2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
昭和の抵抗権行使運動(13)

CIAの犬・岸信介の登場


 これまでの記述内容は、いわば、新左翼(革命的左翼)創出の前史に当たる。今回から、新左翼創出の時代となる。第二回で掲載した年表はそういう意味で1957年から始まっている。

 1957年は、「CIAの犬(エージェント)」・岸信介が政治権力の掌握に成功した年であった。1956年~1957年の政治状況を年表で確認しておこう。

1956(昭和31)年
 4・5 自民党初代総裁に鳩山一郎選出
 10・19 日ソ共同宣言
 12・14 自民党総裁選で石橋湛山を選出
 12・18 日本、国連加盟
 12・23 石橋湛山内閣成立

1957(昭和32)年
 1・17 社会党大会、労農党吸収決定
 1・31 石橋首相病気のため岸外相を臨時代理に指名
 2・23 石橋内閣総辞職
 2・25 岸信介内閣成立
 3・21 自民党大会、岸信介を総裁に選出
 7・10 岸内閣改造

 これに対する人民の抵抗運動は、年表を再録すると、次のようであった。

1957年
1・27 日本トロツキスト連盟結成
4・27 沖縄・砂川全国学生総決起集会
5・17 原子戦争準備反対全日本学生総決起行動デー
6・27 学生・労働者砂川基地突入
7・8 学生・労働者4000人砂川基地突入
9・17 原子戦争準備反対全日本学生総決起デー
9・29 日共、党章草案発表
11・1 原水爆実験禁止国際統一行動デー
12・1 トロ連、日本革命的共産主義者同盟と改称
12・4 勤評反対全国学生総決起大会


 この表は主として学生・労働者の対権力闘争を追うものになっているが、その裏面には日共の内部闘争・前衛党神話の崩壊の流れがある。まず前者をより詳しく見ておこう。

 1月、沖縄永久核基地化反対・施政権返還を掲げたアメリカ大使館デモに1500名が参加。
 2月、沖縄施政権返還要求国民大会に2000名参加。
 3月、クリスマス島核実験反対でイギリス大使館デモ
 5月、原子戦争準備反対全国学生総決起行動デ―

 5月の総決起大会では、全国170校380自治会35万名が参加した。東京では11万5000名の学生が日比谷野外音楽堂の内外を埋めつくし、空前の集会となった。集会には来賓に社共、原水協、日教組、東京地評代表が挨拶し、国際学連、総評、全逓、全専売、日高教、共同印刷労組、大学教授などがメッセ―ジを寄せ、国民諸階層から強い支持をうけた。

 現在、日比谷野外音楽堂で行われる集会では、私の知る限りでは、多くても6000名ぐらいだ。11万5000名とは、想像を絶する数だ。

 6月、全学連第10回大会を開催

 これまでの一連の平和擁護闘争の成果をうちかためるべく開催されたこの大会の基調は次の5点であった。


 国際情勢の特徴は、平和勢力と国際緊張激化をめざす勢力との対立にあり、前者が後者にたいして優位に立ちつつある。

 原子戦争準備にたいして直接的打撃を与える方向をめざし、平和擁護闘争を第一義的任務とする。原水禁署名とヵンパ。

 岸政府の反動的本質の暴露。

 強力な闘争形態をとればとるほど、戦争勢力との矛盾は鋭くなり、われわれの周りに結集する平和勢力は大きくなる。無原則的な幅広論は誤りである。

 全学連のかくも巨大な力の源泉は、情勢の科学的分析、正しい進路の明示、高い水準の意志統一、若さと情熱と敏速、その鋭い行動力にある。
(「全学連第10回大会一般報告」)

 大会に参加した主な活動家たちは、大会終了直後、理論合宿を行い、次のような総括提起がなされている。

「プロレタリア世界革命の第一段階(ロシア革命)は、帝国主義の最も弱い一環を強行突破したこと。第二段階(コミンテルン時代)は、世界革命の拠点たるソヴエト擁護の課題を含めた上で、国際国内的反ファッショ統一戦線を結成し、孤立化をはかったこと。第三段階(現代)は、対ソ、対社会主義、対植民地反革命帝国主義原子戦争の主勢力たるアメリカ帝国主義の国際的孤立化と、帝国主義諸国間の矛盾の激発を通じて、帝国主義諸国の全般的弱体化をはかり、各国の革命を容易にすること」(「平和共存から恒久平和確立へ ― 第二次大戦後の国際情勢の特徴と平和擁護闘争の世界史的意義」反戦学同機関誌『平和のために』57年8月)

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