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2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
今日の話題3

続「安倍政権6年間の悪行・愚行」(76)

   現行の日米安全保障条約は一月十九日で、署名から六十年を迎えました。
   この事についての記事が東京新聞(19日付と20日付の朝刊)に掲載されていました。

   まずは19日と20日の【政治】欄に掲載された記事を転載します。

日米安保条約60年 対米追従、強める首相

  現行の日米安全保障条約は十九日、署名から六十年を迎えた。米軍に基地を提供して防衛を依存する日本はこの間、米国の求めに応じて自衛隊の役割を拡大。安倍晋三首相は自衛隊と米軍の一体化や米国製武器の購入を推進し、対米追従姿勢を鮮明にしている。

  首相は第二次政権発足以降、集団的自衛権の行使を解禁し、安全保障関連法を成立させて防衛政策を変質させた。防衛力整備の方針である「防衛計画の大綱」も見直し、防衛費を増額させている。

  茂木敏充外相と河野太郎防衛相は安保条約六十年に当たり、ポンペオ米国務長官・エスパー国防長官との連名で共同声明を発表。安保法による自衛隊の米軍支援の拡大を念頭に「日米同盟はいまだかつてないほど強固で、幅広く、不可欠となっている」と強調した。

  日米両国は一九六〇年一月十九日、改定された日米安保条約に署名。日本は米軍に基地を提供し、米国は日本を防衛するという双方の義務が明文化された。 (上野実輝彦)


首相「日米安保は不滅」 条約60年 都内で式典

   現行の日米安全保障条約の署名から丸六十年を迎えた十九日、日本政府が主催した記念式典が東京都内の飯倉公館で開かれた。安倍晋三首相はあいさつに立ち「今や日米安保条約は、いつの時代にも増して不滅の柱。世界の平和を守り、繁栄を保証する不動の柱だ」と表明した。宇宙やサイバーの新たな領域で日米同盟を強化する意向も強調した。

   式典には麻生太郎副総理や茂木敏充外相、河野太郎防衛相、米国のヤング駐日臨時代理大使らが出席。署名時のアイゼンハワー米大統領の孫メアリーさんも招待された。

   あいさつで首相は米軍による東日本大震災での支援活動「トモダチ作戦」などに触れ、自衛隊員や米軍兵士に謝意を表明。
  「六十年、百年先まで世界を支える柱として同盟を強くしていこう」と訴えた。
  二〇一五年の米議会演説で用いた「希望の同盟」に言及し「私たちが歩むべき道は、希望の光をもっと輝かせることだ」とも語った。

   飯倉公館のロビーには安倍首相の祖父の岸信介元首相とアイゼンハワー氏がゴルフをする写真などが展示され、首相とメアリーさんらは言葉を交わしながら見学した。
   現行条約は一九六〇年一月十九日、岸氏とハーター米国務長官らがアイゼンハワー氏の立ち会いの下、ワシントンで署名した。


トランプ氏声明

「日本の貢献増大を確信」
 【ワシントン=共同】
   トランプ米大統領は十八日、現行の日米安全保障条約署名六十年を祝福する声明を発表し
    「今後、日本の貢献が増え続け、同盟が発展し続けることを確信している」と表明した。
   トランプ氏は安倍晋三首相、茂木敏充外相、河野太郎防衛相に敬意を表した上で, 
    「両国の盤石な同盟は過去六十年にわたり、米国と日本、インド太平洋地域、全世界の平和と安全、繁栄に不可欠だった」と評価。
   その上で「安保環境が変化し続け、新たな挑戦が起こる中、同盟をさらに強化し深化することが必要だ」と指摘した。


(次回に続きます。)
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今日の話題3

続「安倍政権6年間の悪行・愚行」(75)

   【凡庸な悪】をしばらくお休みして、【続「安倍政権6年間の悪行・愚行】に戻ることにしまうます。

  今日(1月25日)の東京新聞(朝刊)の【政治】欄に、衆参両院での代表質問におけるアベコベ軽薄姑息うそつきカルト首相の姑息な答弁を詳しく記載した記事が掲載されていました。それを転載することにします。
  記事の本文の他に『主なテーマのやりとり』が表記式で添付さえていますので、まずそれを紹介してから、本文を転記することにします。

【衆参両院での代表質問】
 

    (テーマごとに、各質問と、その下にそれに対する答弁を《》内に記述することにします。)

主なテーマのやり取り


  テーマ「桜を見る会」/B>

●昨年の招待客名簿が残っている可能性が高い。再調査の指示を(立民・枝野幸男代表)
  《再調査は考えていない。廃棄履歴(ログ)の開示もセキュリティー上の問題がある》

