2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
今日の話題
2007年1月25日(木)
春疾風なお白頭に叛意あり
次の文は1月23日付東京新聞「本音のコラム」に掲載された鎌田慧さんの記事です。大道寺将司さんの句集『鴉の目』を取り上げている。胸にキュンときました。
「大道寺将司」という名からすぐに「東アジア反日武装戦線“狼”」とか「三菱重工爆破事件」とかを思い出せる人は、いま一体どのくらいいるでしょうか。
春疾風なお白頭に叛意あり
「罪に戦きながらもなお衰えない」国家への「叛意」に、あるかないかのかぼそいものにもかかわらず、私の叛意が共振したのでした。
(追記 2016年12月4日)
「東アジア反日武装戦線“狼”」に触れた過去記事を紹介しておこう。
『非暴力直接行動(5) :「非暴力直接行動」と「テロ」』
『昭和の抵抗権行使運動(2):「昭和維新」年表』
『《『羽仁五郎の大予言』を読む》:終末論の時代(8):戦後の言論弾圧(2)』
2007年1月25日(木)
春疾風なお白頭に叛意あり
次の文は1月23日付東京新聞「本音のコラム」に掲載された鎌田慧さんの記事です。大道寺将司さんの句集『鴉の目』を取り上げている。胸にキュンときました。
春疾風なお白頭に叛意あり
団塊の世代の去就が話題になっている。わたしの友人にも、ことし定年をむかえるひとが多い。が、頭が白くなってなお反逆の意志激しいひとは、どれほどのものか。
戦時中、編集者や学者をデツチあげの事件で投獄し、獄死させた「横浜事件」について、東京高裁は、1月19日、やり直し裁判には、原告の利益はない、と断じて真実の解明に蓋をした。
その日、安倍首相はおなじ過ちを犯す恐れの強い、「共謀罪」の通常国会での成立を、法務大臣に指示した。
この国は、またもや無反省な国にもどっていこうとしている。かつて社会にノーをつきつけた団塊のひとたちは、この現状をどう考えているのか。
冒頭の旬の作者は、1970年代前半、爆弾闘争に参加したひとり、大道寺将司(59歳)である。
赤蜻蛉残るいのちの軽さかな
彼は死刑確定囚。いつか処刑される身である。
人知れず落花となりし闇の夜
この第二句集『鴉の目』も、前著とおなじ、突然やってくる死とギリギリのところでむかい合っている。観照の境地ではない、痛恨も悔悟も自省もなお生々しい。
瘡蓋( を剥( けばおぼろの国家かな
自分の行為が、多くの人々を死傷させた。その罪に戦( きながらも、政府への批判は、なお衰えていない。
「大道寺将司」という名からすぐに「東アジア反日武装戦線“狼”」とか「三菱重工爆破事件」とかを思い出せる人は、いま一体どのくらいいるでしょうか。
春疾風なお白頭に叛意あり
「罪に戦きながらもなお衰えない」国家への「叛意」に、あるかないかのかぼそいものにもかかわらず、私の叛意が共振したのでした。
(追記 2016年12月4日)
「東アジア反日武装戦線“狼”」に触れた過去記事を紹介しておこう。
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