2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
今日の話題

アベコベ軽薄姑息うそつき政権の暴挙

 前回(《『羽仁五郎の大予言』を読む》(8))は
「全くの視野狭窄に陥っているアベコベ傀儡政権は7月1日にも集団的自衛権行使容認の閣議決定を強行しようとしている。私たちの闘いは厳しく長くなりそうだ。」
と言う文章で締めくくったが、昨日予想通り憲法違反の閣議決定が行われた。これに対して多くの識者がコメントを出している。東京新聞でも「本音のコラム」が「集団的自衛権行使容認に物申す」と題して、執筆者全員のコメントを掲載している。その中から、私がこれまでに書いてきたアベコベ軽薄姑息うそつき政権についての記事と最も共鳴していると思える二つを紹介しよう。

代償は大きい
     齋藤美奈子(文芸評論家)

 しまった。解釈改憲なんてマヤカシの用語をいわれるままに使うんじゃなかった。集団的自衛権の行使とは「大国と結託して他国に 戦争をしかける権利」のことだと、もっとハッキリいうんだった。

 政府与党は憲法九条の解釈を変えたのではない。九条を「廃棄処分」にしたのである。
 それでどうなるの?
 ①国内の都市がテロの標的となる。
 ②テロ対策に莫大な予算と人員が割かれる。
 ③必然的に福祉予算は削減される。
 ④海外、特に中東での企業活動や非営利活動がしにくくなる。
 ⑤対中、対韓関係はさらに悪化し、東アジアの緊張が高まる。
 ⑥自衛隊員に戦死者が出て、士気が下がる。
⑦応募者が漸減し、徴兵制が現実味を帯びる。
 ⑧デタラメな法の解釈を許した以上、もう法治国家ではない。
 ⑨国民の合意なく決定した以上、国民主権はないも同然。
 ⑩学校で教える憲法の三原則もうそになる。

 半世紀以上かけて築いた「戦争をしない国」のブランドをむざむざ捨てた代償は、私たちに跳ね返ってくる。どこか遠い戦地の話じゃないのである。

 「テロ対策に莫大な予算と人員が割かれる」だろうが、どのような対策を立ててもアベコベ政権がのほほんと再稼働を目論んでいる原発に対するテロなどは防御できないのではないか。また、テロ対策もさることながら、アメリカ軍に貢献するために軍拡路線を突っ走れば、日本は経済的にも破綻するだろう。「ミニ経済学史(48)」で「アベコベミクスはまるでレーガノミクスの轍を踏んでいるようである」と書いたが、それが真実味を帯びてくる。

 レーガンは富裕層中心の減税と、福祉・医療・教育予算の大幅削減を行い、さらにその上で
「アメリカの軍事力は弱体化しており、このままではソ連の攻撃に対抗できない」
「今われわれは、真珠湾後の日々よりも大きな危険の中にいる。アメリカの軍隊はこのままでは無力で、この国をまったく守ることができない」
といった作り話を根拠に、国防費増額を強く訴えた。そして、大軍拡を行い、財政支出を際限なく膨らませてレーガノミクスを破綻させた。まるでアベコベ政権と瓜二つではないか(「ミニ経済学史(20)」を参照して下さい)。

追記(7月4日)
 日刊ゲンダイが軍事費増大の懸念を取り上げていた。「国民負担15兆円 集団的自衛権行使で防衛費が増大する」と題する記事です。


 さて、閣議決定されたからといって、勿論あきらめるのはまだ早い。

事態変えられる
       山口二郎(法政大教授)

 日本には「泣く子と地頭には勝てぬ」ということわざがある。安倍首相は、泣く子がそのまま地頭になったようなものである。集団的自衛権の行使を正当化する閣議決定は、それを必要とする新たな問題に対処するものではない。安倍首相が駄々つ子のように
「僕、これ欲しいんだもん」
と言い張って、決められた。

 だから、論理は皆無である。政府与党は、集団的自衛権が必要となる理由を一応あげて、国民を説得しようとした。それらの事例なるものはことごとく机上の空論であり、詭弁である。そのことをわれわれが指摘し、集団的自衛権は有害であることを論証しても、相手は泣く子である。いくら道理を言い聞かせても、無駄である。

 しかし、諦めるわけにはいかない。泣く子と地頭には勝てぬとは、権力に従順な日本の政治文化を表している。今こそそんな文化を変えなければならない。閣議決定をされても、本当の政策転換はこれからである。長い戦いが続く。安倍首相が単なる泣く子だということを国民に理解してもらえば、事態は変わる。

 前回で私は
「<国家を開く>とは、言い換えれば<真の民主主義を確立する>ことである。その道は、労働運動も市民運動も、そして地方議会も、さらにそして私たちの日常生活においても、この観点から独占資本の傀儡政府を監視し、異議を唱え続けるほかにはないと思う。」
と書いたが、まさに<国家を開く>という抵抗運動を強めていくほかない。主権在民であることを思い知らせてやろう。
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