●招待客名簿の廃棄は法律や規則を無視しており、組織的な隠蔽(いんペい)だ(共産・志位和夫委員姦)
  《公文書管理に関するガイドラインにのっとった対応で、組織的隠蔽を図ったとの指摘は当たらない》

●廃棄は国民の知る権利を侵害した。公文書管理と情報公開の徹底を(維新・片山虎之助共同代表表)
  《チェック強化など、政府をあげて公文書管理のさらなる徹底方策を検討する》


テーマ「IR汚職事件」

●事業推進は凍結すべきだ(国民・玉木雄一郎代表)
  《lRは観光先進国の実現を後押しするものだ》

●事業者との接触ルールを厳格化すべきだ(堆新・馬場伸幸幹事長)
  《接触ルールは整備法に基づく基本方針に盛り込むことを検討》


テーマ「公選法違反」

●疑惑で河井、菅原両氏が閣僚を辞任。どう責任を取るのか(枝野氏)
  《行政を前に進めることに全力を尽くし、国民への責任を果たす》


テーマ「海上自衛隊の中東派遣」

●必要性や目的などが十分に理解されていない(公明・斉藤鉄夫幹事長)
  《日本関係船舶のの安全確保のため情報収集体制を強化》

●中東の緊張が高まっている(志位氏)
  《武力紛争に巻き込まれる危険があるとは考えていない》


【本文を転載します】
  『衆参代表質問終了 「桜」かわし続けた首相、IR推進も変えず』

   安倍晋三首相の施政方針に対する衆参両院の各党代表質問が二十四日、終わった。
 (前文)
   首相は三日間の質疑で、自身が主催した「桜を見る会」に関し、野党の質問に正面から答えず、追及をかわし続けた。首相の姿勢に変化があったのは、カジノを含む統合型リゾート(IR)整備で、事業者との癒着を防止する新たな対策の検討を余儀なくされたことくらいだ。安倍政権が抱える疑惑の解明は、週明けの衆参予算委員会の論戦に持ち越された。(中根政人、横山大輔)

   首相は二十四日の参院代表質問で、桜を見る会の招待客が年々増え、開催費用が膨らんだことに関し「結果的には望ましいものではなかった」と釈明。「これまでの運用を大いに反省すべきだ」と見直しに取り組む方針を示した。
   だが、言葉に行動は伴わない。

   会前夜の地元後援会との懇親会を巡っては、明細書は会場のホテルが公開を前提としていないとして提示を拒んだ。
   招待客名簿に関し「残っている可能性が濃厚」(立憲民主党の枝野幸男代表)との指摘を受けても再調査しないと言明。名簿の電子データ廃棄の証拠となる履歴(ログ)も「セキュリティー上の問題」を理由に公開を拒否した。
  IR整備に関しても、国民民主党の玉木雄一郎代表の凍結要求を突っぱね、推進の方針を変えなかった。
  ただ、汚職事件への批判を踏まえ、不正防止策として政府側と事業者の接触を制限するルールを検討すると説明。
  大臣規範や現行法の規定で対処するとした当初の政府方針を修正した。

  公選法違反疑惑による河井克行前法相、菅原一秀前経済産業相の辞任に関しては「任命した者として責任を痛感している」と繰り返した。
  説明責任のあり方については「(河井、菅原両氏が)可能な限り説明を尽くしていくと考えている」と本人に対応を委ねた。

  海上自衛隊の中東派遣を巡っては「自衛隊が何らかの武力紛争に巻き込まれる危険があるとは考えていない」と断言。
   米国とイランが一触即発になったばかりなのに、そう言い切れる根拠は明らかにしなかった。


今日の話題3

続「安倍政権6年間の悪行・愚行」(75)

「暴言の正体 見極めろ」(2)

   顔写真なしで、次のような首脳の達の暴言か追記されています。

【タイ プラユット首相】
《過激》  「すべてのメディアを監視し、必要なら処刑する」
閣僚との不仲や内閣改造の可能性を尋ねた記者団に対して(15年3月)
【イスラエル ネタニヤフ首相】
《フェイク》   「ホロコーストはパレスチナ人がヒトラーに進言したものだ」
         ユダヤ人団体の会議で発言。専門家からは「歴史の歪曲」と批判が集まった(15年10月)
【オランダ ルッテ首相】
《差別》   「普通に振る舞え。さもなければ出ていけ」
       新聞各紙に意見広告を掲載。反移民、反イスラムなどの国民感情に呼応するためか(17年1月)
【タンザニア マグフリ大統領】
《過激》    「受刑者は無料の労働力だ。昼も夜もれんがを作らせ、怠けたら蹴とばせ」
        汚職撲滅に取り組み、「ブルドーザー」の異名も(18年7月)

