FC2ブログ
2006年9月4日 ホームページ『「日の丸・君が代の強制」と闘う人たちと勝手に連帯するレジスタンスの会』からの引越し完了しました。
今日の話題3

続「安倍政権6年間の悪行・愚行」(37)

  今回もまずは日刊ゲンダイDIJITALの記事(8月16日付)を転載します。

トランプの農産品巨額購入要求は米中貿易戦争の“肩代わり

   案の定、参院選が終わった途端にこれだ。
   トランプ米大統領が安倍首相に対し、米農産品の巨額購入を直接要求していたことが分かった、と13日付の共同通信が報じた。

   共同によると、トランプは来年の大統領選にアピールするため、昨年12月に行われた中国・習近平国家主席との首脳会談で、中国側が米農産品の大規模購入に踏み切ることで合意したと発表。ところが、激化する米中貿易戦争で米農産品の対中輸出は激減。大豆は前年同期比7割減、小麦は同9割減まで落ち込んでいるという。このため、トランプは日本に米農産品の受け入れを肩代わりさせるつもりらしい。
   まったく冗談じゃないが、日本政府内では輸送費を含めて数億ドル(数百億円)規模で購入する案が浮上しているというからクラクラする。

「米中貿易戦争のツケを日本に要求してくることは想定内といっていいでしょう。そして、さらに日米貿易交渉でも無理難題を要求してくるはず。今の日米関係は完全にそういう形になってしまったからです。他方、米国が日本に対して何かをすることはない。北朝鮮問題でも、自国に関係なければミサイル発射はOKなのですから。貿易でも安全保障でも、日本は今や米国の尻拭いをするだけの存在になったのです」(東大教授・鈴木宣弘氏=農政)

   安倍政権とネトウヨは韓国に対してはやたらと強気だが、米国にはいいようにやられても黙ったまま。これぞヘタレそのものだ。

   私は「ヘタレ」という言葉の意味を知らないので広辞苑など手元にある辞書を全て調べたのですが、どの辞書にもありませんでした。多分新しく使われ出した言葉なのでしょう。そこでネットで検索してみました。次のような意味だそうです。
へたれ
別表記:ヘタレ
臆病で情けない様子、能力がなく物事がまるでできない様子、またはそうした人などを意味する表現。


   ところで、前々回に紹介した孫崎さんのコラム【日本外交と政治の正体】にここで転載した記事と同じことを1年前に見抜いていた論説(2018/12/29付 )がありました。なんとも凄い眼力です。それを転載しておきます。

『良好な関係は“幻想” 2019年は日米貿易で厳しい年を迎える』

  昨年から今年にかけて安倍政権では森友・加計問題が注目を集めた。ともに安倍首相の関与が強く疑われているが、国民の追及は弱い。さまざまな理由はあると思うが、背景には、日本にとっては経済が重要であり、とりわけ対米貿易は不可欠で、トランプ大統領(以下敬称略)と個人的関係を構築し、良好な日米関係を築いている安倍首相の存在は大きい――と考えているのだろう。しかし、これは「幻想」に過ぎず、明年早々に崩れることになる。

  米通商代表部は年明け1月から始まる予定の「日米通商交渉」の対日要求事項を正式に公表した。現在、米国は年間約7兆円の対日貿易赤字を出しているが、日本製品が米国で売れているのは、不当に円安になっているから、と為替操作が扱われる予定である。
  対日赤字の過半を占める自動車については、米国内での「現地生産拡大」を要求。交渉の対象項目は広範で、自動車や農産品、サービスから為替に至る包括的な交渉を進めるとしている。

  一方、日本政府はこれまで、今後の交渉はあくまで物品貿易に限定したものと事実を歪めて説明してきたが、米通商代表部は明確に日本政府の説明を覆したのである。

  トランプは日米交渉で「日本から勝ち取った」という事実を示す必要に迫られている。それを日本国民は理解するべきだろう。トランプを取り巻く環境を整理すると、ざっと次の通りである。


   トランプの政策は2020年の大統領選で勝つことを意図して形成されていく。


   今年11月の中間選挙で、上院は共和党が多数を維持したが、下院は民主党が勝利した。
   下院は予算・税を審議して上院に提出するため、経済政策は民主党に握られている。
   他方、上院は条約の承認権限を有するため、これを活用するしかない。つまり、貿易交渉の比重が高まる。


