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今日の話題

2006年10月4日(火)
大日本帝国が愛したワン・フレーズ

 朝日新聞(3日)の丸谷才一さんのコラム「袖のボタン」はコイズミ・オコチャマランチ狆ゾウを代表とする昨今の日本の政治家の言葉の軽さ・貧しさがテーマです。私には冒頭の部分が面白かった。


 小泉前首相の語り口はワン・フレーズ・ポリティクスでいけないという、あの非難を耳にするたびに、おや、と思った。物心ついてからこの方、日本の政治はみなワン・フレーズであったからだ。

 わたしの歴史は六歳になったばかりの満州事変勃発ではじまるのだが、その張本人、石原莞爾は満州国の国是として「五族協和」をかかげた。天皇機関説が問題になると「国体明徴」とか「万世一系」とか「金甌無欠」とかがしきりに言われ、昭和史前半の標語は「八紘一宇」だった。近衛内閣は「聖戦完遂」と唱えつづけ、平沼内閣は欧州情勢が「複雑怪奇」であるとして退陣し、東条英機はいくさが敗けそうになると「本土決戦」「一億玉砕」などと強がり、いよいよ手をあげるとき鈴木内閣は「承詔必謹」と国民に諭した。吉田茂は南原繁を「曲学阿世」とくさし、池田勇人は「所得倍増」で、田中角栄は「列島改造」、中曽根康弘は「不沈空母」だった。こうして見ると四字熟語の連続で、字数が多いのは「統帥権干犯」(北一輝)、「大東亜共栄圏」、「ABCD包囲陣」(この二つは誰が言い出したか不明)くらいのものか。



 この諧謔・揶揄を大日本帝国のゾンビたちは「自虐だ!非国民だ!」とわめくだろうか。

 大日本帝国以来、為政者たちは民心をたぶらかすための標語に「四文字熟語」を愛用してきたのですね。ポチコイズミのワン・フレーズはこれを「ぼっこわした」。なかなかの功績です。そして、オコチャマランチ狆ゾウはカタカナ英語でその無知無能を糊塗しようとしている。いや、アメリカの属国であることを表明したかったのかな?

 さて、私は「金甌無欠(きんおうむけつ)」と「承詔必謹(しょうしょうひっきん)」というのには始めてお目にかかった。「承詔必謹」の意味は調べるまでもなく分かる。しかし「ひっきん」は「失禁」の間違いではないかと思ったりする。 だって、あまりにも恐れ多くてつい「しっきん」、なんちゃって。

 「金甌無欠」のほうはさっぱり分からない。調べました。

 まず「甌」という字の意味は「小さな土器・小さなかめ」です。したがって「金甌無欠」は「少しも欠けたところのない黄金のかめ」という意で、転じて「外国の侵略を受けたことがない完全な独立国家」という意味になるそうです。出典は「南史」の武帝の言葉。

 なんだ、大日本帝国の発明語じゃないんだ。さんざんバカにしてきている中国からの借り物だった。もっとも漢字そのものが中国からの借り物でした。
 そして「金甌無欠」と自慢しながら、その中国を侵略しまくっていたんだなあ、大日本帝国は。そしてその大日本帝国のゾンビたちがまた中国と戦争したがっている。

 なお付け加えると、沖縄もアイヌモシリも日本国によって侵略され属領とされたのでした。
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