2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
今日の話題



数字が入った四文字熟語(1)


 大日本帝国の老人ゾンビとオコチャマゾンビを持ち上げて世論誘導をするマスゴミの論調通りになりそうな厭な予兆が膨れ上がっている。大日本帝国の暴走が引き起こしたあの悲惨な戦争から何も学んでいない愚民のなんと多いことか。予兆通りの結果にならないことをただただ念じる外ない今日この頃です。が、今日は「12」が三つもつながる珍しい日なので(ほとんど意味のない理由付け)、久しぶりに気分を転換しようと思います。

 東京新聞が毎月一回「暮らすめいと」という生活情報紙を購読新聞に織り込んで配布している。昨日その1月号が配布された。その中に面白いクイズがあった。それを紹介しよう。
ああ[漢]ちがい

 名古屋の御園座は東京の歌舞伎座や京都の南座、福岡の博多座などとともに、日本でも有数の歌舞伎小屋。過日「顔見世」を見物してきました。「鬼一法限三略巻」三段目「菊畑」。源氏に代々伝わる中国伝来の兵法書「虎の巻」を持つ平家方の鬼一法眼から、奴に化けた牛若丸が取り戻そうとします。三略巻は兵法書「六鞱三略(りくとうさんりゃく)」で虎の巻はその一部。華やかで面白いお芝居でした。今回は数字が入った四文字熟語を問題にしてみます。

○の部分に数字を入れてください。

① 君子○楽
② 四〇駢儷
③ ○風十雨
④ 瀟湘○景
⑤ ○根清浄
⑥ ○歩之才
⑦ 〇面玲瓏
⑧ ○仞之功
⑨ 面壁〇年
⑩ 〇年河清
⑪ ○瀉千里
⑫ ○古不易
⑬ 鎧袖○触
⑭ ○面楚歌
⑮ 九夏○伏

 恥ずかしながら、私が意味や読み方を知っていたのは⑤⑨⑫⑭だけだった。紙面の解答は答と訓みだけなので、自分のべんきょうのため、その意味も調べてみた。(小学館版『四字熟語の読本』を用いた。そこにない熟語はネットを利用した。また、〈 〉は私の独り言です。)

① 君子楽(くんしさんらく)
意味:君子の持つ3つの楽しみのこと。
出典:「孟子」百九十六
参考:〈筑摩書房版「世界古典文学全集18」から読下し文と現代語訳文を転載します。〉
 孟子曰わく、君子に三楽あり。而(しか)して天下に王たるは与(あずか)り存せず。父母供(とも)に存し、兄弟、故(こ)なきは、一楽なり。仰いで天に愧(は)じず、俯(ふ)して人に怍じざるは、二楽なり。天下の英才を得て、之(これ)を教育するは、三楽なり。君子に三楽あり。而して天下に王たるは与(あずか)り存せず、と。

 孟子が言った。  「君子に三つの楽しみがある。天下に王となることは、この三つの中に入らない。父母が健在であり、兄弟に災難がないのは、一つの楽しみである。行う所が公明正大で、仰いで天に愧じず、俯して人に愧じることのないのは、一つの楽しみである。天下の英才を集めて、彼等を教育するのは、一つの楽しみである。君子に三つの楽しみがある。天下に王となることは、この三つの中に入らない」

② 四駢儷(しろくべんれい)
意味:「四六駢儷文」「四六駢儷体」と用いる。漢文の文体で、四字と六字から成る対句を多用する華麗な文体のこと。
参考:「駢儷」は馬を二頭立てで走らせる意で、対句構成の文を形容したもの。

③ 風十雨(ごふうじゅうう)
意味:五日に一度風が吹き、十日に一度雨が降ること。気候が順当であること。転じて、世の中が平穏であることのたとえ。

④ 瀟湘景(しょうしょうはっけい)
意味:中国絵画の画題。瀟湘は湖南省の洞庭湖の南,瀟水,湘水の合流するあたりの景勝地。瀟湘八景はその一帯から八つの地を選んだもの。具体的には「山市晴嵐・漁村夕照・遠浦帰帆・瀟湘夜雨・煙寺晩鐘・洞庭秋月・平沙落雁・江天暮雪」をいう。〈そう言えば日本でも「近江八景」とか「金沢八景」とか「八景」を使っていったけ。ちなみに、近江八景は「石山秋月・勢多夕照・粟津晴嵐・矢橋帰帆・三井晩鐘・唐崎夜雨・堅田落雁・比良暮雪」でした。〉