   トランプは大統領選挙で勝利した時、「アメリカ・ファースト」を訴えた。
   自動車産業を重視し、自動車と関連のあるウィスコンシン、ミシガン、オハイオ、ペンシルベニア州で勝利した。
   これらは大統領選勝利に必要な過半数270中の約4分の1に当たる。

  日本との交渉で、自動車分野で勝利を収めることがトランプには必須である。読売新聞の世論調査では、最近の日米関係について「良い」「悪い」がともに39%と拮抗し、国民もようやく日米関係の「実体」に気付き始めているが、来年は一段と厳しい現実を突きつけられることになる。


  最後の、国民もようや気付き始めているという『日米関係の「実体」』とは、私が使ってきた言葉で言えば「日本は米国の属国」という実体である。
スポンサーサイト
今日の話題3

続「安倍政権6年間の悪行・愚行」(36)

  前回紹介しました孫崎享(外交評論家)さんの論説『 安全保障を理由に強行される辺野古基地の無駄遣いを許すな』 に関連する記事として最新の「辺野古・高江リポート」(2019年8月14日付)も転載しようと思っていたのですが、つい忘れていました。最近、年の所為でしょうか、頭がだいぶ衰えてきてよくこうしたヘマをしてしまいます。
  ということで、今回は前回の補足ということにして、「辺野古・高江リポート」を転載しておきます。


抗議男性が転倒し けが

 【5日】
   米車普天簡飛行場の移設に伴う沖縄県名護市辺野古への新基地建設で、米軍キャンプ・シュワブのゲート前では多い時で約八十人が集まり「違法工事はやめろ」などと抗議した。台風の接近に伴い、K8護岸先端部の汚濁防止膜の引き揚げ作業が行われたが、海上での造成作業は確認されなかった。この日、工事車両百十六台が資材搬入を行った。
   抗議した市民によると、埋め立て用土砂が搬出される名護市安和、本部港塩川地区でも作業があった。安和の民間港桟橋構内から国道449号につながる作業専用の出口付近で午前九時四十分ごろ、男性が抗議し、県警が男性を移動させようとした際に男性が転倒した。男性は救急車で搬送され、顔や肩の打撲と診断された。
   県警は「男性が工事車両の前へ飛び出そうしたことなどから、再三警告した上で安全な歩道側に移動させた」として、「機動隊が押し倒した事実はない。法令に基づき安全に最大限配慮した警察の規制方法に問題があったとは考えていない」とコメンした。

 【6日】
   市民らは、辺野古の米軍キャンプ・シュワプゲート前に集まり、工事の中止を訴えた。
   市安和の琉球セメント桟橋では、敷地内に仮置きした士砂を運搬船に移す作業が進められた。
   シュワブゲート内に、百四十五台の工事関係車両が入った。集まった市民ら約二十人は「違法工事をやめろ」「海を壊すな」とシュプレヒコールを上げた。

 【7日】
   市民らは台風9号の影響で風雨が強まる中、米軍キャンプ・シユワブゲート前に集まり、新基地建設反対を訴えた。海上作業は確認されなかつlた。

              (琉球新報の記事を転載しています)

今日の話題3

続「安倍政権6年間の悪行・愚行」(35)

  今日、日刊ゲンダイDIJITALで孫崎享(外交評論家)さんの『 安全保障を理由に強行される辺野古基地の無駄遣いを許すな』 という本日付の論説に出会いました。これまで度々辺野古問題を取り上げてきましたが、今回はこの論説を紹介しようと思いましたが、実は紹介したいのこの論説だけではなく、この論説がトップ記事になっている孫崎さんのコラム【日本外交と政治の正体】なのです。このコラムには二百二十編ほどの論説が収録されています。一番古いのは日付が2014年12月26日の『大国化する中国と米国』という論説でした。私は明日からこのコラムを少しづつ読んでくことにしました。私が強く関心を持っている問題を取り上げている論説に出会ったら、それを利用させていただこうと思っています。

