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2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
今日の話題

反「日の丸・君が代の強制」闘争の現在


 「都教委包囲首都圏ネットワーク」・「千葉高教組」・「新芽ML」の渡部さんからのメールを2通転載します。

 1通目は去る1月28日、東京高裁での「君が代不起立」嘱託不採用裁判の判決についてです。この判決についてのマスコミ報道はまったく内容のないおざなりなものだった。渡部さんのメールはこの判決の要点を簡潔に整理していいます。

 この判決の論理もまた、 『「君が代解雇裁判」オソマツ判決の詭弁(2)』 『「君が代解雇裁判」オソマツ判決の詭弁(1)』 で分析したと同じく、詭弁だけで成り立っているオソマツなものです。銀行型教育の秀才たちは臆面もなく詭弁を弄する。今回のオソマツ判決文を書いた裁判長は稲田龍樹。よく覚えておこう。

 都教委の「裁量権乱用」とした一審判決を覆し、全面的に都教委の主張を認めるという不当判決でした。

 「判決要旨」では次のようなことが述べられています。

【職務命令は・・・憲法19条に違反するか】
・「憲法19条は、人の内心における精神活動が外部に現れる行為を保障するものではない・・・・」
・「本件職務命令は、直接的に一審原告らの歴史観ないし世界観又は信条を否定する行為を命じるものではなく、憲法19条に違反するものではない」
・「不起立行為をすることが、一般的に一審原告らの内心の自由の本質又は核心と不可分に結びつくものであると認めることはできない」

【都教委が各校長に行った指導は、「不当な支配」に該当するか】
・「本件通達を発出する必要性の存在したこと、本件職務命令が内心の自由を侵すものではないこと、その他の諸点にかんがみると、本件通達が合理性を欠くとはいえないから、・・・・『不当な支配』に該当するとはいえない。」

【職務命令について】
・「大学教育とは異なり、普通教育においては、教師に完全な教授の自由を認めることはできないと解される。」
・「教職員に対して、国歌斉唱時に国旗に向かって起立し、国歌を斉唱することを求めることは、生徒に対して特定の思想のみを教えることを強制する性質のものではない」
・「教授の自由ないし教職員としての専門職上の自由を侵害するものでもない」

【嘱託不合格について】
・「再雇用に係る要綱に定める要件を欠くとして・・不合格としたものであり、・・特定の思想、良心を持っていることを理由として不合格としたものではないから、・・・19条に違反するものではない」

【裁量権の逸脱、濫用について】
・「再雇用に係る要綱に定める成績要件についての評価及び判断に係る裁量権は、かなりの程度に広いので、その不採用が不法行為を構成するのは、例外的である。」
・「本件不合格が、裁量権の著しい濫用ないし逸脱に当たるとはいえない。」

報告集会で弁護士さん方は次々に次のような感想を述べていました。

「何のための裁判所、何のための裁判官か」
「行政ついづいの判決だ」
「司法を否定するような判決だ」
「先に結論ありきの判決だ」
「裁判所の名に値しない」
「人の痛みが分からない裁判官だ」
「思い上がった裁判所だ」
「東京高裁はひどいところだ」

 司法の反動化ここに極まれり、と言わざるを得ません。

しかし、全国の皆さん!
こうした反動的な裁判状況にもかかわらず、東京では、この2月初めに、また新たな裁判を起す被処分者がいるのです。「2・6総決起集会」ではその方も発言します。

「強制・弾圧は闘いを生み、広げる!」

 2通目は「2・6総決起集会」の報告です。現在の政治状況についての分析や、都教委の新たな愚策も報告されています。

 本日(2月6日)、東京では様々な集会がかち合う中、「2・6総決起集会」(第六回)が開かれ、220人が参加しました。

 集会ではまず、主任教諭制度が導入された東京都の学校現場の様子が小学校、養護学校、高校のそれぞれの現場から報告されました。

 中でも、興味深かったのは、高校で各人に、コンピューター(1台)と覚えにくいパスワード(2つ)が配布され、その管理がすごくうるさく、置き方まで指定され、戦中鉄砲などが兵隊に渡された時と同じ状態になりつつと報告されたことです。しかも成績は都が集中管理、電子黒板なるものも導入され、そのための強制的研修なども行われています。(コンピューター会社に儲けさせるため?)

