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今日の話題

2007年1月25日(木)
春疾風なお白頭に叛意あり

 次の文は1月23日付東京新聞「本音のコラム」に掲載された鎌田慧さんの記事です。大道寺将司(まさし)さんの句集『鴉の目』を取り上げている。胸にキュンときました。

春疾風なお白頭に叛意あり

 団塊の世代の去就が話題になっている。わたしの友人にも、ことし定年をむかえるひとが多い。が、頭が白くなってなお反逆の意志激しいひとは、どれほどのものか。

 戦時中、編集者や学者をデツチあげの事件で投獄し、獄死させた「横浜事件」について、東京高裁は、1月19日、やり直し裁判には、原告の利益はない、と断じて真実の解明に蓋をした。

 その日、安倍首相はおなじ過ちを犯す恐れの強い、「共謀罪」の通常国会での成立を、法務大臣に指示した。

 この国は、またもや無反省な国にもどっていこうとしている。かつて社会にノーをつきつけた団塊のひとたちは、この現状をどう考えているのか。

 冒頭の旬の作者は、1970年代前半、爆弾闘争に参加したひとり、大道寺将司(59歳)である。

赤蜻蛉残るいのちの軽さかな

 彼は死刑確定囚。いつか処刑される身である。

人知れず落花となりし闇の夜

 この第二句集『鴉の目』も、前著とおなじ、突然やってくる死とギリギリのところでむかい合っている。観照の境地ではない、痛恨も悔悟も自省もなお生々しい。

瘡蓋(かさぶた)()けばおぼろの国家かな

 自分の行為が、多くの人々を死傷させた。その罪に(おのの)きながらも、政府への批判は、なお衰えていない。

 「大道寺将司」という名からすぐに「東アジア反日武装戦線“狼”」とか「三菱重工爆破事件」とかを思い出せる人は、いま一体どのくらいいるでしょうか。

春疾風なお白頭に叛意あり

 「罪に戦きながらもなお衰えない」国家への「叛意」に、あるかないかのかぼそいものにもかかわらず、私の叛意が共振したのでした。

(追記 2016年12月4日)
 「東アジア反日武装戦線“狼”」に触れた過去記事を紹介しておこう。

『非暴力直接行動(5) :「非暴力直接行動」と「テロ」』

『昭和の抵抗権行使運動(2):「昭和維新」年表』

『《『羽仁五郎の大予言』を読む》:終末論の時代(8):戦後の言論弾圧(2)』
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