  それでは今回は一番新しい辺野古問題を取り上げている論説を転載させていただくことにそます。

安全保障を理由に強行される辺野古基地の無駄遣いを許すな

  約10億円の森友問題を上回る沖縄辺野古のデタラメ工事は2・5兆円に上る見込み(共同通信社)
  森友問題で、国民は約10億円の評価額であった国有地が“実質タダ”同然ともいえる金額で払い下げられていた事実に憤りを覚えたが、沖縄では、森友問題を上回るデタラメ工事が進められている。米軍普天間基地の移設を巡る名護市辺野古沖の埋め立て工事である。
  防衛省の当初計画(2013年)では、工事費は約2310億円だったが、沖縄県の試算によると、工事に必要な期間は13年、工事費は2.5兆円に上る見込みだ。
  森友問題と比べて金額は桁違いである。東京五輪の国立競技場新設工事でも高額の工事費用が問題となったが、その金額は約3000億円であり、やはり辺野古工事費用の方が突出している。
  辺野古基地によって仮に「守られる土地」があるとすれば、当然、基地周辺や沖縄県であるが、県民は基地と沖縄の防衛は関係がないことを知っている。
  2月に沖縄県が行った辺野古移設を巡る県民投票でも、「反対」は7割を超えているのだ。

  沖縄県民の反対の中で行われている移設工事の費用がなぜ、2兆円を超える巨額費用に膨らんだのかといえば、埋め立て地が軟弱地盤だったからだ。
  これまで最も厚い軟弱層の深さは水深約70メートルとされていたが、防衛局が追加で調査したところ、さらに20メートル深い層が見つかった。最も深い所は水深90メートルで、水深70メートルまでの作業が可能といわれる日本の船では工事ができない。地盤改良が必要な面積は、軟弱地盤を中心に計65.4ヘクタールで、キャンプ・シュワブ北東側(大浦湾側)の6割に当たる。打ち込む必要のある杭は7万6699本である。

  沖縄県の貴重な自然を破壊し、巨額の費用を投じて基地を整備しても、沖縄や日本の防衛には役立たない。中国は在日米軍基地を攻撃できる短距離・中距離弾道ミサイルと巡行ミサイルを1200以上も配備しており、米国は在日米軍基地すら守れないのだ。

  「日本は米国に守られているから言われることを何でもする」という時代は終わった。安全保障を理由に強行される無駄遣いにも国民は怒るべきだ。

今日の話題3

続「安倍政権6年間の悪行・愚行」(34)

  昨日(8月9日、金曜日)と今日(8月10日、土曜日)の東京新聞に【姿消すジュゴン】の「中・下」が掲載されました。今回はこれを転載します。
  

姿消すジュゴン(中)

【喧噪の海、辺野古2頭不明】

   防衛省が沖縄県名護市辺野古の米軍新基地に向け、二〇〇七年に始めたジュゴンの生息状況調査で発見したのは、三頭。種の保存の限界値に近い個体数だった。

   三頭のうちの一頭が今年三月、同県今帰仁(なきじん)村の漁港で死骸となって見つかった雌の成獣だ。子を産める雌の死に、ジュゴンを見守ってきた人々に絶望感が広まった。このジュゴンは辺野古の反対側に位置する西海岸の名護市や今帰仁村の沿岸を、性別不明の子のジュゴンと一緒に泳いでいる姿が頻繁に目撃されていた。
   子のジュゴンは〇九年五月、親離れをしたとみられ、単独で辺野古沿岸に移動して母ジュゴンと遠く離れて暮らすようになった。
   海草の食べ跡も見つかり、辺野古沿岸の豊かな海を餌場として利用していた。だが、平穏な暮らしは五年ほどで幕を閉じる。。政府が一四年八月、辺野古で海底ボーリング調査に踏み切ると、翌月には母ジュゴンが住む西海岸に戻っていった。一五年七月から行方不明となったままだ。

   辺野古近海にはもう一頭のジュゴンが生息していた。雄の成獣で新基地建設の現場から五~十㌔ほどの距陸にある浅瀬がすみかだった。この雄が生きている証しとなる海草の食べ跡は昨年十二月以降の防衛省調査では確認されていない。
   防衛省は同月十四日から辺野古沿岸部を埋め立てるため、毎日何艘もの大型運搬船で土砂を運び込み、ダンプに積み替ええて海に投入。静かな海は喧噪の海へと変貌した。防衛省は土砂投入と雄のジュゴンが消息を絶った因果関係を否定している。

   環境団体「ジュゴンネットワーク沖縄」の細川太郎事務局長は、二頭とも工事着手後に辺野古周辺から姿を消していることから、「工事の騒音や振動、作業船の往来に耐えられなくなって追い出された」と分析。「ジュゴンがいたということは辺野古周辺の藻場が豊かだという証明であり、ジュゴンが戻ってきたり未確認の個体がすめるよう工事を止めて保全すべきだ」と訴えている。

