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今日の話題

2006年11月11日(金)
外交の本随

 11月5日の「今日の話題」『沈タロウのたわごと』で、「核」の脅しをちらつかせることが「外交の本随なんだよ。」と、わけしり顔に得意になってほざいていたたわごとを批判した。そのとき、では「外交の本随」とはなんだろうか、と考えていた。私の頭には「ダイアログ」という言葉が浮かんでいた。そんな折、またしてもわが意を得たりというべき文章に出会った。

 童門冬二さんが東京新聞夕刊に「人生を支える歴史の言葉」というコラムを連載している。そのコラムの11月7日の表題が「外交は明鏡止水の心で 勝海舟」で、まさに真の「外交の本随」を説いている。

 明鏡止水というのは、心を輝く鏡のようにし、同時に静かな水のようにしておけば、相手の動きや心がすべて映る。それによってこちらの対応策を決めようということだ。

 外交では、事前に余計な情報をたくさん仕入れて、相手がこうきたらこうしよう、こう出たらこう応じようなどということをあらかじめ決めておくことがいちばんいけないという。むしろ、知っていることは知っているといい、知らないことははっきり知らないといって、臨機応変に対応することが大事だと語る。つまりあらかじめみこみを立てて交渉の場に臨むのがいちばんよくないというのだ。

 強調(赤字)部分はそのまま「ダイアログ」の真髄を述べているものといえる。これこそ「外交の本髄」であり、「核」を振りかざすなどゲゲゲの沈タロウなのだ。

 勝海舟は、もうひとつ外交の極意をあげているという。それは「正(誠)心誠意」。これも「ダイアログ」の真髄のひとつと別ではない。

 「正(誠)心誠意」をもって臨んで成果あげた幕末の外交官のことを次のように記している。

 維新前に幕府の外交官僚だった岩瀬忠震(ただなり) がアメリカと、川路聖謨(かわじとしあきら)がロシアと渡り合ったのは、すべてこれら日本の外交官の正心誠意の成功だという。

 かれらは当時の国際情勢に決してあかるいわけではなかった。しかし堂々とアメリカの使節やロシアの使節と渡り合って、それなりの成果を得たのはやはりかれらが知らないことは知らないといい、また国家のためにゆずれないことは一歩たりとも譲歩しなかった、という姿勢にある。

 しかし、折り合う点は穏やかに折り合うという態度が、向こう側の使節の心を打ったのだ。だからアメリカの代表もロシアの代表も、相手(日本側代表)を (だま)すことは決してよくないと反省し、日本国の面目を保つことができたのだ。

 このような高邁な外交は、「日の丸・君が代」をかざして学校(教師や生徒)を高圧的にねじ伏せることを有効な教育行政だと思い込んでいる愚劣な沈タロウには理解できないだろうな。
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