    最後に【トルコ エルドアン大統領】と【イスラエル ネタニヤフ首相】が、イスラエル軍がパレスチナ自治区でデモ隊を銃撃したことを発端に、ツイッター上で行った応酬(けんか)(18年5月)が掲載されているので、それも転載しておきます。

   『エルドアン大統領』
         イスラエルはテロをまき散らしている。
   『ネタニヤフ首相』
          エルドアンはテロと虐殺をよく理解している。私たちに道徳を説教しない方がいい。
    『エルドアン大統領』
          ネタニヤフはアパルトヘイト(人種隔離)国家の首相だ。人間らしさを学びたいか? 十戒を読め

  さて、以上のような首脳たちの暴言についての纏めとして、担当の記者が青山学院大の米山明日香准教授(英語音声学)の意見を伺って、以下のような米山准教授の論説を掲載しています。

民主主義の崩壊招く危険

 (なぜ首脳の暴言は繰り返され、、そして一部で支持を得ているのか。青山学院大の米山明日香准教授(英語音声学)は「過激で下品な言葉は、一部の一般人も使う。民衆の言葉を使うことで、『この人は仲間だ』と共感を呼ぶ効果がある」と分析する。)
   それを実証したのがトランプ大統領だ。経済的困窮などで世の中に不満を感じる層からは、「自分たちの本音を代弁してくれている」と熱狂的な支持を得ているという。米山准教授は「本音を包み隠さず話すことが一般人に受け、支持に結びつく。それに気付いた政治家らが、民衆を取り込む手段として、あえて過激な言葉を使っている部分はある」と、世界に広がる「トランプ効果」を指摘する。
   また、ツイッターなど会員制交流サイト(SNS)の普及も、首脳の暴言や真偽不明の情報の拡散を助長している。米山准教授は「ツイッターは文字数も限られており、単純化された情報には偏りある。発言の背景が分からず、フェイク(偽)かどうか判断できない」と話す。
  首脳の暴言に慣れ、情報をうのみにすることは、国の独裁にもつながる。
  米山准教授は
    「暴言へのまひは.広い意味で民主主義の崩壊につながる。なぜその発言をしたのか、それは真実なのか。一人一人が情報を見極める目を持つことが重要」
    と警鐘を鳴らす。


  最後にこの厖大な記事を担当した記者さんの氏名が掲載あれているので紹介しておきます。『 紙面構成・山田千尋/デザイン・佐藤圭美』   
今日の話題3

続「安倍政権6年間の悪行・愚行」(74)

「暴言の正体 見極めろ」(1)

   当然の事ながら、国家の首脳の悪行愚行は日本だけの問題ではありません。
 1月9日付の東京新聞の【本音のコラム】欄に弁護士の三木義一(みきよしかず)氏が『神童たちの政治』と題した論説が掲載されていました。それを転載させていただきます。

神童たちの政治

  昨年末は除夜の鐘の「ゴーン」が一段と大きくく世界中に鳴り響き、日本が島国の一つに過ぎないことを思い知らされ た。さらに、翌元旦の本紙9面「暴言の正体 見極めろ」では、国際社会が普通の大人ではなく、「神童」たちに支配され ていることを改めて実感させられた。

  「地球温暖化は中国のでっちあげだ」などの発言どころか、イランの司令官を殺害し、アメリカの一般市民まで危険にさ らしてしまったトランプ米大統領。「人権ばかめ、地獄へ落ちろ」というフィリピンのドゥテルテ大統領。「ホロコーストはパレスチナ人がヒトラーに進言したものだ」と言い、選挙前になるとパレスチナに空爆を行い、民意を煽(あお)ってきたイスラエルのネタニヤフ首 相。

  しかも彼らだけではなく、イギリスやブラジルをはじめ多くの国の指導者が似たような発言をし始めている。普通の大人ならしないはずの言動を各国の指導者が行っているのである。ジョークの世界では彼らのことを「神童」と呼ぶ。十歳にして現在と同じだけの知性と理解力を有していたからだ。

  我が国の安倍首相も同様に神童なのだろうか。子供じみた手法が目につくが、祖父の願いの憲法改正のためだとすると、この課題は十歳では気づくまい。だから、やはり神童ではなく、.ただの晋三のようだ。

   普通の大人ならしないはずの言動を躊躇も恥じらいもなく行っている政治家たちを「神童」と笑い飛ばしている。私は私のブログを始めた頃から頻繁に使ってきた「凡庸な悪」を思い出した。ここで言われている「神童」=「凡庸な悪」人と言ってよいであろう。

