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今日の話題

2006年10月13日(金)
『「アーミッシュ」という衝撃』の追記です。

 アーミッシュのことを書きながら、この共同体と外部の社会との関係が気になっていた。アーミッシュの人たちにとってこの共同体はユートピアに違いない。しかし、閉じられたユートピアは抑圧的な管理共同体になるか崩壊する。(『吉本隆明の「ユートピア論」(8) 「システム」を開く』を参照してください。)アーミッシュがユートピアとして300年も継続してきたからには、それなりに開かれた共同体ではないかと予想した。

 今日の東京新聞(朝刊)の「こちら特捜部」でアーミッシュが取り上げられていた。その記事の中に、アーミッシュと一般社会の関係に関する記述があった。

   池田氏(玉川大教授)によると、謙虚さを失わないために「他人より優れている」と思うことさえ否定するという。高等教育否定も高慢にならないための方途で、学校では読み書きと計算ぐらいしか教えない。他宗派の教義を知る機会はなく、賛美歌も独自のものという。

 このような記述からは完全に閉じられた共同体しかイメージすることができない。しかし、である。


 そんなアーミッシュを周囲の「イングリッシャー」は、どう見ているのか。

 栗原氏は「よき隣人同士という関係。アーミッシュは、古いアメリカの生活を残しているだけで、カルト(狂信的宗教)ではないから、治安がよく、観光資源でもある。エコブーム、健康志向からプラスイメージで取り上げられている」と話す。

 池田氏(「プレイン・ピープル ―アーミッシュ」の著者)は「アーミッシュは兵役を拒否をするため『ずるい』と批判されたりもするが、税金を払っているのに、国や自治体の世話にならないという生き方をしている」とも。

 無抵抗を貫徹するアーミッシュは幼児洗礼を否定するため、大人になったときに、「イングリッシャー」になることを選択できる。しかし、アーミッシュにとどまる率は、八割にものぼるという。

 一般社会からも好意的に受け止められていているし、外に開かれた仕組みをもっているようです。

 ちなみに、アーミッシュでは古いドイツ語が用いられていて、外部社会の人を「イングリッシャー」と呼んでいる。

 余談。
 「兵役を拒否をするため『ずるい』と批判」するのは、よくお目にかかる劣情表現です。労働者のスト(例えばかっての国鉄スト)を、いつも他の労働者が声高に迷惑がって足を引っ張り労働組合つぶしに手を貸してきた劣情。いまではさしずめ、公務員(もちろん、ここでいう公務員とは支配層を構成している高級官僚ではなく、労働者としての一般公務員を指す。)は給料が高いとか労働条件がめぐまれすぎていてけしからんという劣情。
 みんなが兵役を拒否すれば、支配層だけで戦争をすることになる。そうなれば支配層は戦争という手段を捨てるでしょう。またもし、公務員にかぎらず、よりよい労働条件の恵まれた労働者がいるのなら、その条件を自分たちのレベルまで引きずり下すのではなく、自分たちの置かれた条件を恵まれた方の条件に引き上げる運動をすべきでしょう。
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