2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
今日の話題

「ハイパー独裁体制」


 田中宇さんの「国際ニュース解説 世界はどう動 いているか」を配信していただいている。田中さんの 国際政治の分析を「陰謀説」というレッテルで貶める 向きのあるが、国際政治の深層を穿って正鵠を射てい る解説だと、私は評価している。

 前々回、「民主主義」の欺瞞性を取り上げたが、 田中さんが 「北京五輪チベット騒動の深層」 で、同じテーマを独自の観点から論じている部分が ある。それを抜粋しよう。
 国民にうまいことプロパガンダを信じさせた上 で行われている民主主義体制 は、独裁体制より効率の良い「ハイパー独裁体制」 (ハイパーは「高次元」の 意)である。独裁国の国民は、いやいやながら政 府に従っているが、ハイパー 独裁国の国民は、自発的に政府に協力する。その 結果「世界民主化」の結果で あるアメリカのイラク占領に象徴されるように、 独裁より悪い結果を生む。



 田中さんが「ハイパー独裁」と呼んでいる体制を、 唯物史観による「世界史」の観点からは 「ブルジョア独裁」=「ブルジョア民主 主義」と呼ぶ。

 もっとも根幹のところでその 「独裁」をほしいままにしているが、世界の経済を 牛耳っているロックフェラーやロスチャイルドを頂点 とする財閥たちである。ブッシュもその手の中で踊 っている。

 欧米や日本の人々は、中国人が共産党政権下の 歴史教育で洗脳されていると 思っている。だが、実際のところ、先に強い先進 国になった欧米が、後進の中 国やイスラム諸国などに対し、民主主義や人権、 環境などの問題で非難を行い、 あわよくば経済制裁や政権転覆をして、後進国の 安定や経済成長を阻害し、大 国化を防ぎ、欧米中心の世界体制を守ってきたのは 事実である。日本も戦前は、 欧米に対抗して大国になる努力を行った挙げ句、 第二次大戦を仕掛けられて潰 された(だから日本政府は欧米の謀略の怖さを肝 に銘じ、戦後は対米従属から 一歩も出たくない)。

 先に強くなった国が、後から強くなろうとする 国に対し、いろいろ理屈をつ けて蹴落とそうとするのは、弱肉強食の国際政治 としては、自然な行為である。 先に強くなった国は、国内政治手法も先に洗練で き、露骨な独裁制を早く卒業 し、巧妙なハイパー独裁制へとバージョンアップ できる。その後は、露骨な独 裁制しかできない後進国を「人権侵害」の名目で 経済制裁し、後進国の追随を 阻止できる。最近では「地球温暖化」を理由とし た経済活動の制限という、後 進国妨害戦略の新たな手法も編み出されている。

 このような国際政治の裏側を考えると、欧米がチベットでの人権侵害に関し て中国政府を非難することに対し、中国人が「また欧米が攻撃を仕掛けてきた」 と敵意を持つのは当然だ。



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