   玉城デニー県知事も本紙インタビューで「国が保護すべきなのに国の埋め立て工事でジュゴンをたたき出し、生息域に大きな影響を与えている懸念が高まっている」と工事の中止を求めている。


姿消すジュゴン(下)

【反基地の象徴ではない】

   絶滅の危機にひんする沖縄のジュゴンを保護する機運を高めようと、ジュゴンの生息環境を調査している市民団体「北限のジュゴン調査チーム・ザン」 (鈴木雅子代表)は、沖縄県にジュゴンを「県獣」として指定するよう働き掛けている。昨年四月には一一万一千筆を超える署名を当時の翁長雄志知事に提出した。

   この動きの背景には、県民や行政のジュゴンに対する関心の低さがある。数が減って身近な海獣ではなくなったことも、保護運動が盛り上がらない原因だ。鈴木代表は「国は名護市辺野古の新基地建設現場で一日二千万円の警備費を投じているのに対 し、県はジュゴンの保護に年間一千万円あまりの予算しか確保できていない」と指摘する。
   そして多くの県民や国民にとって、ジュゴンは「反基地のシンボル」としか見られていないと違和感を覚えている。

   でも、ジュゴンが食べる海草や、希少なサンゴ礁がある豊かな海は、魚やほかの多様な生き物を育み、県民に海の恵みをもたらす。鈴木代表は「ジュゴンとそのすみかを守ることは、自分たちの暮らしを守ることにつながると県民自身に気付いてほしい」と願っている。

    署名運動や生息調査とは違った切り口でジュゴンに手を差し伸べようとしている人たちもいる。日米の環境保護団体や個人が二〇〇三年、ジュゴン保護のための辺野古新基地建設中止を求めて米サンフランシスコの連邦地裁に提訴した。国外の文化財も保護対象と定めている米国の文化財保護法に違反するとして、米国防総省を相手取って法廷闘争に打って出たのだ。
    裁判は曲折を経て現在も係争中で、原告の一人の建築家真紀志好一(まきしよしかず)さんは「米国の司法が政治から独立した判断を示すことを期待している」と語る。

    確認されている三頭のうち、一頭は死に、二頭は行方不明となっているが、この三頭とは別の個体の目撃情報が時々飛び込んでくる。環境省が聞き込み調査をしたところ、一八年八月、沖縄本島から南西に四百五十㌔超離れた波照間島付近で、母子とみられる二頭がヘリコプターから目撃されていたことが分かった。
    鈴木代表にも本島から約六十㌔の渡名喜島で十七年七月に見たという知らせが入っている。鈴木代表は信じている。「ジュゴンは絶滅していない」

 =おわリ
       (この連載は山口哲人が担当しました)

今日の話題3

続「安倍政権6年間の悪行・愚行」(33)

  本日(8月8日、木曜日)の東京新聞に久しぶりに「辺野古問題」を取り上げた記事が掲載されました。【姿消すジュゴン】と題された連載記事の上巻(「上-中-下」と続くようです)です。
  今回はこの上巻と最新の『辺野古・高江リポート』(8月6日掲載)を転載することにします。


姿消すジュゴン(上)

【美ら海の宝 どこえ】
  沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設に伴う辺野古新基地(名護市)を巡り、国の天然記念物で、絶滅危惧種でもあるジュゴンが辺野古沿岸部から姿を消して半年以上たった。
  辺野古沿岸部は、世界的にも貴重な生物多様性が残された宝の海。国の調査でも、絶滅危惧種二百六十二種を含む五千八百種の生物が確認されている。世界自然遺産に登録された北海道の知床や小笠原諸島(東京)に引けを取らない生物の宝庫だ。
 しかし、政府はその海を埋め立て、米軍新基地の建設を着々と進める。強固な日米同盟をアピールするための犠牲とも言える 。

  沖縄の人々の暮らしと密接につながり、沖縄戦でも翻弄されてきたジュゴンの歴史を通して、沖縄の自然の大切さを考える。 (この連鎖は山口哲人が担当します)

【乱獲、戦争…受難の歴史】
  日本で最近まで、存在が確認されていたジュゴンは沖縄本島周辺に生息する三頭のみ。うち一頭は今年三月、本島西海岸のの今帰仁(なきじん)村の漁港に死骸で漂着した。東海岸の名護市辺野古の近海で確認されていた二頭も、新基地建設が進むとともに周辺海域から消えた。

