2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
今日の話題



数字が入った四文字熟語(2)


⑨ 面壁年(めんぺきくねん)
意味:達磨(だるま)大師が中国の嵩山(すうざん)の少林寺で壁に面して九年間座禅を組み、悟りを開いたと故事から。ある一つの目的に向かって粘り強く月日をかけて心を傾けることのたとえ。「九年面壁」とも言う。
出典:碧巌録-一則・評唱
「達磨至彼、亦不出見、直過少林、面壁九年、接得二祖
〈次の絵画と、それを題材にした詩を思い出しました。〉

恵可断臂図
雪舟作恵可断臂図

恵可   谷川雁

そのとき時間は始まった
鋭利な鋏にむかってはりつめた帛のように
ひとすじの光が
岩の蔭からほとばしった
蔓草のからんだ鉄鍖(かなしき)にうちおろす
虚無の道士の
筋骨に青白い火花がちった
忍苦と信が彼の鍾愛する秘密の
かかとにふれた
時が彼の頭(こうべ)を吹いた
衣の硬い折目は微風にふくらみ 怒って
そそりたつ巌を脅かす鏃となった
次にふみだした一歩を
支配したものは ただ暗い天空の
傾いた秤であった

この腕を切断せよ この頭足を
一閃の光にて裁て
青山常に運歩す では人間の苦悩も
するどく生かされた山水木石ではないか
ああ お前ゆえに一切は不具と化す
自我の幻覚の呼称……私……わたしは
石のなかにいる 湖水に沈んだ石の――
それも刃そのもの 光そのものであらねばならぬ
ゆうひの透了する生物のむれには
きのう遠く別れたのではなかったか

それは一秒の冬であった
きびしさのなかに眠る一滴の陶酔が
凍りついてしまう時刻であった
季節のない夜の隙間を六角の結晶が埋めていた
断じて劇をふくまない空間
白衣のすれる薄光が 彼の
青ざめたあぎとを 束のまの間てらした
彼は刃を抜いた
腕を切る音がした
達磨はなお動かなかった
   (雪舟作恵可断臂図から)


⑩ 年河清(ひゃくねんかせい)
意味:「百年河清を俟(ま)つ」の略。いくら待っても望みがかなわないこと。あてにならないものを長い間待つこと。
参考:中国では「江」と言えば揚子江、「河」と言えば黄河のこと。黄河は常に黄色く濁っている。黄河が黄土地帯を流れる限り、黄河がきれいに澄むことはありえない。
出典:『春秋左氏伝』襄公八年
〈筑摩書房版『世界古典文学全集13』から現代語訳文を転載します。〉
 冬、楚の子嚢(しのう)が鄭(てい)を伐ったのは、鄭が蔡(さい)を侵したからである。鄭の子駟(しし)・子国・子耳(しじ)は楚に従おうと思ったが、子孔(しこう)・子蟻(しきよう)・子展(してん)は晋の軍の来援を待ちたいと思った。子駟がいった。

「『周詩』(逸詩)にも『河の水が澄むのを待っていては、人の寿命がいつ終るやら〈読下し文:河の清むを俟たば、 人寿幾何ぞ。〉』とあるとおり、晋の援軍を待ってなどおられない。うらないの兆も分別が多すぎてはかえって混乱をきたすだけだ。家ごとに謀がたくさんあっては民もそれに従わぬようになる。結局事が複雑になって成就しない。いま民の難儀はせまっている。しばらく楚に従って民の難をゆるくしよう。晋の軍が到着したならばわれわれも晋に従おう。つつしんで進物を供して、来るものを待つのが小国のとるべき道だ。犠牲(いけにえ)や玉帛を晋楚二国の境に持ち出して、強い方が到着するのを待ち、民をたすけることにしようではないか。こうすれば敵が攻めて来ても実害はなく、民もつかれずにすむというもの。これがよいではないか。」(以下略)

⑪ 瀉千里(いっしゃせんり)
意味:物事の進み方が激しく、すみやかにはかどること。また、弁舌や文章などが、よどみなくすらすらといくこと。
参考:「瀉」は水が流れる、注ぐの意。もともとは、大河の水が一たび流れ始めると、一気に千里も走り流れる意。
出典:福恵全書―二九
  「儼然峡裡軽舟、片刻一瀉而千里」

⑫ 古不易(ばんこふえき)
(類)
  千古不抜(せんこふばつ)
  千載不易(せんざいふえき)
  千載不磨(せんざいふま)
  千載不滅(せんざいふめつ)
  千古不易(せんこふえき)
  万世不易(ばんせいふえき)
  万代不易(ばんだいふえき)
意味:永遠に変わらないこと。
参考:「千古」「千載」「万古」「万世」「万代」はいずれも長い年月、永遠永久を表す語。「不易」は変わらないこと、「不抜」は確乎として動かないこと、「不磨」はすり減らないこと、永久に残ること。「千載」は「千歳」とも書く。
〈類語がこんなにあるとは、知らなかった。〉

⑬ 鎧袖触(がいしゅういっしょく)
意味:相手を簡単に打ち負かすことのたとえ。参考:もともとは鎧(よろい)の袖で一触れすること。転じて、そのようにちょと触れただけで相手を負かす意となる。下に「する」を伴って、動詞的に用いることもある。
出典:『日本外史』二・源氏世紀
   「至平清盛輩、臣鎧袖一触、皆自倒耳」

⑭ 面楚歌(しめんそか)
意味:周囲がすべて敵で、味方のいないこと、孤立することのたとえ。
参考:楚の国の項羽が漢の高祖に包囲されたとき、高祖は項羽の心を乱すため深夜四面の漢軍に楚国の歌を歌わせた。それを聞いた項羽は、もはや楚の民が漢軍に降伏したかと思い、驚き嘆いたという。この故事による。
出典:史記-項羽本紀
  「夜聞漢軍四面皆楚歌、項王乃大驚曰、漢皆已得楚乎、是何楚人之多也」

⑮ 九夏伏(きゅうかさんぷく)
意味:夏のうちでもっとも暑い、土用のころをさしていう語。
参考:「九夏」は夏の九十日間の意。「三伏」は夏至の後の第三庚(かのえ)の日の「初伏」、その十日後の「中伏」、またその十日後の「末伏」の三つをさし、極暑の候を言う。「きゅうかさんぶく」とも読む。

 何とか終えることができました。楽しい勉強でした。
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新年の抱負
古田史学は「面壁40年」。学会やメディアの黙殺で、たとえ「四面楚歌」に見えようとも、為にする誹謗中傷など「鎧袖一触」、「百年河清を俟つ」ことなく、「万古不易」の学問原理で「一瀉千里」に古代史の真実を解明したいものですね。これ、新年の抱負です。
(残念ながら、「九夏三伏」までは入れられませんでした・・)
2012/12/14(金) 16:06 | URL | 愛読者 #KUmnAu4w[ 編集]
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