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今日の話題

2007年3月28日(水)
黒を白と言いくるめることに腐心する権力の番犬たち

 憲法の番人であるはずの裁判官が、このところたて続けに権力の番犬ぶりを露わにしたトンデモ判決を出し続けている。

①ピアノ伴奏拒否事件最高裁判決
②沈タロウ暴言訴訟の東京地裁判決
③西山太吉さんの沖縄返還密約事件関連訴訟の東京地裁判決

 いずれも黒を白と言いくるめようと無理をするため、まるでメチャクチャな論理にならない論理を編み出して苦心惨憺の悪文をひねり出している。こんな連中が司法権力を担当しているとは、この国は本当に「美しい」。

 ①については、「澤藤統一郎の憲法日記」が詳しく論じている。

最高裁判決の出来の悪さ
最高裁判決批判・続き

 ②は今日の「きっこの日記」が取り上げている。

暴言都知事を擁護する呆れた裁判長 (追記 2016年12月27日:残念ながら「きっこの日記」は2011年にサービスを終了しています。)

 ここでは③を取り上げよう。
 事件のあらましと今回の訴訟にいたる経緯は今日の話題:『外務省機密漏洩事件』で紹介した。そのとき利用した『討論外伝』所収の「在日米軍再編で、日米両政府は国民を二度欺く」の中で、西山さんと岡留さんが次のような会話を交わしている。

岡留-西山さんの今後の裁判の行方が気になります。外務省がアメリカの手先のうえ、日本の裁判システムはかなり疲弊していて、真実の追求よりも国家の利益やメンツを重んじますから、いくら客観的には返還協定の虚偽が明らかだとはいえ、裁判の行方は決して楽観視できない。

西山-日米交渉真っただ中の今、裁判所が密約を肯定するような判決なんて書かないでしょうからね。政府は全部否定しているわけですし。

岡留-密約そのものの真偽に関しては司法判断を棚上げして、それ以外の部分で判決文を書くのだろうと僕は見ていますよ。

西山-本論には入らずにね。それでも、沖縄や日本の将来を考えれば、闘わざるを得ない。ただ、今度の裁判では、「当時の起訴自体が間違っている」と訴えているのと同時に、アメリカの公文書から明らかになった外交機密について、当局が否定していることに対しても、訴えているんですよ。だって、簡単に言えば、官房長官も外務大臣も、みんな嘘をついているわけですからね。当時の起訴はともかくとして、あれに関しても裁判所は判断回避できるかね? アメリカの公文書と、吉野証言とが出ているにもかかわらず。

岡留-おそらく、なんとかして逃げ道を考えるんでしょうね。いかに本筋を避けながら枝葉の部分で判決を書くかに腐心するでしょう。

西山-まあ、裁判所が密約を認めれば、小泉政権が「密約はなかったとの報告を受けている」と閣議決定したものまで全部覆さなきゃいけなくなるわけですからね。さて、裁判所が判決文をどう書くかね(笑)。

岡留-今や体制の忠実な番犬に成り下がった裁判官たちが、どんな悪知恵を絞るか、注目ですね。大いなる皮肉を込めて、楽しみにしておきましょう(笑)。

 日本の司法権力の腐蝕ぶりを既に十二分に見透かしている。では裁判官はどんな悪知恵を絞ったか。

 西山さんの「日米両政府は憲法違反の密約を結んでおり、そのことを明らかにしたため、国家組織に起訴された」という訴えに対しては、加藤番犬は密約の存否や起訴の当否の判断をせずにただひたすら逃げた。

「政府高官や歴代大臣らが密約の存在を否定し続けたため、名誉を傷つけられた」という訴えに対しては、「国務大臣らが『密約はなかった』と繰り返し発言したのは一般的な行政活動で、原告の社会的評価を低下させていない」だとよ。これはイシハラ暴言訴訟の判決の屁理屈、いやどきつくプンプン臭うからクソ理屈だな、そのクソ理屈と同じ論理だ。

 そして「仮に違法な起訴や誤った判決があったとしても、賠償請求権は民法の除斥期間(20年間)を過ぎて消滅している」と苦心惨憺の迷判決。恐れ入ったか一件落着と、裁判所にクソ吹雪が舞って「美しい国」に見事ないろどりを添えたという。そしてさらに、この判決を受けて外務省は、この期に及んでもなお「密約はなかった」と破廉恥なコメントでクソにクソを重ねている。お見事。
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