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2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
493 ロシア革命の真相(10)
第三革命:「クロンシュタットの蜂起」(3)
2006年5月6日(土)


 クロンシュタットのバルテイク艦隊所属の水兵たちはペトログーラドのこの事件に大きな関心を寄せ、事の成り行きをたいへん憂慮していた。彼等はペトログラードの労働者たちに委員を送って、その事件の調査を開始した。彼等はペトログラードの労働者たち次のように告げた。

『若し諸君が、ポルシエヴィキの主張するように、反革命であるならば、我々は諸君に反対する。しかしもし諸君の要求が正当であるならば、我々は諸君と行動を共にする。』

 3月1日、クロンシュタットのヤコルニイ・スクエアで、バルテイク艦隊の第一第二戦列艦隊が公会が主催した。約1万6千の水兵と赤軍の兵卒と労働者がその会合に集まった。その会ではクロンシュタット・ソヴィエトの執行委員長である共産党のヴァシリエフが司会した。ロシア社会主義ソヴィエト聯合共和国政府の大統領カリニンとバルテイク艦隊高級委員クヅミンがこの会合に出席した。クロンシュタットの兵士たちは彼らを軍隊式の敬礼や軍楽隊や軍旗等を以て迎へている。兵士たちはポルシェヴィキ政府に対して敬意と好意を示したのだった。

 ペトログラードへ送られた水兵たちの委員からの報告があった。それはクロンシュタットの兵士たちが最も恐れていた事実を明らかにした。大会はポルシェヴィキ政府がペトログラード労働者の穏健な要求を血醒い威嚇を以て鎮圧した事を知って憤慨した。そしてかの有名な15項目の決議を採択した。その中の最も重要な3項目は次のようなものだった。

『今日のソヴィエトは労働者と農民との意志を表はしていない事実から見て、直ちに無記名投票で選挙をしなおす事。』

『労働者や農民や、無政府主義者や社会主義諸左党のために、言論や出版を自由にする事。』

『社会主義諸党のあらゆる政治犯人、及び労働運動や農民運動に関して投獄された労働着や農民や赤軍兵や水兵等を釈放する事。』

 大会は、この決議を、カリニンとヴァシリエフの二つの反対の声があったほかには、満場一致で可決した。そしてペトログラードの労働者に委員を送って、ペトログラードとクロンシュタットとの共同の要求についての合議を提案しようとした。30人より成るこの委員はペトログラードに到着するとすぐ、ポルシェヴィキによって逮捕されてしまったこれはクロンシュタットの兵士たちに対して政府が行った最初の弾圧であった。その委員たちがどう扱かわれたのか、不明だった。

 3月2日、すなわちクロンシュタット大会の翌朝、、ポルシェヴィキ政府はレーニンとトロツキイとの連名で布告を出した。その布告はクロンシュタットの運動をポルシェヴィキ政府に対する武装一揆であると宣告していた。そして同時に、クロンシュタットの兵士たちに反革命の徒いう烙印を押して、虚偽と歪曲だらけの情報を流して、自分たちの正当性を世界的に宜伝し始めた。  ポルシェヴィキ政府は、3月7日をクロンシュタット攻撃の日と決めた。多くの共産党員たちすらそんな暴挙がまかり通るとは信じなかった。それほど無茶な、奇怪な事であった。が、すでに3月7日にトロツキイは『雉のやうにお前等を撃ち殺すぞ』とクロンシュタットの兵士たちに言い送っていたのだ。

 アナキストたちがポルシェヴィキをその本来の務めに翻意させようと最後の努力をした。クロンシュタットの水兵や労働者は『ロシアの革命的花』と言われるほど革命に対する功績が大きかった。その水兵や労働者が虐殺されようとしている。アナキストたちは防禦委員会に強く抗議し、クロンシュタットと話し合うようにというという趣旨の文書を送った。が、それは無視されてしまったようだ。

 かってケレンスキイ(臨時政府)の追手の手から防禦委員会の委員長ズイノビエフを救ったのはクロンシュタットの労働者たちだった。その彼が今、恩人たちの死刑執行者となった。

 3月7日の夕方6時45分、轟々たる砲声がペトログラードの街々に響いた。トロツキイがクロンシュタットへの砲撃を開始した。10日間の激戦の末クロンシュタットは圧殺された。約1万4千人が虐殺された。
 なんというひどく醜悪な皮肉だろうか。3月18日、ポルシェヴィキはパリ=コミューン祭を催して、それと同時に彼等のクロンシュタットに対する勝利を祝ったのだ。

 官許ロシア革命史はロシア共産党(ボルシェヴィキ)を革命の偉大な遂行者と言う。しかし「真の」ロシア革命史ではロシア共産党の名の上には『革命の裏切者』と書かれている。

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