   私は前回で「今、私の念頭に長い連載になりそうなテーマが一つ巣食っているのですが、それは次回から取り上げることにして、」と書きましたが、そのテーマとは実は「凡庸な悪」なのでした。元旦の9面の記事の表題「暴言の正体 見極めろ」は「凡庸な悪人たちの正体を見極めろ」と言ってもよいのではないかと思っています。
   その9面の記事は政治家たちの顔写真も掲載し9面全体を使った複雑な記事ですが「凡庸な悪人たちの正体を見極め」たいので、かなり時間が掛かる大変な作業になりますが、挑戦することにします。


暴言の正体 見極めろ

(前書き)

(標題)

 大国のトップらしからぬ奔放な発言が、世界的に注目を集めるトランプ米大統領。ツイッターなどで発信される過激で真偽不明な「暴言」は、メディアなどで問題視される一方で、一定の支持も得ている。他国でも暴言をはばからない首脳が現れ、「××のトランプ」と揶揄され人気を集めるケースさえある。過激な発言が飛び交う中、暴言に対するハ一ドルは確実に下がってきている。首脳の暴言が許容される背景には、「本音を代弁してくれた」と歓迎する民衆の姿も見え隠れする。

【米国 トランプ大統領】
《フェイク》  「地球温暖化は中国のでっち上げだ
        大統領選の選挙期間中、オバマ政権の温暖化対策を批判する際、繰り返し発言(16年)
《過激》   「尻の穴みたいな国から、なんであんなに米国に来るんだ
        ハイチやアメリカなどからの移民に対して、共和・民主両党の議員たちが、
        移民政策提案のためにホワイトハウスを訪れた時の発言(18年1月)
《差別》  「完全に壊れていて犯罪がはびこる自分の国に、なぜ彼女らは帰らないのか
          急進的で知られる民主党の非白人女性議員4人に向けて、ツイッターで発言。3人は米国生まれのため事実誤認(19年7月)

 【英国 ジョンソン首相】
《差別》  「郵便ポストのような格好で出歩くのはばかげている。銀行強盗のようだ。
          保守系新聞に寄稿。イスラム教の女性が全身を覆う衣装「ブルカ」を着た姿を揶揄した(18年8月)

 【イラン ハメネイ師】
《フェイク》  「敵国は多額の資金をつぎ込んで陰謀を企てたが、イランは制圧した
        ガソリン値上げを実施した政府への抗議デモだが、米国やイスラエルの陰謀で起きたと主張(19年11月)

 【ブラジル ボルソナロ大統領】
《差別》  「体重が100㌔もあり、何もせずにダラダラしている。体を売るにしても使えない
          アフリカ系逃亡奴隷コミュニティーの住民に対して。その後、裁判所に罰金約170万円の支払いを命じられた(17年4月)

 【フイリピン ドゥテルテ大統領】
《過激》  「人権ばかめ、地獄に落ちろ。国際刑事裁判所(JCC)の権威などくそ食らえだ
          証拠や司法手続きなしの容疑者殺害は罪だとする告発を受け、ICCがドゥテルテ大統領らの予備調査を始めたことに対して(19年2月)

(大きな顔写真つきで取り上げられていた暴言は以上で終わりました。その他の暴言は 次回で取り上げます。)       
今日の話題3

続「安倍政権6年間の悪行・愚行」(73)

   本日(1月7日)は『「人日(じんじつ)の節句」の日』と呼ばれています。(その由来を詳しく知りたい方には『気になる話題アラカルト(https://usefultopic.com/archives/1087.html#i-4)』をご紹介しておきましょう。)

   私にとっては「1月7日」はとっても単純で『新年を殊更に寿ぐ日(1月1日から6日)』が終わった日です。つまり「ごく普通の日常に戻る日」です。ということで、今日からブログも再開することにしました。
   今、私の念頭に長い連載になりそうなテーマが一つ巣食っているのですが、それは次回から取り上げることにして、今回は、昨年の最後のブログ記事となった「辺野古問題」の記事が二つ本日の東京新聞に掲載されていましたので、それを転載しておくことにしました。一つは【政治】面の<こうなる2020>(3)で、もう一つは「辺野古・高江リポート」です。新年を迎えても、相変わらず「安倍政権の悪行・愚行」が続いています。

【政治】面…<こうなる2020>(3)

沖縄・米軍基地 県民反発 国と対立続く

   政府は、沖縄県民が反対の民意を示しているにもかかわらず、米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移転に伴う名護市辺野古(へのこ)への新基地建設を強行する。
   難航する工事は大幅に遅れて建設費も増大する中、県は「基地負担のたらい回し」として、あらゆる手段で阻止する構え。政府は建設推進の立場を変えず、今年も激しい攻防が続く。