  ジュゴンは水温が二〇度以上の暖かい海に生息する体長二~三㍍の哺乳類だ。東南アジアやオセアニアからアフリカ東部沿岸にかけて分布し、日本では南西諸島が北限となる。その姿形から人魚のモデルとされ、沖縄では神や神の使いと崇拝されてきた。
  一方で、大型の個体で体重四〇〇㌔にも成長するため、古くからその肉が食用とされてきた。神の肉として不老長寿の効能があるとも信じられ、琉球王国時代には税として王朝に献上された。

  明治政府は一八七二(明治五)年、琉球王国を琉球藩とし、七九年には強行的に政府直轄とする「琉球処分」を行う。その後、農商務省が報告書をまとめた一八九〇年時点では、ジュゴンは「奄美(鹿児島県)以南ではまれではない」生き物だった。食用とし て捕獲されながらも、持続可能な個体数を維持していた。

  しかし、ジュゴンを取り巻くきょう状況は一変する。名護博物館(名護市)の紀要によれば、明治から大正時代初期に捕獲数が急増し、二十数年間で三百頭以上が捕獲された。乱獲で個体数が急減し、一九一六年には捕獲の記録も途絶え、ついにジュゴン領漁も廃止された。

  これに追い打ちを掛けたのが沖縄戦。米軍艦船が海を埋め尽くし、日本唯一の地上戦が展開されて島は焦土に。戦後の食糧難で人々は至る所に転がる不発弾から火薬を取り出してダイナマイトを作り、それを海に投じてジュゴンを捕り、命をつないでききた。

  ジュゴンの激減に危機感を覚えた米国統治下の琉球政府は五五年、ジュゴンを天然記念物に指定。その後も定置網にかかって混獲されるなど個体数の減少には歯止めがかからなかった。防衛省が辺野古新基地建設に向け、二〇〇七年から行う生息状況調査で確認された個体は、ついに三頭だけとなった。

『辺野古・高江リポート』

「世界中に勇気を与えている」

 【7月29日】
    沖縄県名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は、米軍キャンプ・シュワブ沿岸部の埋め立て作業を継続。運搬船三隻が海上から搬入した土砂を台船へ移し替え、K8護岸やK9護岸へ陸揚げする作業が確認された。
  海上では建設に反対する市民らが抗議行動。カヌー十艇が浮具(フロート)を越えて抗讃した際、海上保安官に一時、拘束された。
  シュワブのゲートには朝、正午前後、午後の三回で計百九台の工事車両が入り、資材の撥入などが行われた。名護市安和の琉球セメント桟橋で大型車六百七十五台分、本部町の本部港塩川地区で百七十七台分の埋め立て用土砂が、運搬船に積み込まれた。

【30日】
    ドイツを拠点に国際的な軍備縮小を求める平和運動団体「国際平和ビューロー」(IPB)のライナー・ブラウン共同代表がシュワブのゲート前を訪問。「皆さんの行動は世界中に勇気を与えている」と座り込みの抗議をする市民らにエールを送った。
  IPBは約七十カ国の約三百組織で構成され、一九一〇年にノーベル平和賞を受賞している。ブラウン氏は今年メキシコで開催される「ノーベル平和賞受章者年次国際大会」で、歴代ノーベル平和賞受賞者に長崎、広島、沖縄への訪問を提案すると明かし「受賞者を沖縄に連れて来る。私が(県民に)できる小さな貢献だ」と語った。

【31日】
    名護市安和では午前七時ごろから、運搬船への土砂搬入作業が始まり、抗議する市民らがカヌー八艇で海上に移動。琉球セメントの搬入口でも、市民ら約三十人が「赤土を入れるな」と訴えた。

【8月3日】
    市民ら約八百人がゲート前に集まり、工事中止を訴えた。沖縄の基地や環境問題を調べるためにシンガポールから訪れたレイ・ウィーさん(二一)は「参加している人の背景に(沖縄戦の)歴史があると感じた」と話した。
           (琉球新報の記事を転載しています)

広目天の怒り
広目天

怒りは静に深く沈潜させ
より遠くまで射抜く眼差しとなせ。
その眼差しをもって
自由と民主を食い荒らす邪鬼どもの
あさましい心底を射抜き
踏みしだくまで反逆せよ
邪鬼