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388 天皇制の基盤を撃つ ― 真説・古代史(40)
「アマクニ」はどこか(2)
2005年9月30日(金)


 朝鮮半島と九州との間の海域の島々が「天国」であった。この比定が正しい ことを証明するものとして、古田さんは三点をあげている。

第一点
 天つ神(とその子や孫)たちの行動範囲。

(一) イザナギ神は、出雲にあるといわれる黄泉(よみ)の国へ行った。 そして筑紫の日向の橘(たちばな)の小戸(おど)(博多湾岸。西辺)に帰って きた。そしてここで〝ミソギ″して天照や月読やスサノオらを生んだ。

(ニ) 天照は筑紫の博多湾岸(姪の浜付近)で誕生したあと、「天国」にひ きこもり、そこから出たことがない。

(三) スサノオは、はじめ新羅国に行き、のち出雲へ行った。

(四) 天照の子、天の忍穂耳(おしほみみ)命は、「天国」から出た形跡がな い。

(五) 天照の孫、ニニギは、「天国」を出て、筑紫の日向の高千穂の 久士布流多気(くしふるたけ=糸島郡、高祖山連山)に来て、この筑紫で定 住した。

(六) 天鳥船神・建御雷(たけみかづち)神は、天照の使者として、 「天国」から出雲の伊那佐(いなさ)の小浜(おばま)に降り到った (「国譲り」の交渉)。

 このように、天つ神たちの天国からの行動範囲は、筑紫・出雲・韓地(新 羅国)の、この三地域に限られている。
 しかも、これら三地域に出向くさい、いずれも途中の中間経過地が書かれて いない。だから、「天国」は、この三地域に共に接しているのだ。すなわち、 この三地域に囲まれた、その内部にあるのだ


第ニ点
 「天国」が上述の海上領域にあったことを裏づける説話がある。少名毘古那 神の説話。
 少名毘古那神は「天つ神」たる神産巣日(かみむすひ)神の子だというか ら、当然「天国」が故国だ。そこから大国主神の居する、出雲の御大の御前 に来たときのさまがつぎのように描写されている。

波の穂より天の羅摩(かかみ)船に乗りて、‥‥‥帰(よ)り来る神有り。 (神代記)

 つまり、〝海上から来た″のである。しかも、その位置と海流の向きからす ると、当然「天国」から来たことになろう。
 この逸話もまた、「亦の名」国名の示す「天国」の領域地図の正しいことを 示している。


(「天国」と「出雲国」との関わりは後ほど取り上げることになるだろう。)

 さて、記紀の記述が示す「亦の名」の島に、イザナギ・イザナミが次々に国生みを して最後(知訶島のあと)に還ってきた島・両児島(天両屋)がある。この島を 『きわめて重大な島』として、古田さんは「島探し」を始め、「沖ノ島」に到 達する。詳しい論証は省き、結論部分を転載する。

 わたしの宝探しはまさに 〝破天荒ともいうべき財宝の埋もれた島″ に行 き当ったのである。―沖ノ島だ。
 この島は福岡県宗像郡大島村に属する。そして地図で見ると、まさに大小二 つの島から成り立っている。「沖ノ島」と「小屋島」だ。
 ここで注目されるのは「小屋島」という名である。これに対する大きな方、 「沖ノ島」は、当然宗像の方から見て〝沖の方にある島″という意味でつい た名だ。ちょうど出雲から見ての沖の方の島も「隠岐(おきの)島」と呼ばれ ているように。
 つまり、九州本土側からの命名だ。だが、現地での本来の名。それは「屋 島」または「大屋島」だったのではないだろうか。これはその島の地形から ついた名だ(四国の香川県にも源・平の戦で有名な「屋島」がある。類似の 地形を示す名であろう)。とすると、「天の両屋」または「天の両屋島」 (原注記にある島名)という名にピッタリだ。

 小屋島の近くに「御門(ごもん)柱」「天狗岩」という、小さな岩礁があり、 昔から、この沖ノ島の鳥居にみたてられてきたという。
また沖ノ島の入口(波止)に「御前(おまえ)」という磯があり、ここは 禊場(みそぎば)であり、上陸する人はまずここで禊せねばならぬ、とされ る(島全体が沖津宮の境内)。ここは宗像三女神のうちの田心姫(たごり ひめ)命(多紀理毘売命)を祀る(湍津(たぎつ)姫命―中津宮〔宗像郡大島村〕。 市杵(いちき)島姫命―辺津宮〔同郡玄海町田島〕)。  九州本土の一角(宗像)と海上の二島を結び、約五十キロメートルの広大な 海域がすなわちこの宗像神社の神域であり、その三点の中の焦点がこの沖ノ島 だ。

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