   防衛省は昨年十二月、埋め立て予定地である辺野古北部の海底に存在する軟弱地盤について、地盤改良の工事が可能と省内の有識者会議で結論付けた。住宅街に密接して「世界一危険」とされる普天間の返還のためには「辺野古が唯一の選択肢」と繰り返す。

   日米両政府は二〇一三年当時、新基地の提供まで九年半との工程表を提示し、普天間飛行場を「二二年度またはその後に返還可能」としていた。だが、政府が昨年十二月にまとめた新たな工程表では運用開始まで最短で十二年かかり、早くても三〇年代へずれ込む。

   軟弱地盤の対応で工法を変更せざるを得ないため、防衛省は近く県に設計変更を申請し、承認を得る必要がある。新基地阻止を掲げる玉城(たまき)デニー知事は認めない方針で、受理から一カ月程度で不承認とする方向。この場合、政府は行政不服審査法に基づく審査請求や代執行訴訟などの対抗措置を講じ、県との訴訟合戦に発展する見込みだ。

   政府は総事業費について三千五百億円以上とみていたが、軟弱地盤の工事などで膨らみ、約九千三百億円に変更。一方、県は二兆五千五百億円もの巨額な費用がかかると独自試算して建設断念を迫る。

   国土の面積の0・6%しかない沖縄県に、日本の米軍専用施設の約七割が集中する。玉城氏は全国各地で「米軍に起因する騒音や事件、事故で多大な基地負担を強いられている」と訴え、基地負担軽減の機運を盛り上げたい考えだ。
   夏には県議選が予定されている。玉城氏を支える県政与党のオール沖縄勢力が過半数を維持するかどうかが、大きな焦点になる。

   政府は在日米軍に関し、「思いやり予算」として駐留経費を税金で負担している。基地従業員の給与や光熱水費などに、二〇年度予算案では十三年ぶりに二千億円台を計上した。
   思いやり予算は日米両政府の特別協定に定められ、二一年三月末が期限。来年の通常国会での協定更新の承認を見据え、日米当局が近く協議を開始する。
   米国防総省の〇四年の報告書では、米軍が駐留する各国の負担割合は韓国が40%、ドイツは32・6%。日本は74・5%と突出しているが、トランプ米大統領は大幅増を強く要求。米国追従の目立つ安倍政権がどこまで押し返せるか見通せない状況だ。
    (山口哲人)

「辺野古・高江リポート」

初日の出に沖縄の末来誓う

 【1日】
   米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設が進められている沖縄県名護市辺野古の浜に早朝、初日の出を見ようと県内外から約三百人が訪れた。
    ヘリ基地反対協議会が主催する初興しも開かれ、安次富(あじとみ)浩共同代表は「未来ある沖縄を私たちの手でつくっていこう」とあいさつし、参加者と共に新基地建設阻止に向けて決意を新たにした。
    日の出時刻は厚い雲に覆われ、地平線から昇る朝日は見られなかったが、午前七時半すぎに雲の隙間から日が差し込んだ。訪れた人々は手を合わせたり、写真を撮ったりして思い思いの時間を過ごした。
 初興しでは、琉球舞踊や古武道が披露され、最後は参加者全員でカチャーシーを踊った。谷茶前節を踊った宜保紅桜(さくら)さん(一一)、歩花(ほのか)さん(七つ)姉妹は「緊張したけれど、楽しかった」と話した。鳩間節を披盛した島袋由妃さん(一四)は「平和な社会になるよう思いを込めて踊った」と笑顔を輝かせた。

【3日】
    世界的音楽家の坂本龍一さん(六七)が午後、名護市辺野古沖の新基地建設海域を視察し「「この美しい自然を壊してまで(新基地を}造る意義はない。多くの人もそう思うのではないか。埋め立て土砂投入は1%にとどまっており、まだ引き返せる」と語り、埋め立て工事を中止すべきだとの認識を示した。
 坂本さんは、名護市議の東恩納(ひがしおんな)琢磨さんがかじを取るグラスボートで埋め立て現場などを巡った。
    沖縄の民意無視する形で工事が進む状況に対し、坂本さんは「この島にこれだけの基地があることが異常。本土と沖塵の間に差別があるように思えてならない」と述べ、新基地建設を押し進める国を批判した。
    吉永小百合さんと共演するチャリティーコンサート(五日開催)に先立ち、坂本さんは辺野古を視察した。

             (琉球新報の記事を転載しています)