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2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
 前回に次いで「辺野古・高江リポート」を二編転載します。


辺野古・高江リポート(2020年7月28日に掲載)

カメラ装着 防衛局に抗議

【21日】
   米軍普天間飛行場の移設伴う沖縄県名護市辺野古の新基地建設で、キャンプ・シュワブのゲート前などを警備する「テイケイ」(本社・東京)の警備員が胸に小型カメラを装備している件で、沖縄防衛局が二十一日までに琉球新報の取材に「(装備は)指示していない」と回答した。
   ティケイは装備理由などを尋ねた同紙の取材に回答していないが、沖縄平和運動センターの山城博治議長によると、現場の担当者は「問題が起きた場合、映像を証拠として残す必要があるため」と述べたという。
     抗議行動に参加した市民らによると、本部長の本部港塩川地区でもテイケイの警備員が胸に小型カメラを装備している。
   沖縄防衛局はは取材に「沖縄防衛局として指示したものではなく、ティケイが自主的に装着しているものと承知している」と回答した。
   山城議長は「一民間企業が市民を無許可に撮影するのは明らかに人権侵害だ。会社が改めないのなら発注者に沖縄防衛局と交渉し、撮影をやめるよう求めたい」と述べた。

【22日】
    キャンプ・シュワプ前などで讐備員が小型力メラを装着している件で、オール沖縄会議などは嘉手納長の沖縄防衛局を訪れ、警備を担うテイケイを指導・監督すように求める要請書を提出した。
    要請書はオール沖縄会議と県選出の野党国うりずんの会」の連名。カメラの装備について「民間会社といえども公共の仕事だ」「明らかに肖像権の侵害だ」などと指摘した。
    テイケイはカメラ装着の理由に、昨年十月に警備員が突然背後から暴行されたことや、今年二月に抗議していた男性が警備員に体当たりをしようとして、自ら転倒した事例を挙げた。いずれも本部港塩川地区での事案としている。同社は「警備員の身の潔白を証明するため」などと説明した。
    名護市安和の琉球セメント桟橋前と本部町の本部港塩川地区、キャンプ・シュワブ前の三カ所で二十二日、警備員小型カメラがを装着している様子が確認された。
                          (琉球新報)
辺野古・高江リポート(2020年8月4日に掲載)

絶滅危惧種の渡り鳥飛来 

【7月28日】
    米軍普天間飛行場の移設に伴う沖縄県名護市辺野古の新基地建設で、沖絶防衛局は埋め立て区域への
   土砂投入を続けた。
    工事に反対する市民らによると、米軍キャンプ・シュワプのゲート前から工事車両二百四十八台分の資材を搬入した。
    うち三十九台分が「捨て石」と呼ばれる桟橋などの基礎になる砕石。捨て石の搬入は約半年ぶり。
   ゲート前では正午すぎ、市民ら約三十人が座り込みなどを行い基地建設反対を訴えた。捨て石搬入について、市民の一人は.「K8など既存の護岸を延長するのではないか」と話した。ゲート前では警備会社「テイケイ」(本社・東京)の警備員がカメラを装備しているのが確認された。

【29日】
   沖縄防衛局は資材の搬入・搬出を進めた。米軍キャンプ・シュワプゲート前では市民ら三十人以上が座り込み抗議した。
      名護市安和の琉球セメント桟橋前では埋め立て土砂を積んだダンプトラックの出入りを遅らせようと、市民ら約二十人が「牛歩戦術」で抗議した。

【30日】
   沖縄防衛局は資材の搬入・搬出を進めた。米軍キャンプ・シュワプゲート前には市民ら二十五人超が座り込み「防衛局はすぐに工事をやめろ」と抗議した。
   県内での新型コロナウイルス感染拡大を受け、抗議を続ける関係団体は、週明けにも会議を開き、今後の活動を協議する。

【31日】
   沖縄防衛局が新基地建設を進める名護市辺野古埼沖の長島周辺で、絶滅危倶種の渡り鳥エリグロアジサシが見られた。 埋め立て工事が進む中、「ギイィーイ」と鳴きながら飛んでいた。ウミガメが辺野古崎周辺の浅瀬で顔を海面に出す姿も見られた。エリグロアジサシは環境省や県の絶滅危惧種に指定され、初夏に沖縄本島へ飛来する。
 新基地建設に抗議する市民によると、今年は最大二十羽ほどのアジサシ類が見られた。
 防衛局は米軍キャンプ・シュワブゲート前から工事車両計二百十二台で資材を、海上から運搬船で土砂を基地内に運lんだ。
    海上の埋め立て地ではトラツクが土砂を投入し、重機でならす作業が確認できた。
                                                       (琉球新報)
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 前回で書きましたように、7月になってから東京新聞に再び「辺野古問題」を扱った一般記事やが掲載されるようになりました。前回では一般記事の中から最も注目した記事を転載しましたが、「辺野古・高江リポート」も四篇掲載されましたので、今回と次回ではそれを二編づつ転載することにします。


