2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
385 「反ひのきみ」闘争の現況
2005年9月18日(日)


 「澤藤統一郎の事務局長日記」を読むのが日課の一つになっていましたが、 事務局長交代でその日記が終わってしまい、残念でなりませんでした。 ところが、もうご存知かもしれませんが、タイトルを「澤藤統一郎の憲法日 記」と改めて澤藤さんのホームページが再開されました。ご紹介したいと思 います。

澤藤統一郎の憲法日記

 その日記の昨日(9月17日)付の記事は『「日の丸・君が代」関連事件弁護団 連絡会』の報告でした。その記事の中に、『連絡会』の案内状を送った弁護 団が係争している事件の内容・訴訟状況などがまとめられていました。「反ひ のきみ」の闘いの原点を振り返り現状を確認する意味をこめて、その部分を転 載させていただきます。(無断転載ですが、お許しいただけるものと、勝手に 判断しています。)

(事件発生順)

北九州ココロ裁判
 国歌斉唱時の不起立(職務命令違反)に対する厳重注意~減給3か月
 96年11月 福岡地裁提訴 05・4・26 一審判決 一部勝訴
 現在福岡高裁に控訴審係属 控訴理由書が提出された段階

ピアノ伴奏拒否訴訟
 99年4月6日入学式(東京・日野市立南平小学校)における国歌斉唱時のピ アノ伴奏職務命令違反 戒告
 人事委員会審査→棄却裁決→東京地裁提訴→03・12・3棄却判決→東京高 裁7月7日控訴棄却判決→最高裁上告中

東京・国立二小戒告事件
 00年3月24日卒業式におけるリボン着用+校長に対する「抗議」 戒告 (信用失墜行為・職務専念義務違反)
 手続の進行 審査請求→棄却裁決→東京地方裁判所へ提訴 一審継続中 立証計画段階

国立二小・強制移動事件
 校長への意見を言ったことを理由とする不当移動
 手続の進行 審査請求→棄却裁決→東京地裁提訴 04・12・28 却下・棄 却判決→05・9・8東京高裁控訴棄却

ピースリボン訴訟
 00年3月24日卒業式(東京・国立二小)におけるリボン着用を理由とする文 書訓告(職務専念義務違反) 並びに、ピアノ伴奏の強制を理由とする国家 賠償訴訟事件
 04年2月提訴(国賠訴訟)地裁 東京地裁民事35部裁判長交代

北教組・倶知安中学事件
 01年3月卒業式における「国歌」演奏中断行為に対する戒告
 現在・道人事委員会で審査請求継続中 公開審理の証人調べ終了 裁決待ち

大阪・東豊中高校事件
 02年2月 卒業式における「内心の自由」発言(中野五海さん)に対する戒告 処分
 大阪府人事委員会係属中

大阪・豊中養護学校事件
 02年4月入学式における「内心の自由」発言(田中直子さん)に対する戒告 処分
 大阪府人事委員会係属中

ハートブラウス事件
 02年4月 入学式(東京・大泉養護学校)における「ハートブラウス」着用を 理由とする戒告(上着着用の職務命令違反)
 人事委棄却裁決→東京地裁提訴

東京・「日の丸・君が代」強制予防訴訟
 国歌斉唱義務・ピアノ伴奏義務不存在確認、処分の予防的不作為請求
 04年1月30日第1次提訴228名 現在原告401名。
 東京地方裁判所民事36部に係属。立証進行中。

東京・処分取消(人事委員会審査請)事件
 国歌斉唱時不起立・ピアノ伴奏拒否による戒告・減給・停職
 03年度周年行事・卒業式、04年度入学式 13グループに分割審理 04年度 卒業式・05年度入学式についても申立済み。

東京・「日の丸・君が代」解雇訴訟
 国歌斉唱時不起立を理由とする嘱託採用取消・嘱託雇い止め(原告数 10名)
 手続き進行 04年6月17日 提訴 民事19部係属 今秋から立証段階に 横山 洋吉教育長証人採用決定

東京・再発防止研修受講義務不存在確認請求訴訟
 本案と執行停止申立
 04年民事19部須藤決定 05年  19部中西決定 36部難波決定 11部三代川 決定 05年  専門研修者に対する執行停止申立(05・8・29)

神奈川・「日の丸・君が代」強制予防訴訟
 国歌斉唱義務不存在確認請求
 05年7月27日横浜地裁提訴 原告107名、弁護団86名
 11月29日第1回口頭弁論

嘱託不採用損害賠償事件
 05年8月2日提訴(原告数 5名)
 国歌斉唱時不起立を理由とする嘱託不採用に対する損害賠償請求取消

刑事弾圧
 04年3月11日都立板橋高校卒業式 元教員の式前の発言を威力業務妨害 として、04年12月3日起訴
 東京地裁刑事9部係属

 なお、このほかに広島に複数の人事委員会審査申し立て事件や訴訟があるとの ことです。
 また、当日の『連絡会』には、七生養護学校事件(東京都・教育委員会・ 産経・3都議を被告とする損害賠償請求)弁護団も参加したとのことです。

 なりふりかまわぬ政治権力のすざましい攻撃に対峙して、敢然と闘い続けて いる人たちに改めて頭の下がる思い切です。一方、「法の番人」ではなく 「政治権力の番犬」に成り下がっている裁判官の多さに反吐の出る思い切です。

 こうした政治権力のあからさまな反動ぶりを許しているのは従順で実直な、 いやはっきりと「愚か」と言おう、愚かな精神を培わされてしまった国民たち です。この愚民たちは今度はブッシュのポチ・コイズミに巨大な権力を与えてし まいました。

 澤藤さんの結びの言葉。
 『どの事件についてもそうだが、彼我の理論水準も熱意も、雲泥の差だ。 当方が圧倒していて、なお、判決では容易に勝てない。それでも、出来るたけ のことを、とことんやるしかない。』

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