⑤ 根清浄(ろっこんしょうじょう)
意味:六根(目・耳・鼻・舌・身・意)から生ずる欲望・執着を断ち切って、心身ともに清浄になること。また、霊山に登る者などが、清浄を願って唱える言葉。

⑥ 歩之才(しちほのさい)
意味:文才に恵まれていること。また、すぐれた詩文を素早く作る才能があること。
出典:『世説新語(せせつしんご)』文学篇
参考:次のような説話による。
『魏の曹操の子である曹丕・曹植兄弟はともにすぐれた詩才があった。曹操の死後、文帝に即位した兄の曹丕は弟の才能を妬んで、あるとき「七歩歩く間に詩を作れ。できなければ死罪にする」と命じた。曹植はたちどころに兄の無情を嘆く詩を作った。文帝は大いに恥じたという。』

〈あっ、この話聞いたことがある。ゆっくり考えれば正解できたかもな?〉

⑦ 面玲瓏(はちめんれいろう)
意味:八方が透きとおって鮮明で美しいこと。転じて、誰に対しても円満に巧妙に振るまうことのたとえ。〈そう言えば「八方美人」という熟語があった。こちらは悪い意味で使われている。〉

⑧ 仞之功(きゅうじんのこう)
意味:「九仞の功を一簣(いっき)に虧(か)く」の上の四文字。全体で「長年の努力の末、完成間近な大きな仕事が、最後の小さな手落ちで失敗に終わる」という意になる。
出典:『周書』第七旅獒(りょごう)
〈筑摩書房版『世界古典文学全集2』から、現代語訳文を転載します。〉
(わが周は)商にうちかって、世界の果て夷狄(いてき)の国々にまで交通がひらけるようになった。西方の旅の国は、その国の獒(ごう)という大犬を貢物(みつぎもの)として奉った。太保の召公はそこで「旅獒」の篇を作り、それによって武王をさとした。

 召公は言った、
「おお、英明なる王たちは徳に心がけられたので、四方の夷狄もすべて慕い寄って参りました。遠近の区別なくどの国からもその地方の産物を献上いたしました。それらは衣服食物道具として役だつものばかりです。王は御自身の徳のまねいた結果を、異姓の国に明らかに示して、諸侯たちがその職務をおこたらぬようになさいました。貢物の宝物を身内の諸国に分け与えて、それによって親族を親愛する心をあらわされました。
 与える人の身分がものの値打ちを変えるのではありません。与えるものが同じであっても、その人の徳がそのものの値打ちをきめるのです。立派な徳があれば、ひとをあなどったりはしないものです。君子をあなどれば真心を尽そうとはせず、小人をあなどれば労力を尽そうとはしないでしょう。目や耳などの感覚によって動かされることがなければ、すベてのことは折目正しくなります。人間をおもちゃにすれば徳をうしない、物をおもちゃにすれば心をうしなうことになります。心は道によって安定し、ことばは道によってこそ真実にふれることができます。
 役にもたたぬことをして役だつことをおしつぶす、そういうことをしなければ、仕事はうまくゆきましょう。めずらしいものを貴んで日用のものをいやしむ、そういうことをしなければ、民の生活はみちたりましょう。犬や馬というものはその土地本来のものでなければ、飼わないのです。めずらしい鳥や獣も、この国では育てません。遠い国の産物を宝のようにほしがらなければ、遠くのひとびとはやってきますし、宝と貴ぶのが賢者であれば、近くのひとびとも安心しましょう。
 おお、あけくれ、万一にも徳におはげみにならぬようなことがあってはなりません。こまかな行ないに気をつけなければ、最後にはその大いなる徳をもそこなうことになりましょう。九仞の(高さの)山を築くのに、最後のもっこ一杯の土がたりないために、その仕事がだめになってしまうようなものです。真実、あなたがこのいましめを実行なされば、人民はその生活を安定させ、かくて何代にもわたって天下に王となれましょう」

 青字部分の原文と読下し文は次のようになっている。

為山九仞。功虧一簣。
山を為すこと九仞、功一簣に虧く。


〈さらっと簡単に終えるつもりで始めましたが、凝りだしてしまった。次回に続きます。〉
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