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2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
《真説古代史・近畿王朝草創期編》(192)

「天武紀・持統紀」(107)


番外編:白鳳の大地震


 東京新聞日曜版の大図鑑シリーズが「震災と日本」をテーマに取り上げている。その第一回「巨大地震」(6月26日版)に「主な過去の巨大地震年表」が掲載されている。年表のトップは「684 白鳳地震」でM8.3と推定されている。「白鳳地震」という命名はいつ頃付けられたのだろうか。「天武朝地震」などという命名は決してしない。たぶんその地震が起こった当時からの命名ではないだろうか。『日本書紀』が隠し、学者たちが無視していても、九州年号は民衆の間では当たり前のように連綿と引き継がれている。

 と、このような記事に出会ったので、どこかで必要になることもあるかなとも思い、白鳳期の地震記事を拾ってみた。おどろいた! すごい数の地震が記録されている。現在と同様のプレートの活動期だったのかも知れない。上記年表では南海トラフ沿いに起こったとしている。以下が白鳳期の地震記事である。(もしかすると取りこぼしがあるかも知れない。ご容赦を。)

白鳳4年(664)3月
 是の春に、地震(なゐふ)る。

白鳳15年(675)11月
 是の月に、大きに地動(なゐふ)る。

白鳳18年(678 天武7)12月
 是の月に、筑紫國、大きに地動る。地裂くること廣さ二丈、長さ三千餘丈。百姓の舍屋、村毎に多く仆れ壌(やぶ)れたり。是の時に、百姓の一家(あるいへ)、岡の上に有り。地動る夕に當りて、岡崩れて處(ところ)遷れり。然れども家既に全くして、破壌(やぶ)るること無し。家の人岡の崩れて家の避れることを知らず。但し會明(あけぼの)の後に、知りて大きに驚く。

 幅6m,長さ9kmの地割れができたというのだからすごい地震だったことがわかる。

白鳳19年(679)  10月11日 戊午に、地震る。
 11月14日 丁丑朔の庚寅に、地震る。

白鳳20年(680)9月23日
 乙未に、地震る。

白鳳21年(681)
 3月21日 庚寅に、地震る。
 6月24日 壬戌に、地震る。
 10月18日 癸未に、地震る。
 11月2日 丙申朔の丁酉に、地震る。

白鳳22年(682)
 正月19日 癸丑に、地動る。
 3月7日 庚子に、地震る。
 7月17日 戊申に、地震る。
 8月12日 癸酉に、大きに地動る。
 8月17日 戊寅に、亦地震る。是日の平旦(とらのとき)に、虹有りて、天の中央に當りて、日に向へり。

 次がいわゆる「白鳳の大地震」である。

白鳳24年(684 天武13)10月14日
 壬辰に、人定(ゐのとき)に逮(いた)りて、大きに地震る。國挙(こぞ)りて男女叫び唱(よば)ひて、不知東西(まど)ひぬ。則ち山崩れ河涌(わ)く。諸國の郡の官舎、及び百姓の倉屋(くら)、寺塔社、破壊(やぶ)れし類、勝(あげ)て數ふべからず。是に由りて、人民及び六畜(むくさのけもの)、多(さは)に死傷(そこな)はる。時(とき)に伊豫湯泉(ゆ)、没(うも)れて出でず。土左國の田苑(たはたけ)五十餘萬頃(しろあまり)、没れて海と爲る。古老の曰はく、「是の如く地動ること、未だ曾(むかし)より有らず」といふ。是の夕に、鳴る聲(おと)有りて鼓如くありて、東方に聞ゆ。人有りて曰はく、「伊豆嶋の西北、二面、自然(おのづから)に増益(ま)せること、三百餘丈。更(また)一の嶋と爲れり。則ち鼓の音の如くあるは、の是の嶋を造る響なり」といふ。

 〈大系〉の頭注によると「五十餘萬頃」は約1200ヘクタールに当たると言う。「没れて海と爲る」というのだから、大津波も襲ったに違いない。また頭注は「伊豆嶋」を「伊豆の大島か」と言ってるが、「更一の嶋と爲れり」とあるので、近くに八丈小島という小島をもつ八丈島かもしれない。いずれにしても、四国から東海にまで及ぶ広範囲の大地震だったことが分かる。

白鳳25年12月10日
辛巳に、西より發(おこ)りて地震る。

朱鳥元年(686)
 正月19日 庚申に、地震る。
 11月17日 癸丑に、地震る。

 この後、『日本書紀』では地震記事はパッタリとなくなる。『続日本紀』での最初の地震記事は大宝元年3月26日で「丹波国に地震(なゐ)ふること三日なり」とある。
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