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2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
第759回 2007/03/24(土)

今日の話題

都知事選の最重要争点は「教育の不当支配」だ!

 1930年代を知る人の多くが、日本の現在の政治・社会状況を 1930年代と似ていると論じている。そういう指摘をする人は 実際に1930年代を生きた人だけではない。さまざまな資料で その時代を追体験することによって、ほとんどの人が同様な 危惧を抱くだろう。そうした証言にはこと欠かない。

 最近出合ったそうした証言の一つ。
 東京新聞夕刊(3月19日)のコラム「放射線」に熊谷博子 (映像ジャーナリスト)さんが「踏み絵の季節」という文を寄せて いる。


 娘の公立中学の卒業式だった。その前夜、1980年代に自分で 作った二本のテレビ・ドキュメンタリーを見直した。君が代斉唱の 時、どういう態度をとるべきかよく考えたかったからだ。

 番組の一つは、「女にとっての戦争とは」という。戦争の中で、 日常生活が徐々に侵される怖さを描きたかったので、太平洋戦争下 の、女性と子どもの暮らしに焦点をあてた。戦争へと突き進むにつ れ、子どもたちの教科書が変わる。〝神の国″に結びつける絵や記 述が増え、描かれる日の丸の旗は次第に大きくなり、数も増える。 あまりにも今の姿と似ていて、がく然とした。

 もう一つは「知らないという親と子へ どう伝えよう戦争を」だ。 中で、現代の教科書の変遷を追った。歴史の記述は、「中国へ侵 略」だったのが「中国へ進出」に変わり、また海外からの抗議で 「侵略」へ戻った。現代社会の検定では、8月6日に行った高校 生の平和を考える芝居のカラー写真が、政治集会という理由では ずされていた。

 そして卒業式を迎えた。誰もいない壇上に並ぶ日の丸と区旗に向 け、まず全員で起立し、礼をすることから始まった。旗に向けて 礼をしているとしか思えなかった。そのまま続いた君が代は、演奏 する吹奏楽部の生徒たちに申し訳ないと思ったが、着席をした。

 最後に、卒業生全員による、思い出と未来への希望を語る別れの 言葉に、涙がこぼれた。改めて感じた。教育とは国家が統制すべ. きものではない。いろいろな意見を自分で考え、自由に発言できる ことが何より大事だと。そのためには過去の事実と反省を次世 代に正しく伝えることだ。

 輝かしい出発であるはずの卒業式と入学式が、〝踏み絵の季節″に なるのはたまらない。


 戦争は教室から始まる。

 1999年、戦後民主主義の堤防は決壊した と、辺見庸さんが指摘している。その年はあたかも沈タロウが都知事 として登場してきた年でもあった。そして、反動の濁流の先端で牙を むいて濁流に勢いをつけてきたのが沈タロウだった。

 命がけで憲法を破っている沈タロウの最悪の犯罪は「日の丸・君が 代の強制」だが、これは戦後民主主義の堤防決壊を決定的にした導火 線であった。

 また、「日の丸・君が代の強制」を露払いにして、その後打ち出さ れてきた都教委による「教育の不当支配」の施策の数々、たとえば
校長権限の肥大化と職員会議の形骸化
副校長・主幹という中間管理職の強化と教員分断
人事考課・強制異動という足枷首枷
などは全て、改悪教育基本法を前提として打ち出されてきたものだし、 狆ゾウ肝いりの教育再生という愚者会議の答申がそれを追認している。

 従って都知事選で沈タロウを葬ることは反動の濁流を押し止め、 新たな堤防を構築する契機となる重要事だ。今回の都知事選は それほど重要な選挙だし、沈タロウを葬れる可能性がおおいにある。 この一点から、死票を批判票だとか党勢拡大だとかいう愚直はまった くナンセンスだ。状況を正しく読み取れぬまま取り返しのつかない 事態に至ったとき共産党は、わが党は確かな野党として抵抗していま したと、またあの時と同じように独善を決め込むのだろうか。今回の 都知事選はオリンピックも福祉も重要争点ではない。

 沈タロウに勝てる可能性があるのは誰か。
東京新聞(日付を記録しそこなった)に、前回の都知事選での各候 補者への投票者が今回は誰に投票するか聞いた調査結果が載っていた。 かなり大雑把な資料にしかならないが、それをもとに試算してみた。 3月6日付の「夕刊フジ」では「浅野10ポイント差急追」と報じられ たそうだが、それと近い数字になった。

沈タロウ37.4%
浅野  28.2%

 まだ未定の人が約30%いる。それにしても最悪のファシスト・沈タロウを なお支持するものが37%もいるのには呆れる。こういう点も1930年代 を髣髴とさせる要素なのだろう。

 ところで、「夕刊フジ」の上記の記事で森田実さんがコメントを寄せている。 記事の一部を引用する。


「驚くべき数字です。投開票(4月8日)1力月前でここまで迫っ ているとは。浅野氏に『十分逆転の可能性あり』といっていい」。 政治評論家の森田実氏はこう語る。フジテレビ系「報道2001」 が4日に公表した世論調査によると、「4月の都知事選で誰に投票 するか?」という質問に対し、現職の石原知事は34.5%でトヅプだ ったものの、まだ出馬会見もしていない浅野氏が24.7%と猛追した。 ちなみに、世界的建築家の黒川紀章氏は4.6%、元足立区長の吉田万 三氏は3.4%、まだ決めていない・分からないは32.8%だった。

 前出の森田氏は「親友という黒川氏まで『石原知事は傲慢だ』と 出馬意向を示した。浅野氏はこれから出馬会見を行い、マニフェスト を発表して勢いをつけるだろうが、8年間の都政が審判対象になる 石原知事は票を維持するのがやっとでは。英雄的存在の最期は悲劇 的。冷静に考えれば、出馬取りやめもあり得る」と分析する。


 上記東京新聞の報道では「投票に必ず行く」が66%もあった。 「できたら行く」が二十数%あったから、70%を超える驚異的な 投票率になる可能性もある。まだ投票候補者を決めていない30% の人たちをどれくらい取り込めるかがカギとなる。

 なお、私が最大争点と考えている問題点について、浅野さんは マニフェスト で、すぐやることの一つとして『「日の丸」、「君が代」問題についての 強制的な対応を改めます。』と述べている。
 また、予防訴訟の控訴取り下げ も、 「護憲」 も明言している。
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