辺野古・高江リポート(2020年7月15日に掲載)

「基地止める」座り込み6年

辺野古・高江リポート

【6日】
   米軍普天間飛行場の移設に伴う沖縄県各護市辺野古の新基地建設で市民らは、米軍キャンプ・シユワプのゲート前で抗議活動を展開した。
  座り込み日数を示す看板は「2192日」となり、七日で七年目に突入する。
  沖縄平朴運動センターの山城博治議長は 「老骨にむちを打ちながら現場に来ている人たちがいる。さまざまな感情が込み上げてくる」と語った。

【7日】
   新基地建建設で、建設に反対する市民らがキャンプ・シュワプのゲート前で座り込みを始めてから六年となった。
   市民約三十人がこの日もゲート前に座り込み抗議の声を上げた。
   七月の七日、ゲート前のテントには市民らが「新基地止めたい、止めよう!」などと書かれた短冊を飾った。
   「子ども達の未来に基地は要らない⊥などと書かれたプラカードを掲げて市民が抗議する中、ダンプ車など合計二百二十七    台が資材を搬入した。

【8日】
   新基地建設で沖縄防衛局は、土砂投入作業を続けた。キャンプ・シュワプのゲートから大型車両二百二十三台が資材を搬    入し、市民ら約四十人が座り込み抗議した。
   名護市安和の琉球セメント桟橋でも大型車両が土砂を運び込み、市民ら約三十人が基地建設反対の声を上げた。

【9日】
   新基地建設で、.市民らは抗議の意思を示そうと早朝からキャンプ・シュワブのゲート前に座り込んだ。
   午後三時すぎの資材搬入の際、県警機動隊は新型コロナウイルスの感染防止策としてソーシャル・ディスタンスを保って整    列したほか、市民が自主的に立ち上がってゲート前から移動すよう説得した。
   県警によると、市民を排除する際は無用な身体接触を避けるため、市民が自ら移動するよう呼び掛けるなど措置を講じてい    る。
   沖縄防衛局は、辺野古沿岸部での土砂投入作業を続け、ゲートからは工事関係車両二百四台が資材を搬入した。

【10日】
    新基地建設で沖縄防衛局は、資材の搬入・搬出作業を進めた。
    キャンプ・シュワプのゲート前では市民約三十人が座り込み抗議したが、大型車両二百七台が資材を搬入した。
                                                                  (琉球新報)
辺野古・高江リポート(2020年7月21日に掲載)

警備員胸にカメラ「監視だ」

辺野古・高江リポート

【13日】
   米軍普天間飛行場の移設に伴う沖縄県名護市辺野古の新基地建設で沖縄防衛局は、資材の搬入・搬出作業を進めた。
   K9護岸では、台船に積んだ埋め立て用の土砂をダンプカーに積
み替えて運搬する作業が確認された。

【14日】
    新基地建設で沖縄防衛局は資材の搬入・搬出作業を進めた。辺野古の米軍キャンプ・シュワプゲート前では市民約三十人 が座り込み、抗議したが、大型車両二百四台が資材を搬入した。
静岡県から海上での抗議に参加した竹野昇さん(73)は「米軍にクラスターが発生しても、埋め立ては止まらない。土砂が運 ばれていくのを見るのは悔しい。土砂の搬出を遅らせ、食い止めたい」と話した。

【15日】
    新基地建設で沖縄防衛局は、資材の搬入作業を進めた。現場周辺では、米海兵隊輸送機MV22オスプレイ二機が上空を 何度も旋回する様子が確認された。抗議中の男性は「嫌がらせかのように飛んでいた」と語った。

【16日】
    新基地建設で沖縄防衛局は資材の搬入を進めた。キャンプ・シュワプゲート前では、午前九時半ごろから工事車両が搬入 を始めた。座り込みに参加した市民らは「違法工事をやめろ」「子や孫の未来を奪うな」と基地に向かってシュプレヒコールを 上げた。

