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今日の話題

2006年10月3日(月)
再びチャベス大統領

 9月22日:陰謀史観について オコチャマランチ狆ゾウの陰謀でチャベス大統領の国連演説の報道を取り上げました。今度は書評(東京新聞)です。

 書名『チャベス ラテンアメリカは世界を変える!』(作品社)
著者 ウーゴ・チャベス&アレイダ・ゲバラ(伊高浩昭訳)
 チェ・ゲバラの娘さん(小児科医)によるチャベスさんへのインタビューをまとめたものです。

評者は太田昌国(編集者)氏、表題は『協働・相互扶助への「革命」』
 全文掲載します。



 ベネズエラのチヤベス大統領は、パフォーマンスを好む人のようだ。先だっての国連演説で米国大統領を「悪魔」と呼んだ時の様子をテレビで見て、その思いを深めた。彼の発言の真意には共感を寄せる人びとの間にあっても、人物への好悪の感情は分かれるところだろう。

 不幸にして、日本では、チヤベス大統領のこのパフォーマンスに気を取られた報道しか見聞きすることができない。激烈な反米演説、キューバやボリビアなど路線を等しくする政権との連携強化、人目を引く活発な訪問外交 ― 知ることができるのは、それだけだ。

 だが、チヤベス大統領が誕生して八年。その間には米国の支援を受けた軍事クーデターによって大統領自身が幽閉された日々もあった。それに耐えて政権が続いているからには、その内政がどんなふうに展開されているのかということに、もっと関心が持たれてよい。

 チヤべス大統領の激しいポーズは、豊富な石油資源によって支えられているだけだとする冷ややかで、やっかみ半分のとらえ方が、日本では強すぎる。

 本書を読むと、べネズエラでは、ボリバリアーノ過程と呼ばれる「革命」が進行しているという。十九世紀初頭、アンデス地域がスペインから独立する闘いで功績のあったシモン・ボリーバルに由来する命名である。

 自主・自立の模索、軍隊の「人民の軍」への改編、貧富の差が激しい社会にあっての社会福祉政策の重視、キューバなど志を同じくする近隣諸国との協働と相互扶助を原理とした交易関係の確立など、 興味深い試みが紹介されている。

 弱肉強食の新自由主義原理が世界中を制覇しているかに見える時代にあって、もう一つの別な道があることを示唆していて、刺激を受ける。「革命」の指導者の言葉ゆえ、割り引いて聞くべき点もあるだろうが、一読に値する。




 私はここでもリバータリアン社会主義への志向を読み取っている。そしてさらに「世界共和国」の可能性をも。ぜひ読んでみようと思う。

 そして、次のテーマは柄谷行人さんの「世界共和国へ」にしようかなと考えている。
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