2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
今日の話題
2006年12月20日(水)
朝日新聞問題:こころある記者は苦しんでいる。
『朝日新聞の欺瞞』 で朝日新聞の怪しい状況を、教育基本法改悪に対する記事を根拠に取り上げました。私の指摘が正しかったことを、藤原新也さんのホームページの「Sinya Talk」 というコーナーの11月2日の記事が教えてくれました。
藤原さんはトーク「朝日の様子がどうもおかしい」をめぐって行われたメール交換を公開しています。相手の方は朝日新聞の一記者です。その記者のメールから、その記者が社内の組織的な腐食状況の中で苦渋しているさまが伺えます。以下にそのやり取りを全文紹介しておきます。
2006年12月20日(水)
朝日新聞問題:こころある記者は苦しんでいる。
藤原さんはトーク「朝日の様子がどうもおかしい」をめぐって行われたメール交換を公開しています。相手の方は朝日新聞の一記者です。その記者のメールから、その記者が社内の組織的な腐食状況の中で苦渋しているさまが伺えます。以下にそのやり取りを全文紹介しておきます。
悪臭漂う根腐れた保身オヤジどもが世の中を廃墟にしつつある
「朝日の様子がどうもおかしい」のトークでいろいろな意見が寄せられた。私の真意は水面下のネット社会において果断に切り込む(多くは独りよがりの過剰なものが多いが)言論が見られるのに反し、ここのところ表のジャーナリズムに腰引け現象が起きており、このことを憂うとともに橋頭堡としての「活字媒体」の再生を願うというところにある。
昨今、上からの管理システムが世の中を根腐れ状態に追い込んでいる。
ここのところ世間を騒がせている「いじめ問題」にしても現場で働く教職のお目付役である「教育委員会」という不思議な団体が教育に根腐れを起こす大きな病根となっている。
またこれは1年ほど前聞いて驚いたのだが私もたまに出るNHKの「新日曜美術館」においても、とつぜん外部の識者からなる評議委員制度が出来、現場の記者やディレクターの考えや企画の審査を通さねばならないというくだらないことが起こっている。
こういった傾向はさまざまなところに出ていて件の朝日新聞においても外部の識者からなる紙面審議委員なるものが存在し、何年か前に私も依頼されたが(1ヶ月に1度出るだけで年間500万、そして黒塗りでの送り迎えという好条件)、紙面作りは現場が行うべきものであり、上から管理するという体制の強化はジャーナリズムというものをダメにするという考えでお断りした。
こういった話が来るたびに自分も世の中の管理に回る側の年齢になったのかといやな思いをするのだが、しかし思うに、逆にそのことをいとわず、いやなことであっても、管理する側に入って改革をするという方法もあるのではないかと最近思い始めたのが、ちょっと前、大学の外部評議委員なるものの依頼があった時のことである。
くだらないことに多分例の文部科学省あたりの案かも知れぬが、外部に評議委員を置き、その査定によって予算の配分を行うという制度が最近出来たらしい。これはあきらかに配金による管理システムの強化であり、今世の中では水面下においてこういったさまざまな投網がかけられているのである。
私はその評議委員(こちらの方はボランティアに近いものだが)を受けることにした。異物が入ることによって少しでも根腐れを改善できるかも知れないという思いがあるからだ。
朝日に関するトークに寄せられた現場からの貴重な意見があったので、上記の管理化に突き進む世の中の具体例として、このトークに転載させていただくことにした。
上記のメールに対する返事
ここ数年、朝日の人に会うたびに妙に萎縮した雰囲気を感じ、私が朝日に関わりはじめたのは35年前くらいからですが、あの自由奔放な雰囲気のことを思うと、何かこれが同じ会社だったのかという驚きの感すらあります。数年前、紙面審議委員なるものを依頼され、私は紙面作りは現場の人間の意思によってやるべきであり、トップダウンのようなものがジャーナリズムにはびこることはよろしくないという理由でお断りしました。教育委員会にしてもそうですが上から管理して行く体制がここのところ世の中を覆っています。朝日もその例に漏れないということでしょう。こういった傾向には私ももの書きの端くれとして異議を申し立てなくてはならいと思っております。ネットにおける言論がどの程度功を奏すかは別として、今回の貴方のメールをトークに反映させたいと考えておりますが、いかがでしょう。匿名でのメールであり、トークにおいても当然そのようになりますが、かりに匿名であってもこの部分はカットしてほしいというところがあれば、受諾か否かのご意思とともにお教えください。
藤原新也
私のメールに対する返事
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