【17日】
    キャンプ・シュワブゲート前の警備を受注するテイケイ(東京)の警備員が、胸にカメラを装備している。市民らは「市民を監 視する行為は違法で、人権侵害だ」と抗議したが、警備員がカメラを取り外すことはなかった。市民らによると、カメラを装備 した警備員は八人。沖縄平和運動センターの山城博治議長が装備や撮影の目的などを尋ねたが答えなかった。  人権問題などに詳しい池宮城紀夫弁護士は「デモ参加者を警察が撮影することも人格権の侵害に当たり、違法だ。沖縄防 衛局の指示があったのなら、国が民間の会社に違法行為をさせていることになる」と指摘した。
  (琉球新報)  
 カテゴリー『辺野古問題』の最終記事は「2020/05/08(」付けの記事で、その記事の内容は「2020年4月21日と4月28日に東京新聞に掲載された「辺野古・高江リポート」の転載でした。以後「辺野古問題」を取り上げた一般記事や「辺野古・高江リポート」の掲載がなく、カテゴリー『辺野古問題は』中断していました。  ところが7月になってから再び「辺野古問題」を扱った一般記事や「辺野古・高江リポート」が掲載されるようになりました。  ということで、再びカテゴリー『辺野古問題』に記事を追加していくことにしました。  「辺野古問題」を扱った一般記事は東京新聞のWEB(toukyouweb....https://www.tokyo-np.co.jp/)で読むことができますが、昨日WEBで記事の検索をしていて、ちょっと古い記事(2020年6月23日付け)ですが目を奪われた記事がありました。 上智大の宮城大蔵教授による『沖縄「慰霊の日」 辺野古の見直し避けられぬ』という記事です。とても長い記事なのですが、ぜひ転載しておきたくなりました。今回はそれを転載することにしました。


沖縄「慰霊の日」 辺野古の見直し避けられぬ 上智大・宮城大蔵教授


2020年6月23日 07時59分
  沖縄県は二十三日、沖縄戦終結から七十五年となる「慰霊の日」を迎えた。戦後、米軍基地の負担に苦しんできた沖縄で、政府は今も県民の民意に反し、名護市辺野古(へのこ)の新基地建設を進めている。沖縄の米軍基地縮小などについて議論する県の諮問機関「万国津梁(しんりょう)会議」で委員を務める上智大の宮城大蔵教授(国際政治史)に、沖縄政策のあるべき形を聞いた。 (聞き手・山口哲人)

  −政府は、辺野古を米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の唯一の移設先と位置付けている。
 「普天間の早急な危険性除去が新基地建設の目的だが、予定海域で軟弱地盤が確認された。完成まで十数年以上かかることが分かり、目的が達成されないことがはっきりした。日米両政府と県が関与する形で、早急な危険性除去を可能にする方途を見いだすべきだ」
 −政府は地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」を秋田、山口両県に配備する計画の停止を表明した。
 「政府は辺野古が唯一の解決策と言ってきた以上、方向転換は難しいだろうが、このままではいつまでも軟弱地盤による地盤沈下と財政負担に苦しめられる。辺野古も地上イージスのように見直しは不可避だ」

◆基地軽減 自治体で連携を

 −沖縄の基地負担軽減をどう進めるべきか。 「自治体レベルの連携は大きな可能性がある。故翁長雄志(おながたけし)前知事も基地負担の軽減と日米地位協定の見直しを全国知事会で問題提起し、全会一致で採択されて日米両政府に提言した。青森県三沢市や山口県岩国市など米軍基地は全国にあり、負担を感じる自治体は多い。連携して政府に働き掛け続けることが重要だ」

 −新型コロナウイルス感染拡大防止を受け、今年の沖縄全戦没者追悼式は規模を縮小した。
 「今年は安倍晋三首相は参列しないが、これまでは県民が安倍氏に怒りの声をぶつける象徴的な場となっていた。首相は辺野古新基地に反対する民意や、それが示された選挙結果を無視して埋め立てを続けながら『沖縄の心に寄り添う』と臆面もなく言う。本来は犠牲者への静かな祈りの場であるべきだが、首相の言葉と実態のギャップが人々を突き動かしている」

 −国民は沖縄戦とどう向き合えば良いだろうか。
  「沖縄は本土の盾にされ四人に一人が亡くなる激烈な地上戦に巻き込まれた。戦後は日本から分離され、今も多くの米軍基地がある。日本は平和国家として歩む半面、『基地は沖縄で』という面があった。沖縄では他の都道府県と異なる状況が続いていることを忘れてはならない」

 「一方、北海道にはサハリンや北方領土からの引き揚げ者がいる。東京では大空襲、広島と長崎では原爆と、それぞれの地域に戦争の爪痕がある。『沖縄対本土』という対立の発想だけでなく、それぞれの戦争の記憶もしっかり受け止めることも大切だ」

<みやぎ・たいぞう>
  1968年東京都生まれ。NHK記者として両親の出身地の沖縄で勤務後、一橋大院を修了。政府の国家安全保障局元顧問。現在は上智大総合グローバル学部教授。共著に「普天間・辺野古 歪められた二〇年」など。