②民生施設への爆撃。

 病院(たとえば10/17のカンダハル近郊の診療所2つ、10/21のヘラート西部の病院または高齢者施設では100名死亡、10/31のカンダハル近郊の診療所爆撃)
 図書館、学校(11/19 カンダハルでそれぞれ2施設)
 モスク(10/23 ヘラート西部、11/16 カンダハル)
神学校(11/16~17 カンダハル)

③村、インフラの破壊。

 村そのものの壊滅(10/10 カラム村壊滅。10/23 ヘラート西部チャカカラ村で半数の家が破壊、12/1 ジャララバード近郊の村壊滅等々)
 ダム(11/1 ヘルマンド州 決壊の危険)
 空港(11/4 ヘラート)

④国連施設への爆撃。

 地雷除去NGO(10/8)
 国際赤十字食糧倉庫(10/16、10/22には2回爆撃で3棟が崩壊)
 WFP食糧倉庫(11/19~20倉庫)。 ⑤アルジャジーラのカブール支局爆撃・崩壊。(11/13) 捕虜収容所への爆撃、虐殺、処刑。(11/13をはじめ、、11/25、28、30)

れわれがもっとも懸念する農地の破壊、畜産の破壊、放牧地の破壊はどうか、耕作や作付けは行われたのか等々――今後明らかになってくるだろう。
新兵器の使用、殺戮効果の実験場。  クラスター爆弾や、BLU82気化燃料爆弾などの非人道的・大量殺戮兵器を頻繁に使用した。クラスター爆弾の不発弾は、約5000発に上り、地雷化してばらまかれている。子どもがその不発弾にやられる事故が多発し、「効き目」を表している。このクラスター爆弾と、投下食料パッケージが同じ色で、同じ形であったことが被害を拡大した。地雷原への食糧投下も行った。10/29には、劣化ウランの使用の可能性が指摘された。大量に使った痕跡がないのは、劣化ウラン攻撃対象となる、重戦車、装甲車をタリバンが大量に保有していないだけであろう。さらに、イスラエルと共同開発した新型精密誘導ミサイルAGM-142を東部の洞窟攻撃に使用した。彼らは、アフガニスタンとタリバン兵を生きた新兵器実験場、軍事訓練場にしている。われわれは非人道的・大量殺戮兵器の使用を徹底糾弾する。

これまでの残虐行為とその後の状況をまとめてみる。

(1)
 10月7日以降、「誤爆」として報道されていた民生施設への破壊や人民の被害に関する報道が、10/31のじゅうたん爆撃やBLU-82の使用など無差別殺戮が前に出るにつれて徐々に後景に退き、「アフガン復興」「タリバン後」が前に出始めた。これらの兵器の使用によってどのような被害が出たのかは報道されていない。一方、11月13日のカブール陥落後は、タリバン捕虜の虐殺や処刑などタリバンへの残忍な殺害が前に出始める。しかし、民間施設への破壊や民間人の殺戮も決して少なくなっていない。むしろ、「誤爆」ではなく公然とやられるようになったのである。被害の写真等が我々の目に触れにくくなったのは、マスコミ統制とその一環としてアルジャジーラのカブール支局爆撃・破壊が大きく影響している。この点からもわれわれはアメリカの情報操作とそれに迎合するマスコミを糾弾しなければならない。

犠牲者の人数

 少なく見積もっても、犠牲者の数は民間人2000人、タリバン兵3000人おそらく一万人に上るだろう。われわれが作成した「被害報道日誌」の死者の数を単純に足しあわせただけでも、カブール崩壊後で民間人500人、タリバン兵3000人に上っている。10/31にタリバンが発表した一般市民1500人を加えればこれだけでも5000人に達する。
 おそらく、われわれが把握した、500人というのは氷山の一角であり、おそらく実数はこの数倍にのぼるだろう。そして、タリバン兵の死者6000人という別の報道(パキスタン英字紙フロンティアポスト)は誇張ではないだろう。あわせて一万人を下回ることはないだろう。
 もちろんこの中に、病死者、餓死者、凍死者は含まれない。12/7国際移住機構(IOM)によればクンドゥズ近くの避難民キャンプで過去4週間で飢えと寒さのため、177人が死亡したと報告している。犠牲者の大多数は子供である。このような記事の背後にどれだけの報道されない悲劇があるのか、明らかにしなければならない。

アフガニスタンにどれだけの爆弾の雨が降り注いだのか。

 「アフガニスタンは、何年もの間、空からは人々の頭上に爆弾が降り注ぎ、地にあっては人々の足もとに地雷が埋められてきた国です。……権力が人々の頭上に降らせていたのがミサイルではなく書物であったなら、無知や部族主義やテロリズムがこの地にはびこる余地はなかったでしょう。もしも人々の足下に埋められたのが地雷ではなく小麦の種であったなら、数百万のアフガン人が死と難民への道をたどらずにすんだでしょう」 (前掲書 マフマルバフ ユニセフ演説より)

 9・11まで、世界から見放されていた国アフガニスタンは、9・11以降テロリズムの撲滅の対象国として全世界から注目されることになったことを指摘した上で、マフマルバフは上のように語っている。

 本来、「人道援助」がもっともなされなければならない国に、「侵略戦争」開始後どれだけの爆弾の雨が降り注いだのかをわれわれはまず確認したい。そして、その巨額の軍費が仮に食料援助に使われた場合、飢餓に陥った人々に食糧を供給できたであろうことを確認する。同時に、帝国主義のやり方の試算ではあるが、破壊に使われた費用に比べて、復興費用がその数倍から数十倍にも上るということに怒りを禁じ得ない。

(1)
 費やされた軍事費20億ドル、2460億円。
 投下された爆弾8000発、出撃された爆撃機2000機等の数字が10月の末時点であるが、全体像はベールに包まれている。

(2)
 これに対して、カブールのナン一枚0.086ドル(約10円)
 羊肉一頭分 29ドル
 ペシャワール会の試算で、1家族(10人)が一ヶ月暮らすことができる額2000円(約16ドル)

 つまり、費やされた軍費20億ドルによって、ナンは246億枚。一日5枚食べるとして49.2億人が一日生きられる数。すなわち2700万人が6ヶ月、つまり、10月から3月までを過ごすことができた量となる。
 ペシャワール会の試算によっても、100万人が一ヶ月暮らす額は2億円。6ヶ月で12億円。

(3)
 「アフガン復興資金」は65億ドル、250億ドル、700億ドル、1000億ドル等様々な数字が出ている。日本円にして8000億円、2兆5000億円、8兆4000億円、12兆円という気の遠くなる額である。そのうち日本は2割を要求されるといわれている。

 アフガニスタンの飢餓を救うために必要な費用よりも、爆弾として消費された費用の方が大きく、さらにそれによって破壊された街を復興する費用の方が遙かに大きい。

 アフガニスタンは新兵器の殺戮効果の実験場だったという指摘がされているが、私は日本の敗北が明らかだったあの段階での広島・長崎への原爆投下も原発の殺傷・破壊力の実験だったことは明らかだと思っていた。10日にBS朝日「ザ・ドキュメイタリー」の「原発が奪った女学生315便の青春~米極秘文書に隠れた真実」という番組を見た。原発投下が殺戮効果の実験だったことが如実に語られていた。
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