次ぎに斉藤貴男さんの講演。
 斉藤さんは、「政権交代」は起きたが、民主党は自民党がやっていた「新自由主義」路線を批判したわけではなく、「仕分け人」の顔ぶれを見ても小泉・竹中の「新自由主義」路線の人たちが多く参加していることを紹介しました。

 また、教育面でも彼らが出した「日本教育基本法」は自民党よりも露骨に「愛国心」を謳っていること、新しい教員免制度は法科大学院同様、大学院までいける金持ちしか教員になれなくなること、などを強調しました。

 また、「新自由主義」改革である「公設民営化」のアメリカの実態を紹介し、コカコーラ社が支援する学校では「全校コークの日」と言うものが儲けられており、その日に「ペプシ」のTシャツを着てきた生徒は停学になったことなどを紹介しました。

 石原東京都知事の批判では、オリンピック招致での「既存施設の利用」は、実はそこに全く新しい施設を作ることだったりした事実を明らかにしました。

そして「10・23通達」以降東京の教育は最悪の状態になっていること、しかし、マスコミも学者もはっきりしたことを言えず、現場の教職員の反対・抵抗が大きな役割を果たしていることを強調、卒・入学式での抵抗を呼びかけました。

次ぎに裁判闘争原告から3人が発言。
 とくに最高裁でまもなく判決が出される予定の藤田さんは、司法が腐っていることを自分の経験を紹介しながら暴露しました。

次ぎに不起立を続ける被処分者の発言。(近藤順一・根津公子・河原井純子さん)
 その中で近藤さんは、
「現場から教員が行動を起さない限り事態は動かない、そして税金で雇われている教員は行動について説明責任がある。教員は変革の原動力になりうる」
と述べました。

次ぎに全国から、
①東京杉並区の和田中「夜スペ」裁判、
②千葉高教組の日教組全国教研レポート却下問題、
③大阪門真三中の「君が代」処分撤回裁判、
④福岡の「君が代」不起立宣言の闘い、
などが紹介されました。

②の報告には次のような部分がありました。
「少なくとも、毎年の卒・入学式の度に、生徒に『日の丸・君が代』が刷り込まれていくのを、何もしないで座視しててよいとは日教組組合員の誰もが言わないだろう。・・・『日の丸・君が代』問題から逃げてはいけない。・・・『日・君』強制反対の闘いを担う中心は教職員以外にはあり得ない。・・・私たちが諦めたり座視し続ければ、刷り込みは完成し、『思想・良心の自由』は完全に空文化する。」

③の報告では、
「東京のような学校現場にならないために闘っている」
という発言がありました。

④の報告では、卒業式に向け、「不起立宣言」をして闘っていることが報告されました。

最後に、
・「2・6総決起集会決議」、
・「民主党による新たな教員免許法案に反対する2・6集会アピール」、
を採択し、集会を終えました。

 私たちはこの集会の成功を受けて、卒・入学式に向け、「日・君」強制反対の態勢を作っていきます。
全国の皆さん!ともに闘いましょう!!

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 コメント
この記事へのコメント
近藤順一・根津公子・河原井純子の3名を2度と教壇に立たせてはならない。
2010/02/08(月) 07:36 | URL | ワイキキ #.7kYjqzU[ 編集]
冬季オリンピックでも、盛大に反対運動を繰り広げてください。

優勝選手が表彰台の上で起立を強制させられるんですから。
2010/02/08(月) 11:07 | URL | えまのん #ftr86F3A[ 編集]
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